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23時の軽井沢#8
次の日の朝、薄明かりが差し込むと、和は○○を強く揺さぶった。「○○!○○!早く起きて!」
「なんだよ……朝からうるさいな……」まだ眠っていた○○は、半ば目を閉じたまま和を見た。だが、和の顔には異常なほどの動揺が浮かんでいた。
「このニュース!見て!」和はテレビの画面を指さした。
○○はその画面に目をやると、昨晩起きた殺人事件の報道が映し出されていた。映っている場所は、まさに和がバイトしていた絵画店だった。
「昨晩、殺人……?しかも映ってる場所って、お前がバイトしてた店じゃね?」
和は小さくうなずいた。「うん……店長さん、殺されちゃった……私のせいかな……」