伊計島セミナー体験記
はじめまして
どうも、色数です。
普段はTwitterとmathlogに閉じこもっています。
今回は僕が春に「数理の翼、伊計島セミナー」に参加して気づいたことを語っていきます。
体験記
0日目
「なんかやりたいなー」と漠然と思っていたときにTwitterをいじくっているとたまたま伊計島セミナーの告知が目に入ってしまいとりあえず応募してみることにしました。
「出すなら早い方がいい!」ということでその夜のうちに応募に必要な作文や応募要項を書き上げました。
正直言ってそのときは深夜テンションだったのでかなり支離滅裂な文章だったと思います。
ですが!僕の数学への想いが伝わったのか無事参加が決定しました!
1日目
伊計島に到着しちゃいました。
バスの中では空港から一緒だった友達とずっと数学トークやら雑談をしていました。めちゃくちゃ緊張していたのであのときは助かりましたね。(僕はコミュニケーションがあまり得意ではないので変なことを話していたかも)
初日はほとんど移動で終わってしまい宿に着いた頃には辺りは薄暗くなっていました。
バスから降りると部屋割りが発表されたのですが(参加前にすでにスラックにて投稿されていたらしい)、なんと!嬉しいことに「あの」Himathくんと同じ部屋だったのです!
Hi mathくんはTwitterではかなり強強の競技er であることは有名だったのでめちゃくちゃ緊張しました。DMで参加前から話してはいたのですが本物は圧が違いましたね。
その他のメンバーもパッと見でわかるぐらい強者の風格がありました。
その後はみんなで仲良くCRISPR cas9や数理生物学、遺伝子を発光させる技術の話をしながら焼肉を食べました。
なぜか焦げちゃった玉ねぎはジャン負けで押し付け合いました。
炭素って感じの味でしたね。
大量の焼肉を平らげたら次はお待ちかねのアイズブレークをしました。(あんまり覚えていないのでパス)
アイスブレークが終わった後はみんなでそこそこの時間になるまで数学トークをしていました。
僕は教えるの大好きマンなのでそのとき学んだばかりの多重ゼータの話を布教しまくりました。みんなセミナーに参加しているだけあって少しでも何か学ぼうという意識が凄かったです。
2日目
いよいよ今日から講義が始まります。
この日の1限目は放射線治療について、2限目は量子化学についての講義を受けました。
僕はあまり生物学なんかは得意としていないので1限目の授業はついていくだけで必死でした。
2限目の量子力学の授業はもう本当に学びしかなかったです。消化しきれたらまたmath logにて記事にしようと思います。
余談ですがその日はみんなでスペースなんかもしました。
このときにHimathくんがうんこツイートをしていてびっくりしました。
頭が良すぎると変人になるのでしょうか…
3日目
3日目はランダムウォークの講義を受けました。
この日の講義で学んだランダムウォークについてはHimathくんと部屋に戻ってからも夜ゼミ中でも話続けました。
先生の講義は簡単なサイコロゲームから始まってエントロピーの話に入っていくというとても面白いものでした。
先生はとても親切な方で食事中にも僕らの質問に細かに答えてくれたり、僕たちが求めていたランダムウォークのPDFをくれたりと大変お世話になりました。
他にもこの日は簡単なレクリエーションなどがありました。
と!!3日目はこれだけでは終わりませんでした。
「加藤先生」参戦‼️
びっくりですよ。まさか参加するとは思いもしていませんでした。
ここぞとばかりにその日の夜ゼミでは加藤先生にガロア理論の入門のための知識のようなものを教えていただきました。
群論のような抽象度の高い対象だとただの中高生が1人で勉強してもなかなかイメージが湧きませんでしたが、この日を境に「群」という対象について新しい見方ができるようになったと思っています。
この日も前日同様にお風呂に入ろうと思っていたのですが…あら不思議お湯がでません。一体どこのS君のSのSが出しっぱにしていたのでしょうか?
なんと男子風呂が全て壊れてしまっていたようです。(ナイスS)
ということでこの日は大浴場でみんなで汗を流しました。
これがきっかけで距離が近づけたとも思うので結果オーライですね✨
まあ風呂では女の子の話しかしませんでしたが、
伊計島セミナー…来てよかった
4日目
ついに実質最終日になってしまいました…
この日はメディアサイエンス、同期の2つの講座を受けました。
時効なので言ってしまうと講座を受けるまでの僕はメディアサイエンスとはなんなのか全くわかっていませんでした…同じ部屋のA君はめちゃくちゃ興奮していましたが
メディアとサイエンスがどう関係しているんだよ!とさえ思っていました。
しかし実際に講義を受けてみると先程の疑問がとんでもない間違いであることに気付かされました。
詳しくはここでは言えないためオッペンハイマーの映画だけ布教しておきます。
この他にもこの講義では「⚪︎⚪︎の分野でアートを考える」というテーマが与えられ班にわかれて最後に発表することになりました。
みんなで案を出し合うあの時間は僕にとってはかけがえのないものとなりました。発表ではふざけちゃいましたがなかなか良い答えに辿りつけていたと思います。(僕は数学でアートを選びました)
次に「あの」千葉先生の講義を受けました。
前提知識なしで講義受けるのが少し怖かった僕たちは必死に「ひろゆきvs千葉先生」の動画で勉強しました。(わかったのは千葉先生がアルコール好きなことだけでした)
そして、僕がセミナーで最も待ち望んでいたと言っても過言ではない講義が始まりました。
僕はもともと数理生物学大好き人間だったのですが…
衝撃でした。自分の中にあったその分野に対する認識がすべて改めさせられるぐらいの衝撃でした。興奮のあまり何度もその講義中に質問をしちゃいました。
ちょっとお恥ずかしい話をすると、そのときに僕はスタッフの1人だと思い自信満々にイキっていた相手がバリバリ数学の研究をしていた方だった…なんていうこともありました。
みんなは誰が相手でもイキったらダメだよ!
その日の夜ゼミは伊計島最終日ということもあり時間延長ありで夜ゼミが開かれました。この日の夜ゼミはなんというか…とにかくてんこ盛りでとにかく楽しかったです。
最初はHimathと完全数について(結局あんまり話さなかった)、双子素数予想について、そしてそしてなんと僕が当時進めていた「群の多重ゼータ値」の話を加藤先生とEさんと議論したり(僕が言い出しっぺだったのに教わりまくっていました)、千葉先生にLie代数や微分方程式の話をしたり…
時間はあっという間に過ぎてしまいました。
最終日の疲れからか飛行機の中では爆睡ちゃんをかましてしまいそこからはほとんど記憶にありません。
最後に
おそらく僕の後輩にあたる方々へ…
出会いというものは、機会というものはそのときその瞬間にしかありません。
親に止められたから、お金がないから、面倒くさいから、なんていう理由で諦めないでください。
この伊計島セミナーは直接的ではないにしろみなさんの糧になると思います。
夢を叶えたい人・夢を見つけたい人
この春、伊計島セミナーに参加してみてはどうでしょうか?
僕より優秀になられると困るのでそこそこで頑張ってください。陰ながら応援しています。