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23時の軽井沢#12

〇〇は眉をひそめて首をかしげた。「池田瑛紗?誰それ?」


和は少し考えながら答える。「私の2つ上の先輩で、短いけどバイトが被っていた時期があるの。〇〇も私を迎えに来た時に、彼女を見たことあると思うよ。」


実際、〇〇は高校生の頃、和が夜遅くに出歩くのが危ないからと、よくバイトの終わりに彼女を迎えに行っていた。和はふと懐かしい記憶に浸り、小さな声で呟いた。「あの頃は優しかったなぁ」


〇〇は聞き取れずに首をかしげる。「何か言った?」


和は慌てて顔を赤らめながら言った。「何でもないよ!」


〇〇は和に尋ねる。「写真とかないの?どんな人か見たいな」


和は少し考え込みながら、携帯を取り出して言った。「あ〜、ツーショットとかあるかな……?探してみるね」


携帯をいじりながら、和がようやく写真を見つけた。「あったあった!」

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