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天才の引退

 先日、「昭和プロレスの天才」武藤敬司選手の引退試合が行われました。対戦相手を内藤哲也選手が務めました。私のプロレスファンとしての歴史を語る上で、この2人は欠かすことができません。私がプロレスを見始めたきっかけが武藤敬司選手で、いったんプロレスから興味を失った私を再びプロレスに戻したのが内藤哲也選手だからです。昨年末の鈴木軍の解散と並んで、入場曲が流れてからずっと涙なしには見られない試合でした。
 武藤選手の最大の魅力は自身のキャッチコピーである「プロレス LOVE」を試合や生き様を通して体現していたことです。何度も手術をしました。その度に復活しました。レス
ラーでなければ歩くことも難しいと言われるほどのボロボロの身体でリングに上がり続け
て私たちファンを魅了し続けました。
 武藤選手は60歳になってファンに惜しまれながら引退しました。多くの人たちは、年齢によって引き際が決められています。私たち教員も同じです。引退を待たれる存在になるのか、それとも引退を惜しまれる存在になるのか。そして、自ら幕を引くのか、幕を下ろされるのか。「引退を惜しまれる存在」として、60歳まで第一線で活躍し花道を歩いた武藤選手。その姿から、退くときと退き方をうっすらと考えさせられました。

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