だからついてきて もう一度(考察)

teardrop 2ndが良すぎる、という話。

先日、3rdLIVEを経て意味合いが変わった曲としてFind MeとDistortionの話をしたためたのですが、それを踏まえてアーカイブ(なぜか期限が長くまだ見られる)でteardrop 2ndを聴き返したところ、色々ウワーッ! となったのでしたためたものです。

※歌詞の聴き取り違いや、漢字などの表現が異なる可能性があります。

イントロ、緑と紫のライトで照らされています。ハラジュクエリミの時はうす暗いピンクだった(ハズだけど忘れかけている)ので、雛と紫杏の心からの呼びかけを彷彿とさせます。

”こんなアタシでもいいのかな”
”やっと今がスタートラインだ”
”それでもいいの”

そんな美々兎が私は好きです(大胆な告白)。

teardrop 2ndが美々兎のソロ曲であることを踏まえると、Find Meはハラジュクとしての”start line”の曲であり、teardrop 2ndは美々兎自身の”スタートライン”の曲と考えられます。表記が違うと勝手に意味を見出すオタク。

”叶えたい夢を見て まだ走りたいよ 間に合って”

この”叶えたい夢”がもはや打倒シブヤだけではないことは明らかでしょう。
私たちで、一番になってやる! というハラジュク電音部としての想いと、夢。

”気づいてるの 君の祈り タカラモノがきらめいて”

紫杏のPrayer、雛のタカラモノを踏襲しているので、ここの”君”は雛と紫杏のことだと思います。

”聞こえてる 君の声”
”だから その手を掴みたい”
”暗闇の中で一人 光 灯した”

では、ここの”君”は? もちろん、雛と紫杏のことでもあるでしょう。
しかし、それだけでないのではないか、と感じました。

”ねえ これはこれでまたかわいくない?”
”もっかい鏡をよく見てさ”
”どんなアタシだって愛したい”
”君も わかるでしょ?”

2番のAメロは、teardropで”こんなの全然かわいくない”と鏡を投げ捨てたのに対応していますね。では、”どんなあたしだって愛したい”に続く”君”とは誰のことなのか。

私は、この”君”は美々兎自身のことではないかと考えました。”君も わかるでしょ?”という問いかけは自分自身へのものであるのではないか。
雛と紫杏の声によって再び立ち上がろうとした美々兎ですが、やっぱり舞台に立つのは怖い。teardrop 2ndは、そんな自分自身を鼓舞する歌なのではないでしょうか。

”聞こえてる君の音”
”色鮮やかに輝いて”
”その光がアタシのこと照らし出すんだ”

2番Bメロも、一見、”君”=零奈の輝きによって照らされる月=美々兎の構図に見えます。
しかし、”君”が美々兎自身だとすると、暗闇の中で灯した光=美々兎の決意が、美々兎自身を照らし出す、とも取れるのではないでしょうか。

teardropでも、

”聞こえてる君の音”
”色鮮やかに輝いて”
”その光がアタシのこと 押しつぶすんだ”

とありますが、ここの”君の音”は簡単な対応だと、ノベルで零奈が1日1回送っていたメールの着信音なんかを彷彿とさせます。零奈は心配からメールを送っているのですが、心神喪失した美々兎にとって零奈はまぶしすぎて、押しつぶされそうになるという表現です。picco is 最高…

ハラジュクエリミや3rdを通してのハラジュク復活。アキバはあくまでハラジュクを支える立場で、ハラジュク復活はハラジュクの3人によるものであることが表現されてきました。
ですので、teardrop 2ndの”君の音”は零奈ではなく、雛や紫杏、そしてなにより、美々兎自身のものであると感じたのです。

”悪い夢から覚めたなら 月明りときめいて”
”踊る心 手をつないで 変えてゆけるから”

ハラジュクを襲った悲劇を、”悪い夢”なんて言い放っているの、泣くだろ。

前半はFull Moonを踏まえて、美々兎が顔を上げて月を見上げることができたことが、後半はChangeを踏まえて、雛と紫杏の3人で一歩踏み出す様子が描かれています。歌詞最高すぎる。

やはり、美々兎は月ではなく、月を見上げるうさぎなのだと思います。でも、月の輝きは恒星の輝きによって増すわけですし、見上げるという行為も一面的な視点で、宇宙から見れば君も誰かのポラリスなんですよ。

”もう大丈夫 もう大丈夫だよ”
”だからついてきて もう一度”

えーん……。魔法の言葉……。
今回の3rdLIVE、美々兎のオタクは何回泣かされたのでしょう……。


以上、美々兎のオタクによるteardrop 2ndはいいぞ、という話でした。

p. s. 今一度パンフの小坂井さんの意気込みを読んで、み、美々兎~~~!!! となった。美々兎役が小坂井さんで本当によかった……。ほんとうにありがとうという気持ち。



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