☀️ 🇺🇸リアルタイム更新　モーサテ　きょうの為替予想　注目ポイント　トランプ政権の円安牽制と米国長期金利

モーサテ 高千穂大学　　　　内田さん 152円を挟んで方向感出難い 🐯貿易状況調査（為替含む）に注目 通貨安突出←牽制入る？ 投機筋円ロング 調達コスト＞収益→継続難？ 日本インフレ→実質長期金利↓ ↓ 円高定着難しいのでは 米長期金利 4％前半へ⤵︎ 150割れ 4％後半へ⤴︎ 155円上抜

モーニングサテライト為替討論：円相場の行方

出演者:
• 司会: モーニングサテライト キャスター
• ゲスト: 内田教授（高千穂大学 経済学部）、マーケットアナリスト

円相場の方向感、なぜ出にくい？

司会:
「さて、現在のドル円相場ですが、152円を挟んで一進一退の展開が続いていますね。この動き、なぜ方向感が出にくいのでしょうか？」

内田教授:
「そうですね。まず、投機筋の動きが円ロング、つまり円買いにシフトしつつある点が影響しています。一方で、円安に対する牽制も見え隠れしており、市場としてもどちらの方向に振れるのか決めかねている状態です。」

司会:
「なるほど。特に最近は貿易収支の動向や為替政策に市場の注目が集まっていますね。」

マーケットアナリスト:
「はい。例えば、日本の貿易赤字が拡大すれば、円売りの流れが強まりやすくなります。ただ、最近は通貨安が際立つ状況になっているため、日本政府や日銀からの牽制が入りやすい。これが市場の動きを抑制し、方向感の乏しい展開を作り出しているんです。」

投機筋の円ロングと市場の構造的要因

司会:
「投機筋が円ロングに傾いているとのことですが、それが今後の相場にどう影響していくと見ていますか？」

内田教授:
「通常、投機筋の動きは短期的な影響に留まることが多いのですが、現在のように円ロングが増加すると、市場に一定の円高圧力がかかります。しかし、日本企業の実需動向を考えると、円高トレンドが継続するのは難しいでしょう。」

司会:
「その理由は？」

内田教授:
「日本企業の収益構造を見てみると、円安の恩恵を受けている企業が多い一方で、原材料やエネルギーの調達コストが収益を圧迫する状況になっています。つまり、企業としては円高のメリットよりも、調達コスト上昇によるデメリットの方が大きく、円高基調が続くとビジネスの持続性が難しくなる。結果として、円安の方が企業活動にとっては望ましいという構図が生まれやすいんです。」

マーケットアナリスト:
「加えて、日本のインフレ動向も無視できません。インフレが進行すると、実質長期金利は低下しやすくなり、それが円安圧力を強める要因になります。現状、円高の流れが定着するにはかなりのハードルがあると思います。」

米長期金利の動向とドル円の関係

司会:
「一方で、米国の長期金利もドル円相場に大きな影響を与えていますね。」

内田教授:
「そうですね。米国の長期金利が4％前半まで低下すると、ドル売り・円買いの動きが強まり、ドル円は150円を割れる展開になりやすい。一方で、長期金利が4％後半まで上昇すると、ドル買いが優勢となり、155円を突破する可能性が高まる。」

司会:
「つまり、米国の金利次第でドル円の動きが大きく変わると。」

マーケットアナリスト:
「はい。特に今後のFRB（米連邦準備制度理事会）の政策が重要です。もしインフレが想定以上に粘着質になれば、FRBは利下げを先送りする可能性があります。その場合、米金利は高止まりし、ドル高・円安の流れが強まるでしょう。」

司会:
「逆に、米国の経済指標が弱くなれば？」

内田教授:
「その場合、FRBは早期利下げに動く可能性があり、米長期金利の低下を通じて円高方向に振れやすくなります。」

市場の注目点と今後の展望

司会:
「では、今後のドル円相場を見る上で、最も注目すべきポイントは何でしょうか？」

内田教授:
「やはり、米長期金利の動向ですね。ここが4％前半で安定するなら150円割れ、4％後半なら155円を突破というシナリオが有力です。それと、日本の政府・日銀のスタンス。円安が行き過ぎると為替介入のリスクが高まるので、その点も注視すべきです。」

マーケットアナリスト:
「加えて、日本の貿易収支やインフレ動向にも注意が必要です。特に貿易収支の赤字が拡大すれば、円安が続きやすくなりますし、逆に赤字が縮小すれば円高の余地も出てくるでしょう。」

司会:
「市場としても、まだ方向感を見極める段階ということですね。本日も貴重なお話をありがとうございました！」

以上が、最新のドル円相場を巡るモーニングサテライトの討論内容になります。結論として、円相場の方向性は依然として不透明ですが、「米長期金利の動向」 と 「日本の経済政策」 の二つが今後のカギを握ることは間違いなさそうです。