メグミというメガミと向き合う
どうもNewonです。
noteに書く記事が考察や紹介など硬いものばかりなため、今一度初心に帰り自分の得意なエッセイという形式で1つ書いてみようと思いました。
こちらはふるよにアドカレ企画に寄稿したものです。
他の人を見るに競技的な記事が多く、箸休めとして読んでいただければ幸いです。
推しと出会う
思えばどの作品であれ、推しを好きと認識した瞬間をはっきり思い出せない。
メグミもそうで、いつの間にか好きになっていた。
初めてふるよにを遊んだときはさすがに基本セットのみだったが、そこから達人セットを飛ばして一気に全拡張入りで遊んでいた記憶はある。
我ながらバカだな、もっと段階を踏めとは思っている。
そこでメグミを使っていたような気がする。
それから小説版を読み、メグミという登場人物にとても共感した。
瀧川希という少女は英雄の娘として生まれ、そして滅びゆく世界で最後の希望を託され世界を渡った。
八葉鏡の徒桜ではハッピーエンドのように思えるが、実際メグミがいた世界は滅んでいる。
メグミは遺志を繋いだが、故郷は無くなり慕っていたハガネも消えていった。
この結果ほぼビターエンドだろう。
それでも本編ではメグミは弱音を吐かなかったし、強いメガミだった。
英雄の娘として、メガミとしての宿命だろうか。
僕はただのミコトであるが、メグミと酒を飲みたい。
僕自身が酒に強くないので早々に潰れるだろうが。
唐棹って何だよ
ふるよにを始めるまで「唐棹」などという存在知らなかった。
日本史の授業で習う古農具なんて千歯こきや備中くわあたりだろう。
たしかに武器が千歯こきのメガミはちょっと嫌だな……。
実際に唐棹を体験してみたくて調べてみたが売っていなかった。
ヤフオクで2万近くのものがあったが、さすがに厳しすぎる。
いずれ唐棹の現物は手に入れるとして、実物を見てみたいものである。
これも近くに唐棹を見ることができる場所がなかったので、お金が貯まり次第遠征するつもりだ。
象徴武器が農具なことに違和感を覚えるかもしれないが、これは小説版を読むと正しい。
メグミは元々ハガネとハツミを宿すミコトであり、ハガネの大地の力とハツミの水の力で農業をしている描写がある。
切札のカード名が農業関連ではないのは、メグミが神座桜の種を継いでメガミになったことが影響している。
唐棹とは脱穀に使う道具で、先端についている木の板の部分を叩きつけて使う。
結構な力でしばくような感じなので、殻打ちは2/1ではなく文字通り3/2にして欲しいところである。
痛そうに思えるが、それもそのはず唐棹は武器であるフレイルの元となった農具である。
1番想像しやすいフレイルは、先端に棘付きの鉄球が繋がったモーニングスターであろう。
広義的な意味でモーニングスターも唐棹なので、メグミアナザーの象徴武器はモーニングスターの可能性が微レ存。
拳のメガミは他にいる
「瀧川希の掌」という切り札がある。
この「掌(たなごころ)」という漢字を「拳(こぶし)」と誤読した人を人生で2度ほど見たことがある。
確かにメグミは全メガミの中でも随一の火力バカメガミではあるが、「拳(こぶし)」はさすがに可哀想である。
「瀧川希の掌」という切り札によって火力マシマシになってはいるが、そもそもこのカードはバフである。
「掌(たなごころ)」という柔らかい表現はまさにピッタリではないか。
そもそも象徴武器が「拳(こぶし)」であるとされるメガミがいる。
そう、プレイアブルが待ち望まれているコダマである。
メグミがコダマを差し置いて「拳(こぶし)」を名乗るのはおこがましいのではないか?
「瀧河希の拳(こぶし)」と間違えた人は今すぐ名乗り出て欲しい。
「打擲」というカードがある。
「打擲」とは一般的に殴ったり叩いたりすることの意であるが、おそらく唐棹で叩く攻撃がこれに当たると思われる。
しかし、広義では素手で殴ることも含まれており……。
これ以上はよそうか。
ふるよにのカード名はエモい
ふるよにというゲームはもちろん競技として面白いが、小説版を読むとより味わい深くなる。
というのも一部カードは小説版とのつながりがあり、「ここ進○ゼミでやったことあるところだ!」現象を味わうことができる。
メガミへの挑戦をやったことがあるだろうか?
僕はこのメガミへの挑戦が結構好きであり、それなりの頻度でやったいたりする。
メグミへの挑戦は追加される切札である「その先の青空」を展開してからが本番である。
ライフがなくなっても食いしばりで耐え、その先に強烈な攻撃である「英雄の一撃」を叩き込む。
まさに英雄の戦いではないか。
1つ愚痴を言うと、「可能性の枝」が更新前なので弱い。
でも更新後にすると勇者の杖がぶっ壊れになっちゃうんだよね。
片手埋め勢の宿命
正確にはカウントしていないが、ふるよにを始めてからほとんどメグミを宿していたと思う。
僕は競技的にあまり強い方ではなく、初中級者に分類される実力だと自覚している。
メグミについても、メグミの強さを引き出すのであれば僕より圧倒的に強くて言語化が上手いプレイヤーはいくらでもいる。
それでも片手宿し勢として、好きという気持ちは負けない。
棹穿ちガチ勢なのも負けない。
メグミの戦いは基本的に中距離での継続的な高火力となるが、それに慣れ過ぎてそれ以外の戦い方が下手くそである。
ふるよにを始めて一番最初に通るべき”平成のふるよに”が僕は一番苦手だ。
そのため、癖を矯正するためにメグミを封印してい時期がある。
結果は勝率の大幅な低下である。
そこで自分はメグミを宿して戦っている時が一番楽しいと気付いた。
もちろん普段使わないメガミを色々試せて楽しかったが、どうもしっくりこないというかメグミが手に吸い付くというか。
片手埋め勢は呪縛である。
しかしこれはマイナスではなく運命なのだ。
そう決まっているものに別の形になれとは酷なことである。
メグミはいいぞおじさん
初心者を見かけたら、「メグミはいいぞ」と声をかけている。
事案である。
それはそうとして、もっと同志が増えて欲しい。
メグミの魅力を語るうえで、やはり皆一番に思い浮かぶのは圧倒的な火力である。
この一気にリーサルを取って逆転するという素晴らしいゲーム体験は、一度体験すると脳汁ドバドバやみつき間違いなしである。
実際僕もそれを求めてメグミを宿しているところはある。
しかし、文学畑の人間としてはぜひ小説版を読んでメグミの人となりを知って欲しい。
メグミは小説版ではメインの主人公として取り上げられなかったが、異語の世界ではれっきとした主人公である。
そんなメガミを片手に宿すこと。
それってなんだかワクワクしませんか?
画像出典元:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME