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40歳をむかえた独身のつぶやき~人生で一度は~

20代後半にプロポーズをされた。
されたという言い方は良くないが、凄く私を好いてくれていたけど、私は気持ちに答える事が出来なかった。
相手は日本中をまわるお仕事。
年に一度、私の住む街に来る。
彼は翌年に仕事を辞めるタイミングで1度目の告白。
私の住んでる街に住んでもいいと言っていた。
翌年、辞める事が確定したが地元に帰る事が決まっていた中で2度目の告白。
私はそれまで誰かから本気で告白された事はなかった。
彼の事は好きではなかったが、付き合ったら何か変わるかと思ってOKした。
でも、変わらなかった。
はじめから遠距離だったし、外でデートをする事もなく。
会いたいとも思えなかった。
一度だけ彼の地元に行った。
彼の家族には会っていない。
一人ホテルに泊まる。
彼は仕事が休めず、夜やって来た。
翌日、どこに遊びに行くでもなく、そこの土地で美味しいと言われるファミレスで食事。
全てが楽しくない。
私が住める雰囲気ではなかった。
帰ってから、やはりこの気持ちでは彼にも悪い。
正直に自分の気持ちを伝えて別れを告げた。
慌てた彼は私の地元に来た。
ホテルに呼び出された。
そこで指輪を渡されプロポーズされた。
まともにデートもしたこともない、ラブラブな時期なんて皆無なこの関係でどんだけ空気読めないのだろう。
そして、なぜ笑顔一つなく、こんな態度でいる私がいいのだろう。
私は全力で拒否した。
そしたら、乱暴された。
翌日の事は覚えていない。
その場で指輪は返していなかった。
後日、送り返している。

短いお付き合いの期間の中、嫌な事も行った。逆に嫌な事も言われた。
お互い合わなかったのだ。
相手から見れば私は最大級に嫌な女だ。
自分でも思う。
申し訳ない事をしたと思う。
でも、相手も私を傷つけた。
相手は申し訳ないなんて気持ちないだろう。
それからも私はまともに恋愛できてない。

プロポーズを断ったことに後悔はない。
一生に一度だけ誰しも訪れるチャンス。
私はいつも逃してしまう。

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