レズビアン自分史
幼少期〜小学校
・保育園の頃、同い年の男の子にバレンタインのチョコを渡したり、ペアになりたい等の感情はあった。しかし、手を繋ぎたいというより、ただ単に仲良い子を独占したい欲。
・小学校低学年、よく遊んでいた女の子が少女漫画が好きで読むことが増える。ストーリーが面白いこともあるけど、主人公に感情移入することはないし、「なんでここでキュンってなるんだ……?」と疑問に思う。
・小学校3年生の頃に、ハリーポッターにどハマりする。そして、当時は無自覚だったがハーマイオニー・グレンジャーにガチ恋する。ロンも大好きでお似合いだと思うけど、二人が結婚したことにモヤモヤして嫉妬。これが初恋(無自覚)となる。
・少女漫画に共感できないことに疑問は抱きつつも、特に悩むことなく過ごす。
中学校
・小学校よりも恋愛の話が多くなってついていけなくなる。「好きな子がいないなんて、何て冷たい欠陥人間なんかな」と思い、それっぽい子を好きな子だと言う。
・この頃、BLに出会い、何となく少女漫画よりも安心感を覚える。しかしBLを読んでいると、両親から「また普通じゃない組み合わせのやつ見てる」ってよく言われていて、同性の恋愛は普通じゃないんだなぁと刷り込まれる。
・恋愛できない人間・恋愛感情が分からない人間って、いるのか…?世界で私だけなんじゃないか…??とひとりぼっち感に襲われる時もあったが、基本的に部活動や勉強に集中していて優先順位は下の方だった。
高校
・高校2年の時に自分が所属していた部活の隣の部活のマネージャーかつ、親友の友達だった子にハッキリと恋愛感情を抱く。この時初めて「みんなが話してた恋ってこれか!!!!」と理解し衝撃を受ける。
・今まで当たり前に「普通(語弊)」だと思っていたから、「自分自身が物語の中にしかいない普通とは違うあの不思議で変な人の1人にになるの?!」 と驚いた後にもやもや。ただ、BL好きな親友なら話せそうと、自覚してすぐにこのもやもやを話せる。
・親友に話していけたからいけたし、家族なんだからきっと受け入れてくれるだろうって呑気な考えで、その数週間後に家族にカミングアウト。結果は惨敗。母絶望顔、妹硬直、父大激怒。
・↑と同時期に、おそらく私と親友が話しているのを聞かれて、部活内の後輩女子の中でアウティングされる。筋トレやストレッチなどの体に触れる事・一緒の場所で着替える事など嫌がられて常に一定距離を取られる生活に。
・家と部活のダブルダメージで激病み。一時期やばいところまで落ち込んだが、休めない高校だったため意地と根性で何とか無遅刻無欠席を継続したが、好きな子と会える事が唯一の楽しみとなる。
・好きな子が男性を好きなことは明白だったので初めから叶わない恋だったけど、同性故にノリで向こうがハグしてきたりとドキドキ楽しかった。
・コロナ禍となって接触することが減り、その子への恋愛感情は自然消滅。そのあと、TLに流れてきた金曜ロードショーの「オーシャンズ8」の感想ツイートに惹かれて翌週TSUTAYAでDVDを借りる。この時にダフネ・クルーガーに恋に落ちる。
・卒業時、カミングアウトしても変わらず仲良くしてくれた同学年の男の子と、「大学でどっちが先に彼女できるか勝負な〜!」と冗談を言いつつ、内心きっと孤独死する人生なんだろうなと思う。
・この頃から地元の人たちや家族・親族からかけられる良妻賢母になれというプレッシャーに嫌気がさしてくる。また、議員の失言や同性婚ができない状況が混ざって、フェミニストとしての芽生えが産まれる。
大学
・サブスクでGL・百合映画を観まくった異性愛男性による消費・死別・「普通」の道を歩まされる・家族と縁切りのオンパレードで、やっぱり孤独死するか家族との関係を諦めるしか無いのかなと思い詰める。
・コロナ禍によるオンライン授業で、未だ私がレズビアンであることを認めてくれない家族と四六時中一緒にいることが辛くなり、趣味垢でTwitterのスペースやもくり(グループ通話アプリ)に入り浸るように。その時、仲良くなり朝まで2人で話していたのが、その後の彼女。
・あまりに2人でずっと話しているし、お互いに他のフォロワーよりも特別な存在であることが自他共に明白だったため、最初はノリで「かのじょ〜!」と呼び合うようになる。この頃には相手への恋愛感情を自覚済み。この趣味垢がBLや百合も多く語られる場だったことも要因として大。
・実際にリアルで会ってみようとなった時には、私がレズビアンである事、彼女が恋愛感情が薄く興味も薄いが性別が恋愛に影響しない事をお互いに知っていたため、かなり悩んだけど告白することに。「恋愛感情が薄く、一般的な恋人になれるか分からない」と言う理由で断れかけるが、「一般的な恋愛でなくても特別な存在になれれば良いし、お試し期間でもいいから」付き合い始める。
・付き合ってすぐ大学の理解ありそうな友達に「彼女できたんだよね」と話す。しかし、「あんずにも彼女いるじゃん、なんで言わないの?」と他の人がいるところで話してしまい、かなりの人数に知られる。吹っ切れてこの時から大学ではオープンに。
・私と彼女の恋愛感情の濃度の違いについてたくさん話し合って、一般的な恋愛ではない自分たちの恋愛について模索する。最終的に、「私たちは恋人で、友達で、相互フォロワーで、オタクの同志。ひとつの肩書きじゃ語れない関係性でいよう」と落ち着く。
・ある一件で精神科&相談室通いとなる。そして、ここでの治療の中で自分の中にある強烈な異性愛規範と同性愛嫌悪と向き合う事となり、現在上手く向き合って減らしていくことを目標のひとつにする。
・東京に遊びに行ったついでに新宿二丁目に行く。ここで初めて「本当にいたんだ…!!!」となり、うっすらとあったひとりぼっち感が消える。
・その後、堂山でのイベントにも参加してみて(彼女許可あり)、「こんなにもLやBいたの?!なんだ全然いるじゃん」となり、このイベントでめっちゃ希望を感じる。
・今は遠恋で数ヶ月に1回しか会えないけど、私が修士卒業したら一緒に住む約束をする。
・父は大激怒から変わらないけど、母は少〜〜〜しずつ軟化してる気がするし恐らく彼女の存在を感じつつも何もしてこない。妹は楽しく恋バナできるようになったよ✌️
めっちゃしんどい期間も長かったし、今でも悩み事はあるけど、信頼する彼女ともうすぐ3年になるくらい平穏に過ごせてて、幸せだ!!!と胸張って言える!
アウティングや家族からの非難もあったけど、現時点でハッピーエンドです!!!
この国で彼女と結婚する選択肢が欲しいから、ほんと〜〜〜に同性婚法制化早くしてくれ!!!!!!!!!
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