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ヴァグラント感想(ネタバレ)
TBSチャンネルにて1月21日に再放送される「ヴァグラント」
私が2023年9月15日の大阪初日公演(廣野さん、山口さん、杉山さん)を観に行った感想をベースに、TBSチャンネルで佐之助、トキ子両キャストを見た感想をチラホラと。
実は大部分が以前ふせったーで流した内容です。
なので基本
ネタバレ感想です!!
佐之助
という役を
平間壮一さんと廣野凌大さんのダブルキャストで公演しています。
他にもダブルキャストの役があります。
観劇時、就任祝いの唄を終わった後の廣野さんの佐之助の動きがすでに「やんちゃな佐之助」感溢れてて、あぁ、こんな風にそれぞれの佐之助が違うんだろうなぁって想起させていました。
『マレビトの矜持』
平間さんの佐之助は人の中に自分を探している感じがする。
廣野さんの佐之助は人を観察する中で自分を見つけたい。
んんんんーーー両者の受け取り方の違いが伝わります???
上手く言えない……
『酒をくれ』
面白い好き
酒呑み=ロック わかる
超絶アーティストに向かっての同意にしては軽すぎるけど、ほんとに曲流れた時に「わかるー」ってなってた。
『貧乏は遺伝する』
観劇時、私の席は3階席中央だったため開演前から気になってたミラーボールの出番が来て「待ってました!」ってなったのは私だけじゃないはず。
『月の裏側』
幼馴染3人が子供時代に戻って演技するんだけど、その子供時代から戻った後の3人の歌唱が涙ぐんじゃう。
舞台床に映る照明
桃風の術を佐之助にするシーンや蚤の市での桃風の色香にやられている(笑)女達の床。
薔薇の様にも見えるけど、どういうシンボルコンセプトなんだろう?
TVで映ってる感じだと、蓮???
桃風が佐之助に使った術は何?
佐之助がトキ子に使った(M09サンバラムハラ)のは催眠療法的なやつ?
と、まぁマレビトに対しての疑問が色々あるのだけれど
ひょっとして
マレビトに超人の能力があるのではなく、
桃風は「特殊な能力」故に人から外れたマレビトになっているのかも???
炭坑事故のシーン
観劇時、爆発の音はそんなに大きくなかったのに、その後の人々の叫び声で怖さに迫力があった。
のでTV放送時は覚悟してみてたら(正直、震災直後でこのシーン見るの迷った)意外と大丈夫だった。
生で声を聞くのと映像で聞くのはインパクトがやっぱり違うね。
『ヴァグラントシンフォニー』
1幕で出た曲を繋ぎ合わせて演者全員で歌い上げる、1幕最終の曲
アケミママの曲の“この世はジョーク”の歌詞がとても皮肉になっていて重い空気で1幕が終わり、観劇時半ば放心状態で休憩に入った記憶。
2幕しょっぱな
覚悟はしてたけどチサちゃんの所は悲しいですね…
トキ子は「私にも手伝わせて」ってついて行き、そしてチサちゃんのお母さんみたいな格好。
佐之助も「穏やかに寝かせてやれよ」みたいな事言ってたから、せめてチサちゃんに安らかに眠って欲しいと、トキ子がお母さんに似てるって事から最後の優しい嘘のつもりだった?
観劇前に下記リンク「NB Pressの初日前会見&ゲネプロ」でチサちゃん意識取り戻してたから大丈夫って言う目で見てたのに
いざ観劇時、全然駄目そうだったから戸惑ってしまって冷静に見られなかったからなんですが、この辺りちょっと読み解くの難しかったです。
ただ、パンフレット読んで納得。そういう事か。初期チサちゃんの結末だったら、私ここでみるの折れてたかもしれない。。。
親としても森田が自分の過失のせいで…って自分を追い込む(あるいは自責出来ずに経営者へ憎しみを増加させる)のは目に見えているので…
※※※
個人的な事なのでとばして下さい
子供ものは生死絡むのほんとに無理になっているので…最終的に生きているとわかっていれば大丈夫ですが、見ても感情を揺さぶられ過ぎないように構えている必要があるくらいにはあまり見たくない系統です。自分の子供が年齢まだ近いからかもしれません。
だから、この場面少し読み取るアンテナが弱かったのだと思います。
※※※
なんか桃風に力?があるからそっちよりに引っ張られすぎた解釈になってたってのもある。
トキ子にチサちゃんのお母さんの格好をさせるってのも突然出てきて意味がわからなくて、あれはチサちゃんのお母さんをトキ子に降ろしたのか?
マレビトには「死者を復活させる力はない」って言ったけど、死者を降ろすのはどうなんだ?って、ちょっと混乱しちゃった。
佐之助がみんなをかばうシーン
『マレビトの矜持ver.2』
「俺を殴れ」とけしかけていく時に『マレビトの矜持』のメロディを使うんだと息をのんだ。
リプライズと言うんですね。ミュージカルならではの表現で素敵です。
そしてまさしくこのメロディでないと意味がない、佐之助が思うマレビトの矜持。その迫力と優しさ。
優しさのつもりで本人はやってないだろうな。
マレビトとしての「ヒト様の人生に区切りを付ける」はあくまでもヒトと関わらずになんだけど、佐之助はヒトを知ってみたいから「自分」を使っての区切りの付け方。
佐之助の過去が大変。
大変。
「誰のものかもわからない、自分のではない血」
急にキャラクターの設定に好物(物語的に、ね)ぶら下げられるやん。
ここの平間さん、廣野さんの両場面観れて大満足でした。
平間さんの方はこの過去の前提があるから、どこか佐之助の行動に自身でも説明がつかない底知れなさがある感じ。
廣野さんの方は過去は過去。怖いけど、がむしゃらにでも動くんだ。という前進する心意気。
この両者の抱えている雰囲気が
「未来のマレビトを背負う男」に値する雰囲気に繋がっていくのかなと感じた。
【てか、佐之助過去編で別に作れますやん。ミュージカルでも小説でもなんかの原作でも…】
ルラパンの姉弟2人での会話
そうです、観劇時、アケミさん「愛人の子」って言われてたのになんだか政則と結びつかなかった。
ここまであまりに接点がなかったからですかね。両者共に「大人」になって、ぎこちない関係になっていた部分はあっただろうし。
観劇時、3階席だったので窓の影が床に映って、アケミが政則をはげましている所の影が絵画的で素敵だった。
政則と譲治の二人
政則の経営者としてしっかりしてるようで頼りない所、譲治のまとめる者としての強さと『おふねのえんとつ』の自分の代わりに世界を見て欲しいと願う地の柔らかい部分。
二人の魅力的なギャップを見た上での掛け合いがたまらなく良い
『月への誓い』
このお二人のデュエットを聞いてようやく「晴一さんの作品が好き」から「ヴァグラントが好き」になった。
二人の声が凄く心地いい。
場面考えたら心地いいは表現が違うかもしれませんが、心地よかったんです。
あと当然ながら歌詞が良い
“夢とは鳥の様に軽やかなはずなのに”
めっちゃ心打たれる。こういう表現に惚れたんよ………
『牙を剥きなさい』
松と香(と佐之助もここにはいるけど)絵本の芝居…紙芝居屋さん向いてるんでは?
おかあさんといっしょ的だなって思ってたら、初見で聞いた中1娘も「おかあさんといっしょじゃん」って言ってた。
『祝い唄』
家でTVで見てるから子供たちにも当然聞こえてる中で、めちゃくちゃ耳に残ると評判😊
エンヤーサーサー♪
ってめっちゃ踊りたくなる
最後、政則がトキ子に告白する時
ここね、大阪初日は佐之助が署長の双眼鏡で二人見てたんですwww
あと、政則もういい年だろうに、告白兼プロポーズじゃなくて告白のみってのがまた良いなって推しポイントになりました🤭(パンフレット見たら経歴的にやっぱり100年前の経営者なら結婚見据えてもおかしくない年齢だと思う)
桃風への確認
「俺のこと好きか?」
の聞き方の平間さん、廣野さん両佐之助のニュアンスの違い。
平間さんの佐之助は7割くらい自分に惚れてるんじゃないかと思ってそう。そして想われる事に不安を抱いている感じ。
迷惑とかではなく、自分でもよくわからない自分に惚れる理由がわからない感じ。
廣野さんの佐之助は幼い感じ。好かれているのは嬉しいけどそれがくすぐったいというか照れるというか。
そう、照れ隠しで聞いている感じ。ここでハッキリさせないと自分が照れて桃風に今まで通りの行動が取れなくなりそうだから聞いている感じ。
『まるをつけましょう』
この曲を聞いた夫が「いかにも大団円って感じの曲」と言ってたのが印象的😁
『まるをつけましょう』を聞いた当初に思い出したのは「ポリアンナ物語」のよかった探しだった。
でも
“よかった探し”は良い事を探す。
“まるをつけましょう”は悲しい事にも丸をつける。
違いは包容力
2つはそんなに離れた考えではないのだけれど
『まるをつけましょう』は悲しかった事を認めて次に進める様に◯をつけてくれる。
晴一さんから紡がれる、隣にいて背中を支えてくれる歌詞が本当に大好きです。
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