国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 9. JCDA論述・面接試験対策 4 (論述問題対策 問3,問4の回答テンプレート)
続いて、問3と問4の回答方法を詳細に記載していきます。この二つの回答は、相談者の問題点をそれに対する今後の対策が「対」になっているので、同時に解説していきます。
[問3]
全体の相談者の語りを通して、キャリアコンサルタントとして、あなたの考える相談者の問題と思われる点を、具体的な例をあげて解答欄に記述せよ。(15 点)
[問4]
事例Ⅱのやりとりの後、あなたならどのようなやりとりを面談で展開していくか、その理由も含めて具体的に解答欄に記述せよ。(10 点)
問3は、基本的に、「自己理解不足/仕事理解不足/コミュニケーション不足/思い込み」の中からを2つ、理由を含めて記述します。
問4は、問3で掲げた二つの「〇〇理解不足/〇〇不足」に対する今後の支援の方向性とマイクロカウンセリングの姿勢の部分を追記(ただし文字数が多ければあきらめる)できれば、具体的な方向性とそれを実施する際に求められる姿勢にも言及できます。
逐語録発言から、「〇〇理解不足」を推察する力が求められますが、基本は、上司や周りの人たちから言われたこと、組織から求められていることに納得がいかないケースが多く、この言われたこと、求められていることが〇〇理解不足、〇〇不足を探るポイントになります。
問3のパターンは、以下の①CLの大事にしていること、やりたいこと、②他の人から言われたこと、組織として求められること、③ ①、②によりCLが今抱いているボヤキ(もやもや)と、その結果②で求められていることへの〇〇理解が不足していることがほとんどです。
逐語録は、共通部分から枝分かれし、相応しいもの、相応しくないものと分かれますが、上記②は、事例Ⅱから持ってくるのが望ましいです。理由は、相応しいものの逐語録の方が、そのまま、〇〇理解不足へと持っていける可能性があるからです。
回答の基本的な構造としては、以下のようなテンプレートを使用します。
【問3の回答】
冒頭は「CLの問題は、・・・」で始め、
CL〇〇から、□□という点をCLは大事にしているが(または、◇◇をやりたいと考えているが)、
CL〇〇で(他者から)▲▲と(言われ/◆◆が求められ)ており、
それに対して、CL〇〇で☆☆と発言していることから
「■■に関する〇〇(理解)不足」(または「〇〇に関する思い込み」)があると思われる。
またCL〇〇という発言から、
「■■に関する〇〇(理解)不足」(または「〇〇に関する思い込み」)があると思われる。
【問4回答】
事例Ⅱの最後の内的準拠枠(※)での「~の気づきを丁寧に傾聴し・・、〇〇を支援し、▲▲となるように促す。」
「合意が得られれば」などの言葉を入れ、さらに問3でキャリアコンサルタントが認識した「■■に関する〇〇(理解)不足」(または「〇〇に関する思い込み」)に対する具体的提案を行います(上司、同僚、人事部などへの面談など)。
さらに、今後の支援の方向性に触れるとベター(例:具体的な方策の作成や実行に関する支援、キャリアプランの作成の支援、 今後のスキルの獲得への支援、キャリアの棚卸による価値観の再確認など)。
(例えば、キャリアの棚卸や価値観の再確認を入れる場合は、具体的に、キャリアアンカー、jobtag、Job Cardなど具体的な提案を記載するのも有効、ただし、アセスメントはそれぞれ目的を持っているので、中身を認識していない場合は、アセスメントは無理には入れなくてOK)
最後は、「〇〇できるように支援したい」で締めます。
また、冒頭に、「将来、CLらしい〇〇が描けるようになれるために・・・・」、「今までの混乱している状況に寄り添いながら」、「今までの努力を認め、今の気持ちに寄り添いながら」などのかかわり行動に関する内容を入れるとキャリアコンサルタントとしての姿勢を示すことができるが、これを入れると文字数が増えてしまうので注意が必要です。
※内的準拠枠→例えば、気づきとして、「自己満足な気がする」「役立たずと思われたくない」「嫌われたくない」など
<添付:論述・面接対策1~4 PPT資料>