【これさえ読めば丸わかり】ワキガ手術(保険適用)レポ④【まとめ】

はじめに

この記事はワキガ手術(保険適用)レポのまとめ編です。
過去更新した導入編、カウンセリング編、オペ編についても簡易的に触れていますのでお急ぎの方はこちらをご覧ください。
詳細をご覧になりたい方は過去記事(導入編〜オペ編)をご覧ください。
有料部分では実際に手術を受けたクリニック名、手術代や自己処置で使ったガーゼ代等の総額、病院選びのポイント、用意しておくといいもの、用意しておいたけどいらなかったもの、個人的手術のおすすめタイミング、傷跡の画像もご紹介しています。
導入編〜オペ編を読んでいただいた方は⭐︎マークのところを読み飛ばしていただいても大丈夫です。


この記事に書いてあること

  1. ワキガとは⭐︎

  2. 皮弁法手術(剪除法手術)とは⭐︎

  3. カウンセリング所感⭐︎

  4. カウンセリングでのQ&A⭐︎

  5. 手術、術後の所感⭐︎

  6. クリニック名(有料)

  7. 掛かった総額(有料)

  8. 病院選びのポイント(有料)

  9. 用意しておくといいもの、いらないもの(有料)

  10. 個人的手術のおすすめタイミング(有料)

  11. 傷跡(術後10日、20日、1年)の画像(有料)

ワキガとは⭐︎

ロート製薬ホームページより引用(リンク)

私たちの体には、汗を分泌する組織「汗腺」があります。この汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という2つの種類があり、このうちアポクリン汗腺から分泌される汗がワキガの主な原因です。全員に起こるものではなく、アポクリン汗腺の数が多い人などに発生します。

ワキガはアポクリン汗腺から分泌される汗によって発生します。アポクリン汗腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質等の有機酸が含まれており、それが腋に存在する常在菌により分解されることで、あの独特の嫌なニオイが発生するのです。

https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/nioi/bodyodor/

アポクリン汗腺というものがワキガ臭の原因というわけです。

皮弁法手術(剪除法手術)とは⭐︎


医療法人社団 福美会 ヒロクリニックHPより引用(リンク)

剪除法とは、保険診療によるワキガ治療の中でも最も効果的に完治させることができる方法です。

手術で、わきの真ん中をしわに沿って4~5cmほど切り、そこから直接汗腺であるアポクリン汗腺をとってしまうというワキガ治療法です。

手術は局所麻酔で行われ、日帰りです。抜糸までの二週間は、10kg以上の重たい物は持てない・運動は控える等の制限がありますが、日常生活は普段と同じ様に送って頂けます。

医師が目で確認し、ワキガの原因であるアポクリン汗腺を取り除きますので、医師の技術によって結果に大きく差が出てきますが、ワキガの治療法の中では最も効果が高く、剪除法を行ったほとんど全ての人が、ワキのにおいを改善させることが可能です。

しかも、保険診療が適用されます。

https://www.hiro-clinic.or.jp/osmidrosis/method/operation-01/

ミラドライという方法に比べてダウンタイムも長く術後の制限も多いですが、保険適用できること、根本的解決になることが大きなメリットかと思います。

カウンセリング所感⭐︎

1院目:Iクリニック@池袋

都内に5院ほど展開していて、美肌治療やAGA、脱毛、痩身やワクチン外来なんかもやっているイマドキなクリニックです。
以前粉瘤の治療でお世話になったことがあるので行ってみました。
いろんな医療を提供しているだけあって混雑してます。
カウンセリングの段階で血液検査をし、右脇手術→ドレーン抜去→圧迫解除→抜糸→左脇手術→ドレーン抜去→圧迫解除→抜糸の8回の仮予約ができました。
ちなみにキャンセルすると電話での再予約はできずまた来院して看護師さんと打ち合わせして8回分の来院予約をするというルールがありました。
カウンセリング料(保険適用なので診察料扱い)+採血料で3000円ほどでした。

よかったところ

○全てが非常にスムーズ。
○手術、術後のスケジュールが明確なのがありがたい。

気になったところ

○若干システマチック。全てがスピーディなのでアットホーム感はない。(病院にアットホーム感が必要かどうかは別として、術後不安な事とかを都度相談しにくそうだなと感じた。)

2院目:Mクリニック@新宿

たくさんホームページがヒットする中で非常に分かりやすいページだったのと、執刀数の多さをアピールしていたので惹かれてカウンセリング予約。
ホームページの割にはこじんまりしたクリニックでした。
こちらもカウンセリングと同時に血液検査。お会計はこの日はなく、手術当日に血液検査代をお支払いしました。

よかったところ


○症例写真をファイリングしていて、見せてくれる。いい例ばかりではなく他院で粗悪な手術を受けてものすごい傷跡になってしまった写真も見せてくれた。
○圧倒的アットホーム感。相談しやすい。
○カード決済可能とのこと。

気になったところ

○Iクリニックと違い、いきなり先生とカウンセリングではなく、まずは看護師さんとカウンセリング。個人的には先生と話した方が早いのでは、という気持ちもあった。(整形垢で「カウンセラーがいる病院は要注意!」と刷り込まれているせいかもしれない。)
○こちらが質問攻めをしたせいか、何度か先生に確認にいく場面があった。

カウンセリングでのQ&A⭐︎

Google検索だとあまりリアルな声が聞こえないなという感覚があったので、ツイッター、TikTok、インスタで感想を見る→疑問点はワキガ治療を行なっている医師のツイッターやクリニックのホームページを見る→それでも不安な点はまとめてカウンセリングで質問を持ち込む。という形にしました。
不安を抱えたまま体にメスを入れるのは怖いですからね。
言い回しとか口調は私が要約してこうなっているだけですので悪しからず。どちらのクリニックも丁寧に回答してくださいました。

Q1.手術後に臭いが悪化したって言ってる人がいるんだけどマジ?

→Iクリニック「術前より悪化することはない。完全に気のせい。ただ元々の臭いが100だとして、術後いきなり10まで改善することはなく、まず20になりたまに40になり30になり・・・と右肩下がりで臭いは減るが、時たま気になる日もあるので、それを悪化と勘違いする人がいる。」

→Mクリニック「アポクリン汗腺を取り切ることはできないので、臭いが完全になくなることはない。手術を考える方の中には元々自分の体臭に敏感な方もいるので、臭いが0にならないことを悪化と思ってしまう。気のせい。手術で汗腺を取る量が少なかったケースもあり得る。うちはいっぱいアポクリン汗腺取ります。」

Q2.ワキガ手術をしたらスソガやチチガが悪化したって言ってる人がいるんだけどマジ?

→Iクリニック「ほぼあり得ない。代償性発汗も考えられるが、脇の汗腺は全身の5〜7%程度なので代償性発汗(※1)になったとしても元々なかったスソガになることは考えにくい。元々スソガ、チチガがあった人がワキガが軽減されて他の部位が代わりに気になるようになっただけの可能性が高い。」

→Mクリニック「同上。脇の汗腺は全身の10%程度以下。」

Q3.ETS手術(※2)っていう手術はヤバイ。やめとけっていう口コミを見たんだけど、ワキガ剪除法とは別物?

→Iクリニック「他院がなんてメニュー名でやっているかはわからない。あくまでも取るのはアポクリン汗腺のみ。」

→Mクリニック「それは胸腔外科とかでやるような手術。剪除法とは別物。」

(※1)代償性発汗とは

わきが(腋臭症)手術をしたあとで、手術をした部分周囲の汗が増えたり、わきから離れた顔や手の汗が増えることを代償性発汗と呼んでいます。

https://www.tsukahara-clinic.com/blog/inchoblog/?p=724

(※2)ETS手術とは

胸腔鏡下胸部交感神経節切除術(ETS)とは、胸部内部を観察しながら交感神経節を切除する治療法です。多汗症の治癒が期待できるとされています。

https://medicalnote.jp/contents/220330-001-LX

悩みに悩みましたがMクリニックで手術を受けました。
理由は後述します。(もしくはレポ②をご覧ください。)

手術、術後の所感⭐︎

左脇→右脇の順で手術しました。
右脇の方が臭いが強いのですが、いきなり利き手を封じるのは不安だったので。

手術中

局所麻酔がめ〜〜〜〜ちゃくちゃ痛い。歯医者さんでちょっとチクっととはレベルが違います。手術時間も長く切開範囲もやや広いので麻酔をたくさん入れるそうで、麻酔を入れる痛みに耐える時間が長いです。
逆にいえばそこさえ耐えれば痛みは全くないです。痛みは。
左脇の手術中は眠ってしまって、ほぼ寝て起きたら終わってました。大体1.5時間ぐらい。
右脇の時は眠れず、痛くはないんですが皮膚を引っ張られて中をいじられてる感覚がなんとなくあるので怖いです。思わず鼻息も荒くなりましたが、先生が優しく声掛けしてくださって落ち着きました。
その会話の中で臭いの強い「右脇の方がアポクリン汗腺が多い」と仰っていて、実際右脇の方が手術時間が長かったです。大体2時間ぐらい。

術後

左脇の術後のみ現れた後遺症なのですが、傷口ではなく二の腕の痺れ、重だるさが辛かったです。
術後安静にするよう説明を受けるのですが、二の腕がだるすぎて努力しなくても強制安静っていう感じでした。
この痺れは大体20日ぐらいで消えました。長いと1年ぐらい残るそうです。
傷口の痛みも全くないわけではないのですが、それ以上に辛かったのはガーゼを固定するテープかぶれです。自己処置開始の指示が出てからは毎日貼って剥がしてをするのですが、皮膚持っていかれます。
それから入浴も制限があるので一人暮らしの方やお仕事が忙しい方、夏場に手術を受ける方は注意が必要です。

手術、術後の所感まとめ

○手術そのものより麻酔が痛い
○手術中は怖い>>>>>>>>痛い
○手術は大体1.5〜2時間ぐらい。アポクリン汗腺の量による。
○まれに痺れなどの後遺症が出る。
○テープかぶれがつらい
○入浴制限があるので、一人暮らしで同居人の手を借りられない人や通勤がある人、汗をかく季節に手術をする人は覚悟が必要


有料パートに入る前に

ここまで導入編〜オペ編(レポ①〜③)の概要を駆け足でまとめて参りました。
より詳細をご覧になりたい方は各記事をご覧ください。

有料パートではクリニック名、病院選びのポイント、掛かった総額、用意しておくといいもの、いらないもの、個人的手術のおすすめタイミング、傷口の画像をご紹介します。
私はTwitterで整形垢を持っているのですが、その界隈の風潮で「医者選びというのは大変な労力がかかる」「医者選びは自己責任、押し付けない」という理由で有料にしている方が多いです。そういった観点からクリニック名を有料にしてます。
ただそれだけで有料っていうのもここまで読んでくださった方に申し訳ないので、お役立ち情報も添えておきます。
実際に使った商品、数量などもわかりやすく画像でまとめてありますのでよろしければご購入ください。
実際に手術を受けた人間だからこそお届けできるリアルな情報かなと思います。
note購入したよ〜っていう画面をTwitter(@7zoronrywjlny3t)のDMで送っていただければ質問にもお答えしますのでお気軽にDMお送りください。

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