別冊クセコレクション(創作小説編)
実況者の名前、さくやに合わせて398円で
投げ銭メッセージ、 投げメを送る。
すると
「お!闇子チャン、いつもありがとー」
画面の向こう、猫耳イケメングラフィックの皮をかぶった実況者が応えてくれる。
もちろん、彼のキャラクター造形には人間耳はない。
ケモノの耳を生やすなら、人間耳はいらない強硬派の私にはありがたい造形だ。
ゲーミングチェアにあぐらをかいて、長い髪を後ろでバンスクリップでまとめている。
リアルの私は
ブラカップ一体になっているタンクトップと、短パン姿でPC画面の前でニヤニヤしている。
皮をかぶっているのはお互い様。
私のアイコンはAIで作ったのがバレバレの日本の平均的な美少女だ。
それでも、一瞬でも私に向かって 笑顔(声)でお礼を言ってくれる姿が好きで、週5日程ある 配信全てに投げメを送っている。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
と、着信音が鳴りひびく。
私はすばやく切に指を動かし、そのままベッドの上にほうり投げた。
しかし、すぐにまた鳴って
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
ずーっと止まらない音に
「ああ…もう!!」
立ち上がり、着信に応えた。
「なによ!今咲闇くんの配信中なんだけど!?」
「ばかかろう!俺が電話かけるっつったら1つだろ!!すぐ取れ!!」
間髪入れずに怒鳴り返した電話の相手
橘響也は私のお得意様の依頼人。
「私の仕事は365日休業してるのっ!あなたの依頼にいつもホイホイのってるわけじゃないんですー」
憎まれ口をたたきながらも、私はいつも響也から来る謎にわくわくしている。
「愛しの猫耳クソ王子に貢ぐ金がいるんだろうが。お前に依頼だ。国の狗は嫌なんだとさ。なんでいつも金持ちは国家を嫌うんだ。国税局を放り込んでやる」
「その国のイヌさんがニセの通報しちゃ駄目でしょうよ。ま、その隠してるかもしれないお金を正当なお金にしてあげてるんだからいいじゃない」
「バカ言え。ほとんど猫耳クソ王子に貢いでんじゃねぇかよ」
響也はいつも『咲闇くん』の事をこう呼ぶ。
そう呼び続けることで私への好意がバレバレなんだけど、本人は気づいていない所がまた可愛い。
「いつもの場所で明日7時に集合だ」
「毎度ながら集合はや!!」
「金持ちは大体山に別荘があるんだよ」
「だから殺人事件が起こりやすいのにね」
軽快な会話にドーパミンを増やされつつ、これから待ち構えている謎にノルアドレナリンも誘発される。
電話を終え、再びPCの前へ座り直す。
今週3日分の投げメを送って、咲闇くんの配信を切った。
明日、どんな謎に出会えるのだろう。
いきなり何が始まったのかと思いでしょう。
あるクセを特徴に持つ主人公を置いたら、スルスルとキャラクターが出来まして。
このキャラ達でミステリ書きたいんですけど、謎がさっぱり😅
文房具に関する謎はフリクションをトリックにするもの位しか思いつかないし、
そもそもそれでもう、謎解きがある。
謎の方向も
殺人
傷害
入替え
偽造
探し物
などなど………
これはクセを集めたい思いを書く記事だったハズ😅
癖、2週連続で集まらなくて。
まぁ、圧倒的に宣伝不足なんで、考えなきゃいけないことは山積みなんですけどね。
で、私の恥ずかしいクセでもだすかぁと思って(なんで?w)
恥ずかしいっていうか、
一応、私、女性なので
そんな事してたら『はしたない』っていう部類のクセだったんですけど。
誰かが先に言ったことによって、なんだか合わせてるみたいになって恥ずかしくなっちゃって、その時は言えなかったんですよね。
この小説の主人公ちゃんのクセとして出している
私も、椅子の上であぐらをかく時あるんです
(///ω///)
来週はお迎えできるかな?
それでは!!(*≧∀≦)ゞ
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