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国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 14. 最後に(国家資格キャリアコンサルタント試験に合格したことで感じていること)

今まで個人的にビジネス心理学やコーチングの勉強をしてきましたが、1対1のコミュニケーションを重視するスタイルを貫いてきた割には、自分の中で自信の持てるコミュニケーションスキルを身に着けてきたとは言い切れず、むしろ自信のない状態が続いていました。
 
そのような状況の中で、今回のキャリアコンサルタント試験では、合計点として80%を目指していました。この数字に特に根拠があるわけではないのですが、最後にやっていないところがあるという状態ではなく、試験範囲をすべて網羅した勉強がしたかったことと、合格ラインを大幅に超えたかったということがその理由です。
 
最終的に勉強を通じて、暗記が進むうちに、学科・論述・面接の3つの体系が非常によくできていることに気がつきました。最初のうちはそれぞれの領域を別々のものとして学習し、必死に暗記したり、カウンセリングのスキルを覚えたりしていたのですが、ある程度の暗記、理解が進むと徐々にこの3領域の関連性がつながりとして感じられるようになりました(この体系をつくられた方々には敬服します)。
 
もっともそれを感じたのは、論述試験の勉強を理論的にとらえ理解していたっところ、面接試験のキャリアコンサルタントとしての姿勢やスキル向上にも好影響があったことです。個人的にとてもうれしかったことは、今まで勉強してきたコーチングなどでモヤモヤしていたものが、このときに何となく頭の中で整理され、かなり解消されたということです。感覚的ではなく、理論的なコミュニケーションであるカウンセリングを勉強したことで今までの学びも統合されたような感覚を持っています。
 
また、学科試験については、ふたつの意味で学んだことは有効だったと感じています。
 
ひとつ目は、面接の場などで紹介や提案などができる引き出しが増えたことです。どんなにコミュニケーション力が上がっても、それに対応する知識の幅がないと最適策が提示できない可能性があります。カウンセリングというスキルと各種理論や法律、制度などの知識の両輪で相談者と話ができることは有効な武器だと感じています。
 
ふたつ目は、現在副業で行っている、経営大学院(ビジネススクール)のHR系のクラスでの講師としての知識の幅が広がったことと、その流れで相談を受けた際の1対1のコミュニケーションスキルが向上したと実感できたことです。講師の仕事は常に知識やスキルのアップデートが必要で、進化していかなければいけない職業だと認識していますが、キャリアコンサルタントでの学習は、私にとって非常に大きなアップデートをもたらしてくれました。
 
今は普通の会社員をやりながら、キャリアコンサルタントの資格を取得したのみですが、今後は自分自身の定年後の状況も踏まえ、自分なりの活用法を考えていきたいと思います。
 
最後に、キャリアコンサルタントの定義が示されている、職業能力開発促進法に記載されている定義を紹介します。
 
この法律において「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいう。
 
この内容を肝に銘じ、将来を考えていきたいと思います。

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山崎一郎

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