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2024年12月期第3四半期決算ポイント解説速報

こんにちは!セレスIR担当です。

本日、弊社の2024年12月期第3四半期決算を発表いたしました。
今回のnoteでは、業績のポイント解説を行います。
各種資料と合わせてご覧ください。

2024年12月期第3四半期決算短信
2024年12月期第3四半期決算説明資料


2024年12月期3Q決算を読み解くポイント

  1. 3Q累計で売上高は+16.9%で過去最高を記録、
    営業利益は+94.2%・経常利益は+107.5%と大幅増益

  2. モッピーの粗利率が大幅に改善し、3Qの粗利率は28.5%と高水準で推移

  3. D2Cの人気商品の売れ行き好調で、3Q累計で売上高は前年同期比+67.2%と大幅増収

  4. 暗号資産価格が2Qに続き下落によって、暗号資産関連事業に損失計上

今年の4月から9月にかけて暗号資産市場が全体的に低調であり、暗号資産交換業のマーキュリーやビットバンクをはじめとするフィナンシャルサービス事業に陰りがあったものの、主力であるモッピーや売れ行きが好調なD2Cが力強い成長を見せ、グループとしては好決算となりました。
弊社は、成長モデルの異なる事業を多角的に展開することで、リスクを分散しつつ、安定的かつ非連続的な中長期での高成長を図っています。
今回の決算ではその多角的な展開によるグループ全体での成長がよくわかる結果になったと思います。

今回のnoteでは、好決算の背景や今後の課題を解説させていただきたいと思います!

2024年8月期通期決算概要

3Q累計業績サマリー

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

売上高は3Q累計で過去最高を更新しました。
利益についても、モッピーの粗利率(売上総利益)改善やD2Cの広告投資のコントロールが奏功し、営業利益は前年同期比+94.2%、経常利益は+107.5%でした。

業績予想に対する進捗

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

3QではD2Cの好調な推移とDXの回復によって、全体としては順調な推移となりました。
営業利益は、粗利率を改善したモッピーと大幅増収を遂げたD2Cによって予想を大きく上回る結果になりました。
経常利益は、2024年5月に上方修正した業績予想に対して、順調に推移しています。
全体的に、2024年9月末時点でもほぼオントラックで推移しています。

セグメント別の業績

ポイントの業績

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

ポイントの売上高は、モッピーが8割以上を占めています。
3Q(7-9月)は、季節性の傾向として、クライアント(広告主)の広告投資が控えめになるので、広告業界は閑散期といわれており、モッピーのアフィリエイト広告売上も下がってしまう傾向があります。
しかし、3Qは金融系のクライアント(広告主)による旺盛な広告ニーズにより、モッピーの売上高は前年同期比+11.7%と底堅く推移いたしました。
また、自社で運営しているASP「AD.TRACK(アドトラック)」とモッピーの連携が奏功し、粗利率(売上総利益)が高い水準で推移しています。

ただし、3Qではモッピーポイントの付与(原価の計上)のタイミングが後ろの期にずれてしまう、いわゆる「原価期ずれ」が一部発生したため、通常より粗利率が上振れていることをご理解ください。

▼参考資料|モッピー事業の売上高と原価について

2023年12月期第3四半期決算説明資料(P42)※画像をクリックで元資料をご覧いただけます

<ポイントの事業概要>
スマホをメインデバイスとして、日本最大級のポイントサイト「モッピー」を中心とした各種メディアの運営、アフィリエイトプログラム「AD.TRACK(アドトラック)」の運営をしています。
主な収益源はアフィリエイト広告売上です。

D2Cの業績

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

D2Cの売上高は四半期として過去最高を更新しました。
営業利益は大幅増収と広告投資のコントロールによって、前年同期比+63.0%と大幅増益となりました。
増収・増益に貢献している主な商品は、腸内環境改善サプリ「オイグルト」と高性能インソール「ピットソール」です。
定期販売モデルの「オイグルト」は、CPAに見合った広告投資を積極的に行った結果、新規ユーザーを力強く獲得しています。
単品販売の「ピットソール」は、ユーザーから長く愛される商品になれるように、カラーバリエーションやキッズサイズの展開を継続的に行ったことで好調を維持しています。

<D2Cの事業概要>
セレスが有している広告運用のノウハウを活用し、美容雑貨やサプリなどの企画・製造・販売(ファブレス)を行っています。
主な商品は、ピットソール、オイグルト、エトワールボーテです。
また、子会社のサルースでピルのオンライン診療サービス 「エニピル」を展開しています。
※D2C:ECサイトを活用して中間業者を通さず直接消費者に販売するビジネスモデル(D2C:Direct to Consumerの略)

DXの業績

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

DXは、ゆめみが得意とするデザイン案件をフックにした案件の大型化が奏功し、売上高が回復しました。
また、前期までの課題であった営業活動に対して、テコ入れしたことによって受注額が1.5億円(前年同期比+25.5%)となり、エンジニア稼動率が改善しました。
また、各プロジェクトに大きな不採算案件はなく順調に進捗しています。

▼主なプロジェクト実績

<DXの事業概要>
連結子会社であるゆめみが、法人向けのデジタルメディア・Webサービス・公式アプリの開発や制作、コンサルティングを通じた内製化支援を行っています。
ゆめみは、大手飲食店チェーンや大手小売店向けの開発において、多数の実績を持っており、案件の保守・や追加開発などの継続的な関与の高さが同社の特徴です。
なお、弊社は2018年7月に株式会社ゆめみを子会社化しました。

フィナンシャルサービス事業の業績

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

フィナンシャルサービス事業の売上高は、AIファクタリングサービスのラボルのGMV(買取金額の合計)が前年比3.7倍に伸長、また、CVC(投資育成事業)において株式売却があり大幅増収となりました。
一方で、暗号資産交換業のマーキュリーとビットバンクでは、4月から9月にかけて暗号資産価格が全体的に下落し、大きく影響を受けました。
関連イベントへの出展やテレビCMの放映などを通じて、ユーザー獲得に注力しています。

<フィナンシャルサービス事業の概要>
「ブロックチェーン関連」、「オンラインファクタリングサービス」、「投資育成事業」で構成されています。
「ブロックチェーン関連」には、主に暗号資産交換業の連結子会社のマーキュリーと持分法適用関連会社のビットバンクが分類されています。
「オンラインファクタリングサービス」には、フリーランス向けのAIファクタリングサービスを展開する連結子会社のラボルが分類されています。
「投資育成事業」には、弊社および子会社でファンド運営業のアポロによる投資リターンを得ることを目的とした事業を行っています。

※ファクタリングサービス:フリーランスの請求書(売上債権)を買い取ることで入金(資金調達)を早期化させ、資金繰りを支援するサービス

【ビットバンク】11月11日から「信用取引」サービスの提供を開始
ビットバンクは2024年11月11日より「信用取引」サービスの提供を開始いたします。
「信用取引」サービスによって、対象の暗号資産を保証金として差し入れることにより、現物の流動性を利用しながら、レバレッジをかけた取引が可能になります。
サービス提供開始時点における取扱通貨ペアは、ビットコイン(BTC)/JPY、イーサリアム(ETH)/JPY、リップル(XRP)/JPYの3ペアとなります。

【ビットバンク】初のCMで、山本投手をCMキャラクターに起用

ビットバンクは、ロサンゼルス・ドジャースで活躍するMLBプレイヤー、山本由伸投手をCMキャラクターに起用しました。2024 年 10 月 29 日(火) 〜 11 月 3 日(日)に行われるワールドシリーズ第 3 戦から決勝までの中継番組内に限定して全国放映しました。

【株主還元強化!】増配と株主還元について

2024年12月期第3四半期決算説明資料より

弊社は、株主への利益還元を経営上の重要な施策として位置付けています。また、2014年10月22日に東京証券取引所に上場し、この度上場10周年を迎えました
そこで株主の皆様に感謝の気持ちを込めて、株主還元の強化を行っています!
株主の皆様に長期的に信頼される企業でいるために、これからも真摯に取り組んでまいりたいと考えております。

●増配について

2024年12月期期末配当として、1株あたり20円の記念配当の実施を決定しました。配当予想でお知らせしていた普通配当20円に、今回の記念配当20円を加え、合計40円となる予定です。
▼配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
 
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3696/tdnet/2513200/00.pdf

●株主優待について

2024年12月末に100株以上を保有の株主様を対象に、「イーサリアム(ETH)」と「ジパングコイン(ZPG)」2銘柄(合計10,000円相当)を贈呈させていただくことになりました。
▼株主優待専用ページ
 
https://ceres-inc.jp/ir/yutai/

最後に

セレスのIRチームは、投資家の皆様の声を活かしてどんどんパワーアップしていきたいと思っています。
IR活動に関してお気づきやご不明点等ございましたら、以下のフォームよりお問い合わせください。

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元シティグループ証券 調査本部長 金井 孝男氏(日経金融新聞人気アナリストランキング化学部門2004年、2005年第1位)によるアナリストレポートです。ぜひご参考にしてください。

2023年12月通期(イニシエーションレポート)|2024/03/29

24/12期Q1決算フォローアップ|2024/06/03 

24/12期Q2決算フォローアップ|2024/08/30

今回のnoteは以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
引き続きよろしくお願いいたします😊

(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。

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