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2025年 要注目バンド Vol.1 neu(ノイ)
~日常の矛盾の中から生まれる~
neu(ノイ) 東京
今やインディーズシーンの中でシューゲイザー、ドリームポップ要素を盛り込んだ歌モノバンドが(セールス的にも)欠かせない存在であり主流となっている。そんな中で紹介したいのがneuである。
狭いジャンルとなりつつあるマスロック。
neuを端的に表現するのであればマスロック/マスポップ/歌モノマスポップ/ バンドなのであろう。
~ジャンルと言う名の概念の存在~
難解な変拍子に対して、取っ付きにくいイメージが先行している感は否めない。音数や音圧に物足りなさを感じる事もあるだろう。しかし、あくまでも楽曲に対する表現方法の1つでしかないのだ。
昨今ではアジアを中心に世界でも活躍する水中スピカが身近な代表格であるように、キャッチーなメロディーを合わせ持ち、分かりやすさを盛り込んだバンドの存在が支持を得ているのも間違いのない事実だ。従来のマスロックを現代風にアップデートしたマスポップとして位置付ける事が出来るのではないだろうか。その他に女性Vo.バンドで括れば arne(名古屋) 玻璃校了(東京) 等がそうであろう。
~ジャンルが独り歩きする~
音楽に対する好みは、どうしたって存在する。ただ前述の通り、マスロック=変拍子で取っ付きにくいと言うような先入観だけが独り歩きして聴く機会を閉ざされているのだとしたら勿体無い。ならば、もっと分かりやすい表現方法をしたら良いのではないかと頭の中をよぎる。どちらが正解なのか分からない。むしろ正解なんて存在しないのだ。世の中もそうした矛盾を曖昧に抱えながら構築されている。ある意味マスロックの定義も曖昧で矛盾している。そうした日常の矛盾から生まれてくるジャンルなのかもしれない。
~J-Rock なのである~
neuはジャンルを継承しつつ日本詩を巧みに操り、唄心を大切にしているバンドである。もっと解釈を広げればJ-Rockと言えよう。ならば先入観にとらわれたり、少しの違和感で離脱するのではなく、ガッツリと歌詞を含めた世界観を聴き込む価値があるのではないか。更にライブを体感する事によってイメージが変わるのかもしれない。どんな音楽を聴くか、好むのかは人それぞれ自由である。ジャンルで語るのも好きではない。でも矛盾を楽しむ遊び心があったら良いねと思ったりするのです。
(個人的解釈過ぎてすみません)
最後に厳しい状況の中、個人でインディーズ音源の販売やイベント主催をしております。チップと言う形で御支援頂けましたら幸いです。↓↓↓