サクサクと書ける文章テンプレート3選①列挙の型
①列挙の型
今回は、スラスラ書ける文章テンプレートその1「列挙の型」についてお伝えします。
皆さん、文章を書くときにテンプレートを使っていますか?
テンプレートとは、文章の流れや構成を決めるフレームのことです。
最初にこれを書いて、次にこれを書いて、その次にこれを書いて、最後にこれを書くといった具体的な流れが決まっていると、とても書きやすいんですね。
今日は「列挙の型」というテンプレートについてお話しします。
では、いきなり例文からお見せしたいと思います。
これは、ビジネス文書のメールだと思ってください。
ということで、論理的にこう破綻しているとか、文法的に問題があるという話ではないんですね
ただ、どうでしょうか?あなたが読んでみて、どうすればもっとよくなりそうでしょうか?
そこで、おすすめをしたいのが「列挙の型」を使うということですね。
「列挙の型」とは、どういうものかと言いますと、具体的にこの文書を改善してみたいと思います。
改善版は以下のようになります。
まず、はじめにこのメールではあなたに何を聞きたいのか、何を書くかを伝えて、さらに3つの確認事項がありますという風に伝えています。
このように、列挙型では文章の冒頭で自分が書くテーマが何なのか、そしてそのテーマについてのポイントがいくつあるのかを示します。
今回の場合で言うと、確認事項が3つあるわけですから、3点の確認事項がございます、とした上で、1・2・3と箇条書きでまとめています。
そして最後は締めの言葉ですね。
「以上、ご教示いただけると助かります。どうぞ、お願いいたします」となります。
こんな風に示してあげると、文章の受け取りやすさがずいぶん向上します。
分かりますでしょうか?
一応、さっきの文章をもう一度確認しましょうか?
この文章の良くないところなんですけど3つ確認を取っているんですけどそれがよくわからないんですよ。
どこに書かれているかよくわからない。
忙しい人だと読みながしてしまうケースもあります。
実は3つ書かれているんだけど2つしか把握できなくて、その2つの質問だけ返信してくるという方もいます。
そしたらどうなりますかね。
残り1つの質問に答えていただけないんけど、またメールしなきゃいけない。
また相手も答えなきゃいけない。
これ非常に不経済ですよね。
ですのでこの3つの聞きたいことを視覚的つまり、ビジュアルでもはっきりさせたのが先ほどの型なんですね。
このように、確認事項を明確に箇条書きで示しました。
これにより、忙しい方でも見落とすことなく、3つの質問に対して適切に回答いただけると思います。
また、見た目に工夫を凝らしています。
列挙ポイントの前後に空白を作ることによって、重要なポイントが視覚的に把握しやすくなっています。
以上のように、例えばメールの文章であれば、列挙するテーマとポイントの数を最初に挙げ、1・2・3と書くことで、相手に分かりやすく伝わります。
なお、先ほどの例文はメールの場合でしたが、通常の文章でも同様に適用できます。以下、通常の文章での例を示します。
このように、ポイントを明確に列挙することで、文章の読みやすさが向上し、相手に伝えたい内容が明確に伝わります。
ポイントごとに説明するよりも、ポイントをまとめて伝える方が受け取りやすいです。
例えば、自己紹介の際も、自分の強みを3つのポイントで伝えることで、相手に受け取りやすくなります。
最後に、文章の構造についてお話ししたいと思います。
ここでは、列挙ポイントである一つ目の冒頭部分に焦点を当てます。
文章を伝えやすくするためには、必ず結論を示すことが重要です。
人が文章を受け取りやすいのは、幹・枝・葉の順で情報を伝えてくれた時です。
全体像を伝える幹の部分の後に、枝・葉の情報が続く構造です。
この文章構造を理解すると、どんな文章を書いても論理的に伝えることができるようになります。
例えば、文章を短くまとめる場合でも、幹の部分となる結論だけを残せば十分です。
なぜなら、一つ目、二つ目、三つ目の結論がしっかりと書かれているからです。
逆に、文章を増やす場合は、枝・葉の部分を膨らませることができます。
具体的な例や体験談を挙げるなどして、情報量を増やすのです。
このように、文章の構造を常に幹・枝・葉の順番で意識すると、文章量を増減させながらも論理的な文章を構築することができます。
以上が、文章構造についての話題と、列挙型のテンプレートについての説明でした。
どうぞご参考にしていただければと思います。
ちなみにこの列挙の方の冒頭にくる接続詞のフレーズなんですけど、
色々な種類があります。
先ほどの例では「第一に」「第二に」「第三に」という固めの言葉を使用しましたが、もっと柔らかく表現する場合は、「ひとつめは」「ふたつめは」「みっつめは」といった表現も利用できます。
また、順番が重要な場合は、「初めに(最初に)」で始まり、「続いて」「最後に」といった流れを示す表現も適切です。
さらに、「まず次に」「さらに(そして)」といった接続詞やフレーズも利用できます。
これらの接続詞やフレーズを使うことで、列挙型の文章に適切な接続を与えることができます。
具体的な文章に応じて、適切な接続フレーズを選んで使用してみてください。
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