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応援広告~2年目~

去年に引き続き、俊俊のお誕生日に応援広告を出す準備をしていた私が動き出したのは、2024年初夏。
去年の入稿後からこまめにピックアップしていた画像と映像を使い、動画制作を開始。
どのみち入稿ギリギリまで使いたい素材が出てくるので盛大に変更するのだけど、とりあえずの形を決めていく。
同時に、2社に絞っていた代理店に問い合わせを開始した。
A社は問い合わせ窓口がLINEのみ。
お友達登録でさっくり個別質問ができるスタイル。
B社はwebメールとLINE、2つの窓口があった。
ここのLINEは、お友達登録+アンケートに回答して初めて個別質問が可能になる。
私は古い人間で、LINEがとてもとてもプライベートなツールという位置付けなので、できればメールでやり取りしたい。
何より、アンケートの中に『推しの名前』を記載するのが必須。
今考えると別に答えても良かったのだけど、その時は何となく推しを人質に取られるような気持ちがあって(ほんと何でだ)、B社にはwebメールで問い合わせをした。
A社はすぐに返事が来たが、B社からは一向に返信が来ない。
途中何度か送っても、来ない。
残暑というにはきつすぎるもはや酷暑の9月、私は代理店をA社にほぼ決めた。

A社は中国への許諾申請翻訳のサポートはしていないとのことで、事前にその旨を伝えたうえで申請文は去年のものを活用した。
去年は初の広告だったのでこれまでの作品を入れたため、全部で17か所の許諾申請が必要だったが今年は新たに配信されたドラマは1つ。
そのため、許諾申請は楽曲・ドラマ・工作室の3ヶ所。
A社は申し込みの時点で代金が発生するので、先に許諾申請を開始。
国慶節が明けたところで、各所に送信した。

今年も返事はないのだろうと思いながらA社との契約時期を調整していたところ、微博経由でメッセージが来た。
相手は在日の中国人俊味仙(俊俊のファン)の方で(仮にCさんとする)去年私が広告を出した事を知り、今年はやるのか・料金はどれくらいか・協力できないかという内容。
Cさんはその頃撮影していたドラマ『暗河伝』のクランクアップに際し、日本の俊味仙をとりまとめ祝い花と応援旗を出す手配をしてくれている方。
応援する仲間が増える嬉しさもあり、一緒にやろうという事になった。
この方が後に超超ファインプレーを繰り出すのだけど、それは後ほど。
で、去年に引き続きのメンバーも含め、最終的に日本人・在日中国人合わせて7人での企画になり、輪の広がりにちょっとビビる私(笑)

ビビりながらも企画を止めるつもりは毛頭なく、動画制作を進めた。
去年は60秒で制作したが、現地での録画が大変なので今年は30秒に。
しかし、推しの画像や映像というのはどれも捨てがたく、どうにも詰め込み過ぎてしまう。
SNS等でファンや認識のある人が見るならまだしも、あまりぎゅうぎゅうでスピード感がありすぎるとあっという間に流れてしまって、「ほーー」と見るには不向き。
そして素材をどんどん選別しながら、あることに気が付いた。
たまたま見かけた人が「誰なんだろう」と思った時に、名前が目に入るといいなぁ、と。
去年は最初に大きく名前を入れたものの、最後は左下に控えめ。
しかもその目的は「龚俊のファンです」と表記するためのもの。
なので、今年は最後の部分にも大きく名前を入れることにした。
それと、いわゆる「〇〇より」に相当する部分。
最初Cさんに確認した時は「『日本 俊味仙有志』でいいですよ」との返事だったのだけど、私の気持ち的にはちゃんと表記したかったので
『日本・在日本 俊味仙有志』
とした。
区別したいとか一緒が嫌とかではなく、それは在日中国人の仲間に対するリスペクトなのです。

そうこうしているうちに代理店への申し込み期限が近くなり、私はA社に申し込みと現状報告を行った。
A社(以下代理店)からは、許諾申請先と申請時のスクリーンショットを提示してほしいとのこと以外要望はなく、概ねスムーズにやり取りできた。
今回はCさんが微博で大々的に告知をしてくれるとの事だったので、
・代表者(私)以外のメンバーが告知を出す事は可能か
・入稿後の審査通過の連絡は来るのか、またその時期はいつか
・告知を出していいのはいつからか
・必ず告知内に入れなければならない情報はあるか
などなども事前に確認。
代表者でなくても告知は可能で必須の記載事項はなく、審査通過の連絡後であれば告知OKとの返事ももらった。
(詳細放映時間は2~3日前にしか分からないので、それは引用等で追加告知)
入稿も期日の2日前に済ませ、私の中では「よしよし、予定通りだ」と今年はさほど焦ることなく進められた事に早くも満足しかけていた。

入稿翌日。
代理店から
「放映媒体側から、動画内にアカウント名かメールアドレスを挿入して欲しいと要望があったので、対応してほしい」
「動画内の中国語の意味を教えてほしい」
との連絡が入る。
以前、俊俊が出演した作品の放映を別の方が行った際に、媒体社宛てに問い合わせがきたためという理由。
なるほど、責任の所在を明らかに、という事か。
応援広告を出した事がないとピンと来ないかもしれないけれど、実はこの応援広告は代理店・放映媒体社はトラブル時の責任は一切負わない・介入しない。
つまり、責任は広告主(この場合私)にあり、トラブル対応・問い合わせ先も広告主なのである。
でも、見た側はそんなこと分からないので、ただ一つ確実に分かっている放映媒体社に問い合わせをしたのだろう。
アカウント名に関しては、出来上がった動画に文字を差し込むだけなのですぐに修正・再入稿した。
動画内の中国語に関しても基本的には多くないので、ひとつひとつ翻訳したものを伝えた。

実はこのあたりから、私は不穏な空気を感じていた。

アカウント名と動画内の中国語翻訳に対応したところ、無事に審査通過。
Cさんにより、すごく素敵な告知が微博で解放された。
俊俊のファンダムには「龚俊的海仙花」という中国国外にいるファン向けに発信されるアカウントがあり、Cさんはそこにも紐づけをしてくれた。
その結果、いいね・RP・リプライ合わせて2800超えとなる。
すごい。びっくりした。
放映2日前には詳細時間の連絡も入った。
今年はビジョンのリニューアルに伴い、お値段そのまま放映回数2倍というキャンペーン期間内だったため、1時間に4回流れるということに。
有り難すぎて……!!!
秋までは3面のビジョン中2面しか映らず、半額で出せていたのだけど、それを知った時
「私なら通常料金出すから、倍流してほしいなぁ」
と友達に話した事があった。
なんと本当にその通りになったのである。
しかもキャンペーンは11月末で終了(俊俊の誕生日は11月29日)
ちなみに、その時の友達の返事は
「『半額だ、ラッキー☆』じゃなく『通常料金出すから回数倍にして』という発想が完全にオタクのそれ」

審査も通り反響も驚くほど。
あとは放映を待つのみだった誕生日前日の昼。
私を最大限焦らせる1本の連絡が代理店からもたらされる。

「以下のサイトから、許諾は取りましたか?(URL)」


?????
URLをクリックすると俊俊の後援会、いわゆるファンクラブの微博アカウントに飛んだ。
え?
ここ???
楽曲も画像も映像も、版権持ってるのファンクラブじゃないよね???

私の中で血が一気に駆け巡り、いやいや前日にそれ聞く???
なんで?????と大混乱。
それでも深呼吸し、冷静に、簡潔に、落ち着いて、と言い聞かせながら代理店に返答。
・事前に伝えたように許諾申請は楽曲提供元、ドラマの公式微博アカウント、龚俊の工作室アカウントの3ヶ所
・後援会については去年広告を出す際に相談したものの返答はなかったため、今年は特に問い合わせていない
すると
「媒体社から確認してくれとのことだったので」
とのこと。
つまり「後援会の許可が必要」というより、「広告主がどこに許諾申請を行っているのか」をリサーチしている?
私はその疑問を、そのまま代理店に申し出た。
すると
「媒体社にここ(後援会)の許可は取ってあるのか、という問い合わせがあったため、念のため確認をした」
と。
理由の説明なく突然聞かれて困惑したけれど、放映はするとの返答だったため、ひとまず安心(?)
契約や動画制作の途中経過をグループメンバーで共有していたので、この件も共有。

ここで出ます、Cさんの超超ファインプレー。
私の発言に気付いてすぐ、後援会に連絡し爆速で許可を取ってくれたのだ。

行動が早すぎて、「嘘でしょ?!」とリアルに叫んでしまった。

今回の放映に影響はないと説明されていたけど、後援会に許可を取った事をスクショ付で代理店に報告し、今度こそ安心することができた。
Cさん、本当にありがとうございます……!!!!!

放映当日は半日仕事だったため、暗くなってから現地に到着。
今年は放映は1ヶ所だし恒例のバースデー配信も夜遅い時間なので、一人でプラプラと行動。
ビジョンで放映された自分の広告を見た第一声は
「音がはっきり聞こえない、何かこもってる??」
去年と比べて、明らかに音質が悪い。
指定されたサウンド設定にしたのに……
私は少し、悲しくなってしまった。
だって、せっかくの俊俊の歌声、しかも今回使ったのは俊味仙と合唱したようになっている部分。
本当に申し訳ない気持ちになった。
ただ、後日媒体社からもらった昼間の様子はそこまで音が悪いと感じなかったので、時間帯や周りの環境で変わるのかもしれない。
結局、私は2時間滞在し動画を撮りまくった。
誰にも会わずに帰宅したけれど、Cさんが私のアカウント画面と放映画面・ファンのシンボルである🍄のぬいぐるみを一枚の画像に収めてくれたり、去年付き添ってくれた友人が記念に放映画面を撮ってくれたりと周りがとても手厚くフォローしてくれた。
友人が撮ってくれた時おそらくだけどファンの方が近くにいたようで、龚俊の名前を連呼したり広告動画が始まった時に「来了、来了~!」という声が入っていたりして、すごくすごく嬉しく、感動してしまった。
他にも「見てきたよ」「ライブカメラで見たよ」と報告してくれる方がいて、本当に嬉しかった。

今年も、応援広告出して良かった。
安くない応援の仕方だし動画の編集は大変だけど、達成感と幸福感はすごい。
改めて、一緒に企画を進めてくれた6人に心から感謝します。


放映から数日経ったころ、私は代理店にお礼のメッセージを送った。
返信には、企画の成功を祝うと共に
「残念ながら、抗議の連絡が複数寄せられました」
という言葉が添えられていた。

抗議?
何故??
どこが悪かった???
俊俊の楽曲、俊俊のみの映像、できるだけ見やすいようにと作ったし、代理店と媒体社の手続きも不備なく通った。

代理店・媒体社の規定に則り企画を進め、許諾申請をし、最終的に後援会も許可をしてくれた。
確かに、許諾申請をした3ヶ所からは何の返信もない。
「連絡のない場合は黙認と理解し、企画を進めます」
と申請文に記載はしているけれど、その後も最終確認(「やりますよ、いいですね?!」という内容)のメールも送っている。
あーこの「黙認」スタイルが、ご理解いただけないのかな。
日本にはない、日本ではアウトなスタイルですもんね。

抗議の内容は代理店も媒体社も教えてくれない。
私以外にも応援広告は出ていたので、どの広告に対してなのか応援広告という文化そのものになのか、本当に分からない。
「色々な考え方のファンがいることを、こちらでも把握しております」
という代理店の返答が、広告主に伝わる精一杯なのです。
何が疑問なのか、何に抗議しているのか、直接伝えてくれないと改善のしようがないのですよ……
放映から1週間以上経った今でも、私や仲間のところに直接問い合わせや抗議の声は届いていません。

ただ、迷惑がかかったのは事実なので、媒体社にもお礼に加え謝罪のメールを送付しました。(もちろん返信はありません)
私が恐れているのは、来年応援広告を受けてもらえないのではないか、ということと、何より、推しに迷惑がかかる、その評価が下がるということです。
そこは本当に避けたい。

今年は新たに色んな事を学んだ。
焦ったり不安になったりしたけど、やはり「やって良かった」という思いの方が大きい。


私は、来年も応援広告を出すと思う。
そのための準備はもう始めている。


来年に続く。




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