![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157799650/rectangle_large_type_2_1a1ee89ebd24e54c3a13e4381e759254.jpeg?width=1200)
23時の軽井沢#12
〇〇は眉をひそめて首をかしげた。「池田瑛紗?誰それ?」
和は少し考えながら答える。「私の2つ上の先輩で、短いけどバイトが被っていた時期があるの。〇〇も私を迎えに来た時に、彼女を見たことあると思うよ。」
実際、〇〇は高校生の頃、和が夜遅くに出歩くのが危ないからと、よくバイトの終わりに彼女を迎えに行っていた。和はふと懐かしい記憶に浸り、小さな声で呟いた。「あの頃は優しかったなぁ」
〇〇は聞き取れずに首をかしげる。「何か言った?」
和は慌てて顔を赤らめながら言った。「何でもないよ!」
〇〇は和に尋ねる。「写真とかないの?どんな人か見たいな」
和は少し考え込みながら、携帯を取り出して言った。「あ〜、ツーショットとかあるかな……?探してみるね」
携帯をいじりながら、和がようやく写真を見つけた。「あったあった!」