豪に入れば豪に従え
考えてみると私が初めてオーストラリアに来てからから26年経っていました。そうは言ってもずっと住んでいたわけではありません。
日本に住んで、1年経ったらまたオーストラリアに住んだりと行ったり来たりの生活をしていました。
初めて住んだ都市はブリスベンです。
最初にうけたカルチャーショックは、裸足で歩いている人が多いこと。これは、靴下ではなくて『裸足』なんです。
私は初めてオーストラリアに来た時は、ワーキングホリデーのビザできていて最初の1か月はホームステイをしていました。
そこのホストが子供や私を車で駅まで送ってくれるのですが、家の中から車の中まですべて裸足で移動していきました。
どこまで裸足でいくんや!と思いましたがもちろん何も言いませんでした。言えないが正解です。
そのホストファーザーは見つけたゴキブリも裸足で踏み殺そうとしたので、
さすがに驚きました。
足の裏は外靴化しているのだと思います。
このホストが特殊ということではなく、スーパーでも裸足で歩いている男性、女性、親子連れなどもみかけました。
私の知り合った男の子は車に乗っててトイレに行きたくなりシティの公衆便所に裸足で行ったこともあります。
絶対ありえないですよね、そんな友達がいたら全力で注意すると思いますが、当時の私は『えーーまじか?!』と驚きながらも受け入れていました。
もう一つ衝撃だったのは食器の洗い方です。洗剤をいれたシンクにブラシで洗ってきれいな水の入ったシンクですすぎます。泡がついていても気にせずティータオルで拭くかまたは自然乾燥です。
この方法を見た時はこの泡は無害なのか。こういう使い方をすることを想定してるはずだしなあと、自分を納得させていました。
ホストファミリーとの滞在も1か月間だけだったので友人とお互いのホストファミリーに日本食を振舞う計画を立てました。
友人が私のホストファミリーのところに泊まれるということで、駅から30分の距離を友人と歩いて帰っていました。
すると、玄関先で楽しくビールを飲んでいる人達がいました。
楽しそうに声をかけてきて、こっちおいでよと手招きをして呼んでいます。オーストラリア人はてもフレンドリーと本にも書いてありました。まさにこれだと思いました。
私は現地の人と話したいという思いから
友人も一緒にいる、
まだ外は明るい、
その人のお家である
ということで、呼びかけに応えました。
何を話したか全く覚えていないのですが、日本人が珍しかったんでしょうか。缶ビールをもらって一緒に飲み、オージーイングリッシュを教えてくれたような気がします。覚えていないんですよね。。。
ここで驚いたのは一緒にいた女性が上半身裸になって踊りだしたことです。これがまた全然やらしい感じでもなく『これがオーストラリアだ!』とおじさんは笑っていました。
このノリはさすがに無理だなと思って帰りましたが、今思うと危ない人達でなくて良かったなぁと思います。
(いや、十分危ないかな?)
こんなことをしてホストファミリーの家に帰ったものだから、当然夕飯づくりも遅くなり、できた日本食は全然美味しくないコロッケと餃子という謎の組み合わせ。夜ご飯がだいぶ遅くなったことを覚えています。
こんな調子で始まったオーストラリアとの縁です。
今はブリスベンではありませんが、20年以上たった今でもやはり玄関先や庭先は裸足で出てきている人はみかけます。庭先はもう家のなかと同じなんでしょう。
特に年中暖かい気候のところは見かけるところが多いと思います。
こちらの人にとっての靴は洋服みたいなもので、中と外を区別しているものではないように思います。先日テイクアウトのお店に行った時にスリッパできてる親子がいました。スリッパも驚きましたが裸足よりいいですよね、危なくないですから。
私のパートナーは靴を脱ぐように私に合わせてくれていますが、うっかり履いたままになったりもしています。あと、何か忘れ物をしたときも。でもこれは、私もやっちゃうんですよね!(うっかりではないですけど。)
何かの修理をお願いした時に業者さんが家に上がるとき昔は靴を脱いでくださいと、言ってましたが安全上脱がない人もいるとわかりカーペットを丸めて歩くスペースを作り、その上を歩いてもらうようにしました。幸い床がタイル張りなので後で拭き掃除したらきれいになるので、よしとしています。
オーストラリアの生活で驚いたことや楽しかったこと最初は慣れなかったけど今は平気になったことなどまた書いていきます。
読んでくださってありがとうございました
えんのみ