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三半規管を突き抜けて
声が大きい人や下品な言動にどうしても反応してしまう。もちろん、世の中にはいろんな人がいて皆が僕と同じように振る舞うわけではない。それでも大声で話す人や無遠慮に下ネタを口にする人に出会うと、心の中で距離を取ってしまう自分がいる。そして、そんな反応をしてしまう自分自身にも、どこかで引っかかる部分がある。
声が大きい人と話すとき、まず圧迫感を感じてしまう。内容が正しくても声の大きさがそれを打ち消してしまうことがある。もっと静かに穏やかに話してくれたら、きっともっと心を開いて話せるのにと思うが、そう思ってしまう自分に対してもどかしさを感じる。彼ら彼女らなりの理由や背景があるはずなのに、それを考える余裕が僕には足りない。
下ネタや下品な言葉にも、同じような感覚を抱く。周りは笑っているのに、僕はどうしても一緒に笑えない。言葉には人の内面が表れると思っているから、その軽率さや無遠慮さが僕の中で壁を作ってしまう。そういった冗談を受け入れられない自分を責める気持ちもあるけれど、心のどこかで「これが正直な自分だ」とも感じている。
僕は本来、寛容でいたい。いろんな人の価値観を受け入れたい。でも、声が大きすぎたり、下品な言葉に触れると、どうしても気持ちがざわついてしまう。そんな自分に対しては、もっと広い心を持ちたいと思う反面、「これが僕なのだから」と受け入れるしかないとも思う。
僕は静けさや丁寧な言葉を大事にしたい。お互いを尊重し、心地よい距離感を保ちながらコミュニケーションを取ることが、僕にとっての理想だ。そうすることで、もっと自然に、相手と向き合える気がする。
色々な人がいるねと、今はそれくらいしか言えない。