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日枝久とは・鹿内社長が42歳で急死・後を継いだ創業者の婿養子へ従順す るフリをしていきなり解任動議を提出・創業者一族を追い出しフジテレビを 掌握·以来30年以上実質的にフジサンケ イグループを支配・自民党の子息を大量コネ採用、政治 も支配橋下が必死に日枝氏は、会見に出るべ きじゃないとかばっているが、橋下が こう言うと逆に裏に何かあるな?と勘 ぐってしまう。最終的には、日枝氏も辞任する事 になると思う。世論と言うのはイメージで引っ張られ る。皮肉にも橋下は、火に油を注ぐ形にな ってしまった。

日枝久とフジテレビ帝国の興亡──支配、コネ採用、そして終焉への序曲

序章──「鹿内家のフジテレビ」が崩壊する日

1990年代初頭、日本のメディア業界に激震が走った。フジテレビを含むフジサンケイグループを創業家として長年支配してきた鹿内家が、ある日突然、権力の座から追い出されたのだ。このクーデターを仕掛けたのが、当時フジテレビの幹部だった日枝久である。

当時、フジテレビは絶対的な権力を持つ鹿内信隆(創業者)の血族が実権を握っていた。しかし、鹿内信隆の急逝後、その息子である鹿内春雄が社長に就任したものの、わずか42歳という若さで急死するという衝撃の事態が起きる。これにより、フジテレビの経営は混乱に陥った。

次にトップの座についたのが、鹿内家の婿養子である鹿内宏明だった。日枝久は、この新しいトップに対して一見、忠誠を誓うように振る舞った。だが、これは単なる演技にすぎなかった。

日枝は、ある日突然、鹿内宏明の解任動議を提出し、フジサンケイグループの経営権を乗っ取ることに成功する。これは、日本のテレビ史における最も劇的な政変のひとつだった。こうして、フジテレビは**「鹿内家のフジテレビ」から「日枝久のフジテレビ」へと変貌**したのである。

日枝久の支配──30年以上続くメディア帝国の王政

日枝久がフジテレビの実権を握って以降、30年以上にわたり、彼はフジサンケイグループ全体を支配し続けた。彼は巧妙に経営陣を入れ替え、自身の影響力を絶対的なものにしていった。

特に特徴的だったのは、**「自民党との異常なまでの結びつき」**である。

日枝は、自民党の有力議員やその子息を次々とフジテレビにコネ採用し、政界とのパイプを強固にした。これにより、フジテレビは事実上、政府広報機関のような役割を果たすようになった。

その結果、フジテレビの報道姿勢は次第に政府寄りになり、批判的な報道を抑える傾向が強まった。特に、安倍晋三政権下では、日枝と安倍氏の関係は公然の秘密となり、フジテレビは安倍政権の「応援団」と化していった。

また、日枝は、フジテレビの視聴率が低迷しても、経営責任を取ることなく、自らの権力基盤を維持し続けた。一方で、ライバル局が次々と視聴率を伸ばし、フジテレビが凋落していく中でも、日枝体制は変わることがなかった。

日枝久のメディア支配の終焉──「フジテレビの凋落」と「橋下徹の擁護」

しかし、フジテレビの凋落は誰の目にも明らかになりつつあった。

かつて「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズで黄金期を築いたフジテレビは、次第に視聴者離れを起こし、視聴率競争で苦戦するようになった。特に、2010年代以降、インターネットの台頭により、テレビの影響力が急速に低下。かつてのようなカリスマ性は完全に失われた。

そこに追い打ちをかけたのが、フジテレビ内部のスキャンダルである。

報道機関としての独立性を失い、政権に媚びる姿勢が強まったことにより、フジテレビの報道は「偏向している」との批判が相次いだ。特に、フジテレビが安倍晋三の外交・経済政策を無批判に報じる姿勢が目立ち、視聴者からの不信感を招いた。

そして2020年代に入り、日枝久の長期支配に対する反発が社内外で強まり始める。

その流れの中で、注目を集めたのが、橋下徹の「日枝擁護」発言だった。

橋下徹は、「日枝氏は会見に出るべきではない」と発言し、彼を擁護する立場を取った。しかし、この発言が逆効果となり、「なぜ橋下がここまで必死に日枝をかばうのか?」と世間の疑念を呼ぶことになった。

つまり、橋下の発言によって、日枝の問題がよりクローズアップされ、結果的に彼の辞任を後押しする形になったのだ。

日枝久の辞任は避けられない──時代の変化に適応できなかった帝王の末路

日枝久は30年以上もの間、フジテレビとフジサンケイグループを実質的に支配し続けた。しかし、彼の手法は**「昭和のメディア支配」**に依存したものであり、急速に変化する令和のメディア環境には適応できなかった。

フジテレビの視聴率低迷、ネット時代の到来、そして政権との癒着批判――これらの要素が積み重なり、日枝体制はもはや持続不可能となっている。

橋下徹の擁護が逆効果を生んだ今、日枝久の辞任は時間の問題だ。

世論は「イメージ」によって動く。そして、今のフジテレビのイメージは、「かつての栄光を失った、時代遅れのメディア」だ。

このまま日枝久が居座り続ければ、フジテレビのブランド価値はさらに低下し、経営の立て直しはますます困難になるだろう。

もはや、日枝久は退くしかない。

彼の支配が終わることで、フジテレビはようやく新しい時代へと向かうことになる。

だが、その時、フジテレビにはもはや「黄金時代を取り戻す力」は残されているのだろうか?

それとも、日枝久の時代と共に、フジテレビという巨大メディアは歴史の闇に消えていくのだろうか?

その答えは、これからの数年の間に明らかになるだろう。

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