難関大学が出しそうな生物学の入試問題#5
問題
ある地域で流行している感染症について、その病原体を殺す効果がある薬剤が使用されるようになった。
薬剤使用開始後1年で感染者数は1/10まで減少したが、薬剤使用継続中にもかかわらずその後5年間で感染者数は薬剤使用開始前に戻ってしまった。この時点での感染者から検出された病原体を解析したところ、多くの検体で遺伝子Xに特定の突然変異が検出された。この突然変異を持つ病原体をR型、持たない病原体をS型と名付けて区別したところ、S型感染者とR型感染者の比はおよそ1:9であった。
さらにその後10年間薬剤の使用を中止したところ、顕著な感染者数の増減はないもののS型感染者とR型感染者の比はおよそ9:1に逆転していた。
以上から、遺伝子Xにおける突然変異の特性について説明せよ。
解答は有料部分にあります。
ここから先は
132字
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?