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完璧主義を和らげるための思考法その2



5日間合計で100点を目指す


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※こちらは
前回のトピックの
のつづきとなっております。
未読の場合は
恐れ入りますが前作
「完璧主義を和らげるための思考法」
https://note.com/fair_hosta294/n/n6f5e5e62fa80
からお読みいただけますと幸いです。
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「失敗してはいけない」

「完璧にしなきゃいけない」

これらの思考の癖は
今までの環境と
本人の性格や気質よって
形成されてしまうものですが
そうは言ってもやはり
癖は癖でしかありません。

要は
完璧に対する捉え方を
少しずつ変える癖をつければ
精神的にかなり
楽になるはずです。

では完璧に対する捉え方を
どのように変えるのか。

僕は

「完璧に仕上げるスパンを
どんどん伸ばしていく」

というやり方を
おすすめしています。

めぶきさんは

「目の前の一つひとつの仕事を
全て完璧にしないといけない」

と仰っていましたが
その日1日の仕事を
全て完璧にしようとすると
自分の性格や気質とはいえ
とても骨が折れるし
精神的にもかなり疲れます。

なので
「1日1日を完璧にする」
のではなく

「その週全体で100点を目指す」

ようにしてみるのです。

そうすれば1日あたり
20点分頑張るだけで
完璧が目指せます。


目の前の仕事を100点に仕上げなくていい


たとえば1日1日の仕事を
完璧にこなす働きぶりを
学校生活におきかえると

「毎日が中間試験」

となります。

しかも
現代文数学理科社会英語
これら5教科全てで100点を
取り続けなければなりません。

当然毎日が試験期間になるので
部活もできませんし
貴重な青春の時間も
プライベートの時間も
すべて返上して
毎日勉強しなければいけません。

どうでしょう。

想像しただけで
ものすっごくストレスが
溜まりますよね。

なんなら学校に行くのが
嫌になってしまうかもしれません。

でも
そんな時もし先生から

「5教科合わせて100点でいいぞ」

と言われたらどうでしょう。

1教科あたり20点で
オール5がもらえるんです。

これならかなり
ハードルが低くなりますし
プライベートも充実させながら
勉強することができますよね。

要はこのイメージを
会社の仕事にも
応用させていけばいいのです。

さすがに毎日20点分の働きでは
上司から
怒られるかもしれませんが
大切なのは
仕事に向けるエネルギーを
分散させること。

与えられた仕事を
完璧にしてから
提出するのではなく
2~30点
くらいの出来でいいから
ひとまず終わらせてみる。

そして時間をおいて
上司にチェックしてもらうなり
自分で訂正してみるなりして
2~30点の出来だった仕事を
4~50点くらいの出来にする。

そしてまた時間をおいて
4~50点の出来だった仕事を
6~70点くらいの出来にする。

これを繰り返していって
金曜日までに
与えられた仕事を
100点の仕上がりに
していくのです。

点数で仕事の進捗を
可視化できるほど
世の中甘くないわ。

といったお声も
あるかもしれませんが
ここではまず

「完璧に仕上げるまで
一つの仕事をやり続ける」

のではなく

「いろんな仕事を
少しずつ仕上げていきながら
金曜の定時までに
100点に近づけていく」

といったやり方の方が
1日のタスクを効率的に
こなすことができますし
ひとつの仕事に向ける
エネルギーの量も少なくて
省エネになるので
精神的にもかなり
楽になると思います。


みんな6~70点くらいでちょうど良い


とはいえ
1週間は5日ではありません。

土日含めて7日あります。

その土日の2日間を
どのように過ごすかで
翌週のモチベーションにも
関わってくるのですが
めぶきさんはプライベートも
身なりや話し方
立ち振る舞いなどの
一挙手一投足にも気を遣い
どんな自分でも
100点でなければならないと
鞭を打っているとのことでした。

ご両親が厳しい方で

「他の人のお目汚しに
なってはならない」

との教育方針から
髪型・服装・話し方
立ち振る舞いその他全てを
100点にしないと笑われる!
と感じるように
なってしまったかと思いますが
おそらくまわりの人は
めぶきさんの存在を
認識はしていても
評価対象として見ていない
可能性の方が高いです。

なぜなら
人間というのは
自分が一番かわいい
と思っている生き物で
他人に関して言えば
どんなに身なりや
立ち振る舞い等を
100点にしていても
特に変な違和感さえなければ
気にも留めないことが
ほとんどだからです。

言い換えるなら
お目汚しにならない程度の
点数さえキープしていれば
なにも100点でい続ける必要は
ないということ。

なので
まわりのひとの
お目汚しにならないように
するためだけであれば
6~70点のくらいの自分でも
全然良いんじゃないかと
僕は思ってます。

だけどきっと
毎日を100点で生きてきた
めぶきさんにとっては
いきなりマイナス3~40点の
自分でいろと言われたところで

「そんなの絶対ムリ!」

となるかもしれません。

6~70点の自分で
外を出歩くだけでも
恥をさらしているような
感覚になるでしょうし
こんな未完成な自分なんて
自分じゃない!
と自己嫌悪になってしまうかも
しれません
(完璧主義まっ只中の当時の僕は
もろそうでした)。

しかし自己評価と
他己評価は得てして
食い違うもの。

まわりからしたら
6~70点くらいのあなたでも

「全然OK」

なのです。

むしろ
まわりの人はこんなことを
思ってるかもしれません。

“何もかもが整ってる
叶姉妹みたいな人が
いきなり目の前に現れたら
自分の適当さに
自信を失ってしまうので
みんなできれば
60点くらいの人間でいてほしい
そうすればなんか
安心できるから”

と。


魔法の言葉「まぁいっか」


たとえまわりから
6~70点で全然大丈夫だよ
と言われても
当の本人がそれを
許さないかもしれません。

しかしめぶきさんが

「そんな自分に疲れた」

と感じている限り
何らかの方法を使って
6~70点の自分でもOK!
と思えるように
ならなければいけません。

そんな時に役立つ言葉が

「まぁいっか」

です。

これは今まで
完璧を追求してきた
めぶきさんからしたら
最もかけ離れた
言葉かもしれません。

なぜなら完璧主義者にとって
「まぁいっか」
という言葉は

「妥協」

以外の何物でもないからです。

ためしに今
「まぁいっか」
とつぶやいてみても
すぐさま脳から
「いいわけないだろ!」
と否定されるでしょう。

ですが
最初はそれでいいのです。

どんなに
身なりが整わない日があっても
「まぁいっか」。

どんなに仕事が捗らなくても
「まぁいっか」。

どんなにプライベートが
うまくいかなくても
「まぁいっか」。

最初こそ
「全然良くない!」
と感じるでしょう。

しかしどんなに
「全然よくない!」
と頭から否定されたとしても
「まぁいっか」
と思い続ける習慣をもつことが
最大のポイント。

なにか自分の中で
モヤっとすることがあった時に
「まぁいっか」
とつぶやき続けることで
自然と

「完璧な自分じゃなくても
いいのかもしれない」

と思えるようになります
(ちなみに僕はこの方法で
完璧主義を治しました)。

そして僕の友人も
このやり方で
完璧主義を和らげることに
成功していますが
彼が完璧主義から
脱却したあと
僕に向かって
印象に残るセリフを
言ってくれたので
そちらをめぶきさんにも
ご紹介します。

「人生って
完璧に生きなくても
許されるんだな。
みんなが
笑っていられるのは
ほどほどに生きてるから
だったんだな」


死ぬときに100点の人生だったと言えればそれで良い


僕たちは学校のテストや
受験を経験するにつれ
いつしか

「100点をとるのが目標」

となってしまいました。

だから仕事も
コミュニケーションも
自己管理も
プライベートも
何から何まで
100点をとらなきゃ!
と思ってしまいやすいのですが
別に人生の1日1日を
100点にしなくても
いいんです。

どちらかといえば
1日1日を100点にするよりも
人生を終える時に

「100点の人生だったなぁ」

と思えるように
「自分の人生」
という名のテストの点数を
長い長い旅路の中で
少しずつ積み重ねていけば
いいのです。

学校のテストや受験は
ほぼ一発勝負ですが
社会は何度だって
やり直しがききますからね。

応援しています。

おしまい。

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