【手術編】ワキガ手術(保険適用)レポ③【いざオペ】

はじめに

この記事はワキガ手術レポ(皮弁法)の手術編です。
病院選びは自己責任なので押し付けたくない、推奨したくないという理由でこの記事では病院名を伏せますが、まとめ編(有料部分)で病院名を記載しますので、気になる方はそちらをご覧ください。

手術のスケジュールをもらったよ

カウンセリングの際病院で術後の過ごし方、スケジュールをまとめた紙をもらいました。
IクリニックもMクリニックもくれたのですが、抜糸日など多少違いがありました。
今回は実際に手術を受けたMクリニックでもらったスケジュールを一部抜粋・再現したものを掲載します。

パッと見ていただければわかると思うのですがかなり尾をひく手術です。
当時自分は仕事のスケジュールがかなり自由だったり仕事の内容的にも術後の制限をクリアので手術できましたが、毎日満員電車でオフィスまで通っていたり体を動かすようなお仕事をされている方はお休みを取らないとなかなか難しいかもしれません。
また「ドレーン」「圧迫固定」という聞きなれない言葉が出たかと思いますが後述のレポにて説明します。
またクリニックの診療日や私のスケジュールの都合などで上記の画像と実際の処置日は日数がずれていたりします。

手術レポ左脇編

手術当日

 匂いが気になるのは右脇なのですが、いきなり利き手側を封じるのは不安があったため、左脇から手術をしました。
カウンセリングと手術予定表で説明があったのですが「術後手を挙げるなどの脇の皮膚が伸びる姿勢を取ると跡が残りやすくなる。」とのことだったので帰路吊り革を握らなくても良いように、通勤退勤ラッシュの時間を避けて手術を予約しました。
執刀医はカウンセリングの際の先生とは違う先生でした。
 手術の流れとしては
①局所麻酔
②脇の皮膚を切開し、目視でアポクリン汗腺を切除
③脇にドレーン(血が中にたまらないように予防するストローのようなもの。血の抜け道になる。)を入れ縫合。
④圧迫固定し終了。

という流れです。
 手術自体は痛みもなく、手術中眠ってしまいました。寝て起きたら終わってたという感じです。大体1.5時間ぐらい。ただ局所麻酔がめちゃくちゃ痛い。脇の医療脱毛をしたことがある方ならわかるかと思うのですが、皮膚が薄いところってちょっとの刺激が痛いんですよね。歯医者さんの麻酔みたいにチクっとで終わらず、結構たくさん量を入れるのでここは覚悟が必要です。
 そして最後に圧迫固定。
何重にも折重ねたガーゼを脇にあて、包帯を反対の脇や腕に回しがっつりと固定します。
この固定によって腕は閉じなくなりますので、オーバーサイズの前開きのシャツ、女性の方はブラジャーではなくカップ付きのキャミソール必須です。
痛み止めと抗生物質を処方され帰宅。帰りの電車はしんどくなかったのですが、帰宅してから麻酔が切れ痛みと固定の鬱陶しさがありました。
 夜寝る際ですが無意識に腕を上げてしまったりするので、前開きのパーカーを袖を通さず着て、袖を体の前で結んで寝ることを看護師さんにおすすめされました。
実際にそうして寝たのですが不思議なもので朝起きたら袖が通ってました。

圧迫固定の様子

【この日のお会計:手術代21,740円+血液検査代3,470円】
※血液検査はカウンセリング時に実施

術後2〜3日目

診察や自宅処置はなく安静にする期間です。
私は5月末に手術を行なったのですが、季節的にギリギリだったなと思います。
もうちょっと遅ければ気温的に固定の暑さや入浴禁止に耐えられなかったなと。
洗髪は一人では難しく、家族に手伝ってもらいました。
固定は濡れないようにビニール袋とタオルを被せ、美容室スタイルで仰向けで洗っていました。
「安静にしよう」と務めなくても固定と術後の痛みで勝手に安静になっている状態でした。
術後の痛みというのが詳しく説明すると、切開した部分が痛むのではなく二の腕のあたりが強く痺れて痛い感覚でした。

術後4日目:ドレーン抜去

ドレーン抜去の日です。術後初めて固定が一度外されます。
圧迫用のガーゼは外されますが、傷口保護用のガーゼは脇に縫い付けられているのでそのままです。
ドレーン抜去後は再び圧迫固定となり、引き続き安静です。
【この日のお会計:950円】

術後6日目:圧迫固定解除

圧迫固定が解除されます。
脇に挟むガーゼの厚さも薄くなり、包帯も片腕のみの巻きになります。
鬱陶しい固定とれてラッキー!と思っていたのですが、トラップでした。

片腕巻き

圧迫固定の時は反対脇に引っ掛けていたのでズレなかったんですが、今回は引っ掛ける部分がなくただ巻いているだけなので脇の方に包帯が寄ってきてしまって、血が止まるような感じでめちゃ痛い。そして解けやすい。この写真も自宅で巻き直した状態のものになります。
そして赤丸の部分が若干紫になっているのがお分かりいただけますでしょうか。
ここが痺れる&痛い&重だるい!!寝つきも悪くなるレベルでした。
【この日のお会計:540円】

術後10日目:抜糸

いよいよ抜糸です。
軟膏が処方され、自己処置が開始となります。
自己処置の内容は毎日石鹸で傷跡を優しく洗い、タオルで抑えるように拭き、
軟膏を塗り、ガーゼをあて、テープで固定という流れです。
やっと包帯が取れる!!と思った矢先、新たな苦しみが始まるのです。
テープかぶれです。
最初は細いテープを購入して使っていたのですが、取れてしまうので幅の広い肌に優しいサージカルテープを使っていました。
病院でも幅広のテープで固定してくれていたので安定感があるだろうと思って買い替えました。
安定感はあるのですが、どれだけ肌に優しくても24時間貼りっぱなし、毎日はって剥がしてとなると流石に肌がやられてしまいました。
【この日のお会計:540円】

術後11日目以降

経過観察と同時に右脇の手術に入りました。
そのため右脇処置の何日目かに左脇の経過観察も同時に行われています。

術後14日目 腕の痺れが完全になくなる。痺れはないものの、重だるさ、痛みは残る。今まで全く使えなかった左手を自然と使えるようになる。
術後19日目 軟膏を塗った時に傷跡の瘡蓋が自然に少し取れる。
術後21日目 自己処置終了の指示。
術後22日目 瘡蓋が全部取れて、傷跡はただの赤い線になる。腕はまだ痛くて完全には上がらない。
術後23日目 腕が少しずつ上がるようになってくる。高いところのものも下ろせるようになる。
術後28日目 脇が擦れて痛いのでこまめにボディークリームで保湿。潤滑油がわりにヌルヌルにしておいて擦れを軽減させる。

左脇は以上です!
傷口よりも二の腕の痛みを伴う痺れ、重だるさ、テープかぶれがとにかくしんどかったというのが感想です。

手術レポ右脇編

術後の流れは概ね同じです。
診察代と手術中の感想や術後の経過で左脇と違った点のみ書いていきます。

手術当日

左脇の手術が爆睡しているうちに終わったので余裕ぶっこいて行きました。
「また寝て起きたら終わってるだろ〜!」と思ったら全く眠れない。
そりゃそうですよね局所麻酔なんですから。
麻酔をしているので痛みはないのですが、脇の皮膚を引っ張ってめくって中を触られている感覚はなんとなくあってめっっっちゃくちゃ怖かったです。
恐怖のあまり鼻息荒めになっていたら執刀医の先生が優しく話しかけてくださりました。
その会話の中で教えてもらったのですが、やはり臭いの強い右脇の方が左脇よりもアポクリン汗腺の量が多いとのこと。手術時間も右脇の方が長くかかりました。
大体2時間ぐらい。
【この日のお会計:21,740円】

術後3日目:ドレーン抜去

右脇手術時は二の腕の痺れや重だるさはありませんでした。
圧迫固定生活にも慣れ一人で洗髪もできました。
【この日のお会計:950円】

術後7日目:圧迫固定解除

【この日のお会計:380円】

術後10日目:抜糸

【この日のお会計:1,110円】

術後14日目:経過観察

【この日のお会計:380円】

手術中こそ怖かったものの、左脇と違い痺れもなく術後の生活は慣れたものでした。
唯一辛かったのはやはりテープかぶれです。

術後の痺れはなんだったのか

左脇の手術後に悩まされた二の腕の痛いほどの痺れ、重だるさ。
心配になり病院で聞きました。
「脇はたくさんの神経が通っていてその付近を切開していじるということは神経に影響が出たりする。長くて1年ぐらいで治る。」とのことでした。
そういえばそんな説明あった・・・。ワキガの悪化とかそういうことばかり気にしてあまり深く考えていませんでしたが結構大きなリスクだなと思いました。
自分は幸い20日ほどで痛みも完全に消えましたが、手術を考えている方はこういったリスクもあると念頭に置いておくと気持ちが楽かと思います。
やっぱり質問しやすい病院にしておいてよかった・・・!と思いました。
術後で気が滅入っていると余計な心配しちゃったり考えすぎたりしちゃいますからね。

まとめ

・手術は寝ちゃえば怖くない。けどそうそう寝れるもんじゃない。
・傷口の痛みより二の腕の痺れの方が痛かった。
・一番しんどかったのはテープかぶれ
・かかった診察代総額【51,800円】


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