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大学一年の夏休みに書く東大合格体験記


えーっと…、、、
本当にご無沙汰しております。あの東大理一志望だったシスと申します。
結局受験が進めば進むほどこんなものを執筆する余裕がなくなり、受験が終わったときにこんなもの覚えてるわけないので、結局10ヶ月くらい放置する羽目になりました。本当に申し訳ありません。
実はあれからちまちまとスキとかが来たりしているのに最近気がついて、私が書いている記事も少数からであれど好評いただいてるのに気づき、流石にけじめをつけないのもよろしくないと思い、今回この記事を書かせていただきます。
ちなみにタイトルにある通り、東大理一に関しては現役合格を果たしました。なんで合格報告が合格の5ヶ月後となるのか…
今回書くのは、前回の記事からの受験記です。確か前回伝説の物理10点の東進模試を上げたと思うので、今回はその後から語ります。


⑴秋模試について

結論からいうと、そこそこ散々でした。確か「数学に頼りすぎるのは良くない」という事を夏模試の振り返りで書いたと思うのですが、そのことをきちんと裏付ける結果が返ってきました。
まあ河合のオープンは国語がインフレして(確か47点)ギリAラインにはのったのですが、駿台はまあ酷かったです。何せ合計得点440点中まさかの173点ですからね?
ちなみに原因は数学だけではありません(ちなみに数学も43点と大失敗)。英語が70に届かず、国語が20点代。そりゃA判定なんか取れるわけないわ。というか夏模試から退化してない?
ただ、秋模試と夏模試とでいうと秋模試の方が圧倒的に難しいわけで、さらにいうと駿台東大実践もここまでやらかしておきながらB判定ということで(人数区分的に駿台東大実戦はB判定以上が合格ラインと思われる)、模試がよかったからといって天狗になるのは良くないし、模試が悪いからと言って落ち込むのはもっと良くない、ということですね。
(ちなみに返却当日はショックのあまりサイゼリヤでドリンクバーのドリンクを飲みながらYouTubeにふける廃人と化しました。こんな日があっちゃダメとは言いませんが、模試が悪かったためにこうなるのはあまりよろしくないですね。)

⑵プレ共通テストの類について

さて、秋模試が終わると、本格的に共通テストがやってきます。秋までの共通テスト模試ではあまり振るわなかったので、11月〜12月にかけて最後の共通テスト模試を受けようと思いまして、河合の全統プレ共通テストや、駿台のatama+プレ共通テストを受験してきました。その際にもドラマがあったので書き記します。
全統プレ共通テストでのことです。全統共通テスト模試の類では面白いように点数が取れなかったので(第1回103点、第3回138点)、かなり気を引き締めて臨んだのですが、その結果が気になるあまり、社会(倫政)と国語の後の昼休みで自己採点をしてしまったのです。その結果がこちら。
倫政82点、国語182点。ここまで264点。目標の810点まで残り556点。
その時、私はこう思いました。「これいけるぞ!」と。
しかし、この高揚感が集中力を阻害したのでしょうか。まさかの英語リスニング70点台の大爆死。数学や理科も思うように点数が取れず、結果770点台。ここから学ぶ事柄は一つ。テストの合間とかで解答とか見るべきじゃない。良くても悪くてもその先の試験のパフォーマンスに悪影響。
ちなみに駿台の方は倫政60点台とやらかしたものの、他はそんなに悪くないパフォーマンスを見せて780点台でフィニッシュ。

(3)共通テスト

プレ共通テストの後は、ギリギリまで二次試験対策と並行させつつ、共通テスト対策を行いました。共通テストパックは買わなくていいかな…と思っていたのですが、大体の共通テストの過去問は初見じゃない状態で解いていたので、最後くらい実力試験の感覚で初見の問題を解いてみたい!!!と思い、書店へ直行。そして、何も知らない私は、表紙から受ける印象だけで、なんと「緑パック」を購入してしまったのです!
この緑パック、本当に難しいパックで、本来は2、3日前に実力試験感覚で解くようなものではありません。実際、異様に英語リーディングの時間が足りなかったり、数学の時間が異様に足りなかったりと、全て解いた後はもう満身創痍の状態でした。しかし、このパックを買ったのは、最終的には正解でした。これを解いた後自己採点したら大体770点台後半で、その時私は確信したのです。共通テスト本番はこれより簡単なわけで、780点切らない保証があると考えたらいける、と。この確信は、共通テストを解いてる間ずっと、私の大きな支えになりました。さらに、2024年共通テストは英語リーディングが難化したのですが、英語リーディング難化のシミュレーションは緑パックでばっちり行ったおかげで、特に心を惑わされることはなく、最後まである程度確信を持って答えられました。ありがとう、緑パック。

緑パック(Amazonより、2023年度版。かなり難しいので全員におすすめはできない)

終わった後、友達と22時くらいまで晩御飯を食べつつ待機して、その友達と共に自己採点。その際の結果がこちら。
倫政76点 国語155点 英R94点 英L98点 数IA98点 数IIB97点 物理87点 化学93点 計798点(東大換算796点)
国語事故ったけど耐えた〜よかった〜と思った私は、塾の方々からも大丈夫!と言われ、東大理一受験の決意を固めるのでした。

(4)二次試験

その後も、まあ散々でした。直前対策と思って受けた某テストゼミでは最後2回全く結果を残せないし(最後一回に至っては数学28点、物理や化学もそれぞれ10点台と、秋の東大実戦が霞むほどの大惨事)、2023年度の過去問演習ではなぜか物理化学に加えて英語がとっ散らかって全然合格点に乗らないわで(2023年の東大入試は英語で稼ぐものなので、英語できなかったら終わり)、割と精神崩壊しかけました。精神を少しでも癒すために、1時間半かけて通ってた高校に行って勉強するというのも、今ではいい思い出だったりします。
それでも、たぶん本番はなんとかなる、という思いもありました。というのも、
・過去の秋模試を使った練習では物理30点台、化学40点台が安定していた
・私が最も頼っていた英語の講座での最後の東大型テストゼミの点数が良かった
・前哨戦として受けた早稲田大学入試の手応えがかなり良かった
そんなこんなで、結局最後は、たぶん終わった頃には晴々とした顔をしている、と信じ(こませ)て、二次試験に向かいました。
あそこまで緊張した試験は初めてでした。共通テストの時も緊張しましたが、それとは比べ物になりません。何せ、この試験の結果が、ある程度人生を左右するのですから。しかし、対策の甲斐あったのか運が良かったのかわかりませんが、物理以外は確かな手応えを感じ、試験場から出る時にはとても晴れやかな感情だったのを、今でも覚えています。
正直受かるかどうかは五分五分だったと思っていたので、合格発表までの二週間は本当に気が気ではなかったのですが、3月10日12:00、東大理科一類の合格が判明し、嬉しさと安堵感で半狂乱状態になりました。めでたしめでたし。

(5)成績開示を受けて

東大では、4月1日に成績開示が行われます。それを見ながら、この一年の総括をしたいと思います。

東大成績開示。実はネット上に公開したのはこれが初めて。

ちなみに、別のところでもこの点数は公開されているので、この情報と照らし合わせることで中の人が判明します。今更どうでもいいです。
正直、自分が想定してたよりかなり良かったです。化学42点や英語88点は、自分が出せる理論値くらいの点数だと思っていたので、見た時は高揚感がすごかったですね。国語44点もかなり良い。現代文をきちんと鍛えたのが報われたのかはわかりませんが、どちらにせよ満足です。
数学はそこそこの位置におさまりましたが、数学での事故を避けるたまに防御姿勢で試験に挑んだ結末としては妥当な結果だと思います。この点数より下にならなかったことを喜ぶべきかもしれません。
物理は結局ダメでしたね。試験中にあまりこれと言ってできたことはないため、妥当と言えば妥当です。もうちょっと部分点が入るような答案作りの訓練をするべきだったな…とは思いますが、今更ですね。多分前提に下駄入れてくれると思うので、これを見たみなさんは物理が難化した時に部分点を狙えるような答案を作る練習をすることをお勧めします。

共通テスト786点!!??

びっくりした所の騒ぎではありません。そもそも私共通テスト型試験の本当の点数が自己採点以上になったことはないのですが、−10点はかなり珍しいですね…
(ちなみに最高記録は-18点。誇れる記録では到底ない)
ちなみに真相はというと、数学IIB97点→93点、物理87点→81点ということでした。マークの消し方が不味くて認識されなかったのか、そもそも印とマークしていたところが違かったのか…真相は暗闇の中です…
ていうか共通テスト物理81点てそれはそれで相当ひどいな!?
でも、これ実はラッキーだったりするんですよね…私の関係者の中で、共通テスト798点で東大理一は少しリスクがあるのではと言った方がいて、でもまあ798点なら大丈夫と説得して東大理一受験を最終的に決定したという経緯があり、もし自己採点で786点(賞味合計は788点)であることが判明していたらもっと面倒なことになってたかもしれません…
でも共通テストの自己採点が本当の点数と合っていないと、本当に大事な局面で事故祭典になる恐れがあるので、現時点でそうなっている人は何かしら策を講じることをお勧めします!

(6)最後に

ここまでお読みくださった方はありがとうございました。
この一年、苦い思い出もたくさんありましたが、合格してしまったらもう何もかもいい思い出なんですよね。後輩の学びにつながることもいっぱいあったと思うので、少しでも参考になれば幸いです。
受験関連に関しては、割と昔執筆した東大数学の受験生目線からの講評が思ったより好評なので、2018〜2024の分を書くかもしれません。それを執筆したら基本的に大学受験関連は書かないと思います。まあこのアカウントをそのまま放置するのもなんか違う気もしなくもないので、もしかしたら大学生活アカウントにするかもしれません。そうなったらよろしくお願いします。
改めて、ありがとうございました。


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