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紀元前の世界交易マップ 日本だけは関係ないとは考えにくい

TOP写真 マレーシア国立博物館


古代 世界の繋がりと日本

前回の記事にて、
古事記以前の日本列島。
日本各地には素晴らしい文明を持った部族。
多く存在していた。

そして、その多くが世界と繋がっていた。
のでは・・・?
そんな私の推測を書きました。

どうして、そう思うか?

この時代、日本列島を代表する権力者。
存在せず、各部族が凌ぎを削っていた。
か、どうかは分かりませんが、
少なくとも、ここは日本であり、
俺たちは日本人だという概念はなかった。

と、いうことは、日本列島の交易の窓口。
統一されていたわけではないので、
日本列島以外との交流も、
各部族独自で行われていたのでは?

その他、日本神話と似た内容の神話。
世界各地に存在する。

世界各地にある古代祭祀道具の類似性。

等から、私はそう考えています。

日本的な視点

現代の日本人。
日本は大陸とは遠く離れた島国。

鉄の船もエンジンも無かった時代。
外から日本にやって来る人間が居た。
また、
日本列島から遠く離れた世界へ渡る人間が居た。

そんな風に考える人は少数でしょう。

島国日本ならなのでしょうが、

外の情報を知らないため、
自分たちが知っている知識の中でしか、
考えられない。

現代でも、
日本を離れてみると、
世界から見た日本についての印象。
日本人の思っている内容からは、
大きくかけ離れているのを感じます。

マレーシア国立博物館音声ガイド 英語 フランス語 中国語 朝鮮語はあるが、日本語は無い

マレーシア国立博物館

以前、マレーシアを訪れた時、
マレーシア国立博物館へお邪魔しました。


神社の神明造りのような屋根 マレーシア国立博物館


マレーシア国立博物館

古代から近代の独立まで。
マレーシアの歴史の変遷。
展示されています。

マレーシアという国。
歴史の中、
ポルトガル、英国の植民地となり、
日本の統治時代もありました。

マレーシア国立博物館 ここにも宣教師ザビエル やはり悪者だったのか

当然ですが、
国立博物館には、
そんな歴史も隠すことなく展示されており、
入館してすぐ左手には、
日本軍のヘルメットや帽子、軍刀等。
展示されていました。

日本兵のヘルメット 帽子


日本兵の軍刀


日本兵の人形 悪者にしか見えません


ショクリョウヲゾウサンセヨと書かれたポスター

展示や説明書きの内容にもよりますが、
他国の国立博物館にて、
自分の国がその国の歴史に関わっていた。

時代背景があったとしても、
受け取り方は人それぞれ。
複雑な心境で、展示物を拝見しました。

興味は古代史コーナー

古代史の展示コーナーへ。

やはりこちらは面白く。
洞窟の中で暮らしていた古代人の様子。
遺跡から出土したのでしょう。
埋葬されていた人骨などが展示。

洞窟の岩に描かれていた壁画など。
再現展示されていました。
約20000年前だそうです。

20000年前の古代人の生活


再現されたレプリカの壁画

その後、
石の時代、銅の時代、鉄の時代。
文明が進化していきます。

石器、土器、銅製品、鉄器。
展示されており、
それらも、とても面白いのですが、

土器


銅製品

私が特に引きつけっれた展示。

巨石文明。

巨岩遺跡 

埋葬形態。

埋葬形態の絵


埋葬されていた骨と埋葬品


古墳のようなものなのか



古代の貿易ルート。

でした。

古代の交易マップ

中でも、古代貿易ルート。

地図が展示されており、

説明書きには、
紀元前500年頃。

マレーシアを経由する貿易ルート。

整備されており、
遠くはエジプト、アラブ諸国。
東は中国等。

交易が行われていたとの展示がありました。

古代の貿易ルート


紀元前500年頃の 貿易ルート オマーンの位置が重要ですね

そこに、日本の地図はありませんでしたが、

中国との交易が行われていたとすれば、
当然ながら、日本列島とも繋がっている。

中国ルートもあれば、
インドネシア、フィリピンからの海路もあり。

やはり、人類の交流。
古代より行われていて、
遠く離れた日本列島も例外なく、
世界の文明と繋がっていた。

割と核心に近づく展示地図でした。

説明によると、
一年中を通して行き来が出来た訳ではなく、
年に二度の偏西風を利用した航海。
行われていたのではないか。

と、いうことでしたが、
風を利用、潮を利用。
自由に世界を行き来した海洋民。
凄いですよね~。

マレーシア国立博物館に展示してた地図 1600年代 日本は入ってます 北海道はない

木は貴重だったんです

また、中東に行った時に知ったこと。

中東は砂漠であり、
山が少なく、あっても木が育たない。

古代の船は木で造られている。
どこからそれを調達したのか。

アフリカやインドへ遠征して、
その地を支配した上で、木を確保。

船や家具、建具を作っていたのです。

オマーン国立博物館に展示してた船 小型
オマーン国立博物館に展示してた船 木材はアフリカ インドから調達
オマーン国立博物館に展示してた船

ということは、
古代から、中東は南アジアや東南アジア他、
アフリカ大陸との繋がりがあった。

と、すると、
エジプト→中東→南アジア→東南アジア。
そして東アジアへ。
またまた逆バージョンもあり。

古代人は、世界を行き来していた。

割と説得力ありませんか。

グーグルマップで旅しよう

その地からしか見ない、考えない。
日本からの目線しかない。
またまた、その狭い日本の中、
一部の地域からしか見られない。

それでは不十分。
時に大きく俯瞰してみること。
大切です。
分かりやすくいうと、
グーグルマップで引いて行く感じ。

すると、世界の古代文明。
繋がっていたかも?

そう感じてもらえると思います。

今日はマレーシア国立博物館。
行った時のことを思い出して、
主に交易ルートについてご紹介しました。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



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