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別府温泉弾丸フェリー旅2020.3(地獄編)
翌日。早朝、7時30分頃。
さんふらわあ号は、大分県別府港に到着。
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荷物は、フェリーターミナルのコインロッカーに放り込んでおく。
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身軽になって、別府観光スタート!
「朝から温泉でサッパリしましょうか。24時間やってる、港近くの『かっぱの湯』で、朝湯です。」
と、ペンギン軍曹。
はーい!朝温泉♨️サイコー!!
地元民のペンギン軍曹は頼りになるなあ。
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別府港にほど近い『かっぱの湯』で朝湯に入る。
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朝イチで、温泉入って、身体も顔もツルツルに。
「サッパリしたところで、近くに美味しいパン屋あるんで、そこでモーニング食いましょう」
と、ペンギン軍曹。
美味しいパン、大好きです。
かっぱの湯から徒歩10分。
パン屋『クラム』で軽い朝食。
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イートインで、タマゴ&ツナサンドと、マヨソーセージ、オレンジジュースをいただく。
ペンギン軍曹は、甘ーいケーキみたいなパンやらタルトを食べてる。
おいおい、それもよさげやな・・・。
美味しいパンを食べながら、別府観光の作戦会議。
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「まずは、1日乗り放題バス券使って、血の池地獄・竜巻地獄に行きましょう。そっからまたバスで、鉄輪のひょうたん温泉で昼湯、昼飯。のちに休憩室で昼寝します。」
昼湯、昼飯からの昼寝って・・・ペンギン軍曹、キミはわかっとるねえ。
さすがやね!
「へへ、長年の付き合いですから。羊好大尉の好む行動パターンは、お見通しです」
ペンギン軍曹のたてた綿密な計画に、一も二もなく賛成し、オレンジジュースを飲みほし、出発する。
バスに乗って、別府市内を登ってゆく。
別府は、市内各所から温泉の湯煙がたちのぼり、独特の景色を映し出している。
まずは『血の池地獄』に到着。
普段は、観光客で賑わっているのだろうが、コロナ禍で人はまばら。
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おー、血のように、温泉が赤い。
次の『竜巻地獄』は、血の池地獄から歩いてすぐ。
竜巻のごとく、間欠泉が吹き出す温泉で30分〜40分ごとに吹き出し、その後、止む。
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ついさっき、吹き出したばかりだそうで、設置してある座席に座って、吹き出すところをしばし待とう。
ペンギン軍曹と、おしゃべりしたり、ヒマなので物販コーナーを見たりしながら、竜巻を待つ。
待つ・・・。
・・・まだあ?
隣接する物販店が、ある程度売上げ達成するまで、人工的に竜巻噴射を制御しとんちゃうやろな?
ペンギン軍曹に、そのように意見してみたら、
「ははあー、我々地元民には、そういう発想はなかったですねー。さすが、関西人の考え方ってエグいですよね」
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そんなに誉めてもらっては、恐縮地獄やなあ。
とか2人で言うてたら、やがて間欠泉からモクモクと水蒸気が上がりだし、ブシャー、と勢いよくお湯が吹き出した。
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うほーー!
大型のウォシュレットみたいだ!
「あ!?そんなことを大声で言わんで下さいよ、もう!!」
と、ペンギン軍曹にツッコまれる。
すいまへん。
土産物屋をぶらぶらしてから、次のバスに乗り、鉄輪へ。
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鉄輪温泉街を歩いて、到着しましたのは『ひょうたん温泉』。
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砂風呂とかもあるそうだが、フツーの大浴場で、ゆっくり温泉を楽しむ♨️。
ええ湯やーー!(感動)
最近できてた足の魚の目も、ポロってとれた。
痛かったからありがたい。
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温泉って、サイコーやね!
「この後、食堂で昼飯にしましょうよ」
わー、いーねーー!!👍
ビールも飲もう!と、湯の中でふにゃふにゃ緩みながら、ペンギン軍曹とだらだら温泉トーク。
朝湯も良いが、昼湯もいい!
お風呂上がり。
ひょうたん温泉のレストランで、とり天定食をいただく。
もちろん、生ビールもね!
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とり天が熱くて柔らかくてホクホク。
カボスのポン酢と、絶妙にあって、美味しい!カラシもつけたら、食欲倍増。
昼食後に、リクライニングルームへ。
枕を持ってきて、畳の部屋で小1時間お昼寝する。
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風呂上がりで、お腹いっぱいで、気持ちよーく、お昼寝できた。
天国やん・・・。
お昼寝のあとは、地獄巡りの続き。
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『白池地獄』。白くて地獄か?普通に温泉のような気もする。
ひょっとして、無理にバブ投入しとるん?
「バブちゃいます。」
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『かまど地獄』・・・。かまど?
うーん、地獄命名も、そろそろ苦しくなってきたか?
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『鬼山地獄』は、ほぼワニ園。
せまーい池に放り出された大量のワニたちが、ただただ重なってる。
かわいそう。
ワニにとっては、確かに地獄の環境やなあ。
そう考えると、大阪で毎朝乗ってるのは、『通勤地獄』というわけか。
人多すぎで、たまに湯気みたいなんもたっとるわ。
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『海地獄』は、なんとなくちゃんとしている模様。
きっと、資本投下の差ですな。
ちゃんと青いし、湯気も立ってて温泉だし。
物販コーナーも、施設からして充実してる。
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地獄めぐりのラストは、『鬼石坊主地獄』。
なんか、石が並べてある。これも、地獄の一光景としては、アリなのかな。
ここで、別府地獄めぐりは完了!
『〜地獄』はもう、おなかいっぱい。
地獄巡りであちこち坂上ったりして、ずいぶんと歩いた。疲れたあ!
「別府の最後に温泉寄りますけど、2つ候補あって、どっちがいいですか?」
と、ペンギン軍曹に聞かれる。
もう少しだけ山奥にいく、有名な温泉に行くか、市街地、下町エリアの、古くからあるお風呂屋か。
もう、しんどくて坂登るのはヤなので、市街地の、古いお風呂屋に決めた。
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バスで、地獄温泉街から市街地へ降りて行き、『竹瓦温泉』にやって来た。
入湯料110円なん?安っ!?
「市営の、昔からある地元民のお風呂屋さんですから。」
と、ペンギン軍曹に説明を受けながら、古ぼけた板敷きの着替え場に入ると、先客で、団体客が10人ダンゴになっていた。
混雑(と言っても、12人くらい)して、着替えるスペースすらない。
手早く服を脱いで、棚に放り込み、ヌルヌルのタイルに足を取られつつ、転倒しないよう慎重に浴場へ向かう。
身体洗ったり、頭洗う場所も、シャワーなんてのもない。
ケロリンの風呂桶が、その辺に何個か放り出してあるだけ。
適当に体に湯だけサッとかけて、洗ったそぶりだけしておき、湯船に身を投じる。
っ!!あ、熱ッ!!!
湯がとんでもなく熱いッ!!
入れるか入れんかギリギリの熱さ。
肌がイタい!キツイなあ。
しかし、湯船の外に出たとて、座る場所もなく。
ガマンして、湯に浸かってるしかない。
「こんな団体客いるなんて予想外ですよ。普段は、この時間でこんな混雑してないはずですよ」
と、ペンギン軍曹も熱さで顔を真っ赤にしながら、言い訳している。
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2人して、アツイよー、とブツブツ言いながら、タコみたいに赤くなって熱さをガマンし、おとなしく湯船につかってると。
地元民の頑固そうなジジイが、ガヤガヤしてる団体客のマナーの悪さにイラッときて、手厳しく注意していた。
「オイ、湯船のヘリに座るな!そこは頭をつけるとこだ!」
「身体をキレイにしてから湯船に入れ!皆の迷惑になるだろう!」
注意された団体客のお兄さんたちは、反論もできずにシュンとしてた。
浴場にピリッとした空気が流れたので、羊好大尉とペンギン軍曹の2人は、怖くなって、コソコソと湯船から出ていくのでした。(チキン)
マナーに厳しっ!
常連客の態度、デカっ!
「地元民のための、安い市営銭湯ですしね・・・観光モードで来られたら、夕方のこの時間は、彼等にとっては迷惑でしかないでしょう」
と、ウンウン頷きながら、地元民として代弁するペンギン軍曹。
そゆのんは、最初に言うてくれ、最初に。
アツくて怖い銭湯を出て、帰りフェリー用の酒とアテを、スーパーで買い込む。
「乗船前に、軽く夕飯入れときませんか?」
というナイスなペンギン軍曹の提案に乗り、別府冷麺の店に行く。
別府冷麺の名店『胡月』にて。
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あっさりスープが、具材のしっかりとした味とマッチして、とっても美味い!!
別府冷麺ってはじめて食べたけど、良いなー!
軽めの夕飯に、ちょーど良い。
次来たときは、温麺も食うてみたいな。
大分といえば『鳥のカラアゲ』だ。
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唐揚げ専門店で、鳥の唐揚げをたくさん買い込んで、別府フェリーターミナルに戻る。
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夜出航の、大阪南港行きさんふらわあに、乗船です!
行きと同じく、フェリーのラウンジに陣取り、買い込んできたビールや、ハイボールを飲みながら、唐揚げつついて舌鼓!
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夜遅くまで、時間を忘れてペンギン軍曹と、あれだコレだとおしゃべりを楽しむ。
別府の楽しい旅の振り返りもしたり、スマホで『いただきストリート』で遊んでみたり。
フェリーの夜は、楽しく更けていくのでした。
翌日。
船内大浴場で、朝からひとっ風呂浴び。
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朝のコーヒーを飲んでたら、大阪南港に到着。
また行こう!!と、ペンギン軍曹と固く約束をして、フェリーさんふらわあを下船するのでした。
今回のフェリー旅も、楽しかった!
【おしまい】