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開拓者精神と信仰
荻野吟子は海老名弾正に洗礼を受け、40歳の時、16歳年下の志方之善と「再婚」した日本初の女医である。
志方之善は新島襄から洗礼を受け、北海道の利別原野におけるインマヌエル開拓を志した(今金町・現瀬棚郡今金町)。
インマヌエル開拓は、会衆派と日本聖公会が合同して、キリスト教徒たちの理想郷を作ることを目標としていた。結局、開拓団の分裂により挫折したのだが。
北海道瀬棚郡はリラの父の出身地であり、子どもの頃、何度も訪問したことがある。
祖父は漁師であったから毎日毎食、刺身の日々だった。
インマヌエル開拓団の方々の集団墓地である神丘という地にも行ったことがある。
新島襄、海老名弾正、志方之善、荻野吟子は全員、同志社系列ということになる。
自分自身の信仰のルーツを調べてみると、生まれる前からカトリック教徒から祈られていた恵みがあったことに加えて、北海道開拓の開拓者精神の中に、キリスト教信仰も存在していた。
そして今、開拓した教会の伝道者をして、教会の協力者は同志社大学のある京都出身というのだから改めて、神の計画に驚いている。