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23時の軽井沢#11
掛橋は驚いたように目を見開いた。「本当?」
和は緊張した様子で頷いた。「はい……」
掛橋はすぐに森田所長に呼びかけた。「所長!!この子、ここでアルバイトしてたみたいです。話、聞きます?」
森田所長は興味を示し、和に視線を向けた。「ほんまか!情報が少ないから、なんでも教えてほしいわ」
和は少し躊躇したが、覚悟を決めて言った。「はい……私が知っていることなら」
森田所長は少し前かがみになり、和に問いかけた。「ほな、被害者の店長、畠中さんと、第一発見者の池田瑛紗さん、二人とは知り合いか?」
和は驚きの表情を浮かべた。「瑛紗が……第一発見者なんですか!?」
その名前を聞いた瞬間、和の心は動揺していた。池田瑛紗は、和の幼馴染で、かつて同じ時間を過ごした友人だった。彼女が第一発見者となったことで、事件はますます身近に感じられ、和の心に新たな不安が押し寄せた。
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