しゅうマナビジネス3秒で伝える コンサルが使う[シンプルな言葉で相手を動かす]会話術
【レビュー】
仕事ができる人は、どんな話し方をしているのでしょうか? その答えは、ロジックやファクトよりも「相手の気持ち」にあると言います。 本書『3秒で伝える コンサルが使う[シンプルな言葉で相手を動かす]会話術』は、現役コンサルタントであり、プレゼン講師やYouTuberとしても活躍するしゅうマナビジネス氏の初の著書です。 本書では、コンサルが実践している会話術の神髄を、具体的な例やテクニックとともに紹介しています。
本書の中心となるのは、「3秒で伝える」という意識です。 これは、結論や主張を言うとき、相手の質問に答えるとき、反対意見の相手に歩み寄るときなど、どんな場面でも、相手にインパクトのあるメッセージを伝えるための方法です。 3秒で伝えるというのは、話を短くするだけではなく、話の本質を考えることです。 そして、本質を捉えていれば、たった3秒の一言でも相手に“刺さる”というのです。
本書では、3秒で伝えるための7つのパターンや、一言の見つけ方、3秒・30秒・3分それぞれの伝え方、自分の言葉で話すコンサル流テクニックなどを、分かりやすく解説しています。 また、本書の最後には、実際のビジネスシーンで使える「3秒で伝える」の例文集も掲載されています。 これらの内容を参考にすれば、あなたもコンサルのように、シンプルでインパクトのある言葉で相手を動かすことができるでしょう。
本書は、ビジネスパーソンはもちろん、学生や主婦、趣味や人間関係など、さまざまな場面でコミュニケーションをとる人におすすめです。 伝え方のコツを身につけることで、あなたの人生はもっと豊かになるはずです。 ぜひ、本書を読んで、コンサルが使う会話術の神髄を、あなたの武器にしてください。
3秒で伝える7つのパターンとは、コンサルが使う会話術の本『3秒で伝える コンサルが使う[シンプルな言葉で相手を動かす]会話術』¹に紹介されている、相手にインパクトのあるメッセージを伝えるための方法です。 それぞれのパターンは以下の通りです。
- パターン①\結論(主張)から伝える
- 相手に伝えたいメッセージを最初に言うことで、話の方向性を示す。
- 例:「私はこのプロジェクトを成功させるために、A社との提携を提案します。 」
- パターン②\テーマから伝える
- 話す内容の大枠を最初に言うことで、話の流れを作る。
- 例:「今日は、私たちの事業戦略についてお話ししたいと思います。 」
- パターン③説明の予告をする
- 話す内容の構成やポイントを最初に言うことで、相手の興味や理解を引き出す。
- 例:「このプレゼンでは、まず現状分析、次に解決策、最後にアクションプランをご紹介します。 」
- パターン④\お互いの認識を揃える
- 相手との共通の前提や目的を最初に言うことで、話のスムーズさや信頼感を高める。
- 例:「私たちは、このプロジェクトのゴールが顧客満足度の向上であることに同意していますよね。 」
- パターン⑤\質問に答える
- 相手の質問に対して、最初に答えを言ってから、その根拠や詳細を説明する。
- 例:「はい、その質問には2つの答えがあります。 一つ目は、市場調査の結果に基づいています。 二つ目は、競合分析の結果に基づいています。 」
- パターン⑥\とってほしい行動を伝える
- 相手に求める行動や協力を最初に言うことで、話の目的や期待を明確にする。
- 例:「私はあなたに、この提案に賛成していただきたいのです。 その理由は、以下の3つです。 」
- パターン⑦\相手にとっての自分事にする
- 相手の立場や利益に関連づけて話すことで、話の説得力や関心度を高める。
- 例:「このプロジェクトに参加していただければ、あなたのスキルやキャリアに大きなメリットがあります。 具体的には、以下の3つです。 」