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カラダノキオク
夢を見た。
私はどこかの楽団にいてソプラノサックスを吹いている。
演奏会のリハーサルで、他の楽団の人たちと即興演奏をしていて、ソロでアドリブで吹いている。
伸びやかな高音がホールに響き渡って心地よい。この音は私が出しているのだ。それに、どんなふうに吹けば良いのか、と悩むことなく指が勝手に動いて音を奏でることの爽快感、達成感、開放感、何とも表現できないほどの快感。
体を揺らしソプラノサックスを吹きながら、ああ、これだ、これ!これで良いのか!と思っていた。
夢の中だけれど、夢とは思っておらず、「あれ?私はいつソプラノサックスなんて習ってたっけ?ソプラノサックスを習わせてくれたお母さんに感謝だ!」と思っていた。
ついでに、リハーサルを終えて大きな控え室で出番を待っていると、背中合わせの席に小栗旬さんがいて、「旬くんひさしぶり!」とか、馴れ馴れしく声をかけていた。
どこかの楽団にいて、というのはおそらく先週最終回だったドラマ「さよならマエストロ」の影響だろう。小栗旬さんが夢に出てきたのはよくわからない。好きな俳優さんではあるけれど、特別に好き、とかではない。いや、カッコいいから好きですけれど。
ところで、私はソプラノサックスを吹いたことはないし、子供の頃にエレクトーンは習っていたけれど、アドリブで演奏出来るような技術はなかった。というか、それほど熱心でもなかった。
夢の中で体験できることは、過去に体験したことのある身体の記憶の再現だと思っている。
けれど、過去を振り返ってもそんな心地よい体験したっけかなと思い出せない。でも、忘れてしまっていても身体は覚えているなら、それで良いかなとも思う。