Best of The Super Junior30を終えて
16日間で12大会にわたった新日本プロレスのツアーが終了しました。完走するだけで超人ですが、どの試合も本当に熱く、メッセージ性の高い試合が多かったです。そんな今大会で最も衝撃を与えたのはメキシコ人レスラー、ティタン選手です。
惜しくも準優勝に終わってしまいましたが、日程が進みティタン選手の勝ち星が伸びて行っても決勝戦まで勝ち残ると予想した人は誰もいなかったと思います。新日本プロレスには、人気実力ともにジュニアを引っ張る2トップの高橋ヒロム選手、エル・デスペラード選手の2人がいます。ティタン選手は、この2人に勝った唯一の選手となりました。その躍進ぶりに決勝戦では、対戦相手となった新日本プロレス生え抜きの日本人選手以上に大きな声援を受けました。
以前紹介した女子プロレスラー中野たむ選手は試合後こんなコメントを残したことがあります。
「この世界は、ほんとにどうしようもないことばっかりで、頑張っても報われないことが多くて、どうしても勝てないやつがたくさんいて、でも!そんな世界に、ほんの少しだけ奇跡を起こせるのが、プロレスだー!」
決勝戦でティタン選手に声援を送ったプロレスファンが見たいもの。それは、奇跡です。奇跡は誰にでも起こるのではありません。でも、プロレスで奇跡を起こせる要素はただ一つ。それは、目標を諦めずに続けることです。50歳を過ぎてチャンピオンになる選手もいます。50歳を過ぎて夢を語り続ける選手もいます。すっかり中年となった私ですが、プロレスが起こす奇跡から勇気を受け取り、1日1日を積み重ねていこうと思います。