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【遊戯王MD】マスター1、ミュートリアの話【シーズン20】

どうも、もっちーです。

最近色んなデッキに浮気してた気もしますが今回はちゃんとミュートリアの話です。

気がついたらシーズン20、早いですね。なんやかんやで今月も無事にマスター1に到達できました。
今シーズンの注目カードと言えば……

そう、クシャトリラ・フェンリルですね。紙ではちゃんとやってないのでクシャトリラは「展開できるメタビ」と聞いてワクワクしてたのですがフルパワーでの収録とはならなかったらしくちょっと残念。現状は雑強い出張パーツとして評価されてる印象です。

ですが…展開出来るメタビ…ミュートリアの親戚という事でよろしいか??という事でもしかしたらミュートリアの強化に繋がるかも?というのが今回の記事のお話になります。


■環境の話

まずは環境の話から。
結論として今シーズンは圧倒的ティアラメンツ+クシャトリラ環境だったと思います。

新パックの追加前からティアラメンツのシェアは圧倒的で、同じく高いデッキパワーを持つアーキタイプ自体はスプライト、60GS、烙印ビーステッド、ラビュリンスと数多く存在し、ここにクシャトリラも増えて群雄割拠なシーズンが到来すると思っていたのですが「超融合で盤面が崩壊しない」という強みがとにかく輝き、同じくらいのパワーなら超融合されないデッキを握った方が良いハズ……という感じにシェアが偏っていったのかと思います。

そして、追加されたクシャトリラの採用率は非常に高くほぼ全てのデッキに出張枠として入ってました。また、フルパワーでは無いもののクシャトリラを軸としたクシャトリラメタビートなんかの使用者も見かけました。

変わったところでは世界大会の影響もあってかドラゴンリンク、ナチュルルーンの使用者もそこそこ見かけました。

●超融合というカード

今シーズンのカギとなるカードの1つは超融合だったかと思います。

リアル紙環境と違い、海外先行でガルーラが実装されたMDでは様々な盤面で無効化されない除去札として機能してました。

特に目立っていたのは
・対スプライト
エルフ+キャロット→ガルーラ

・対烙印ビーステッド
ミラジェイド+残ってるアルベルとか→スタペリア

・ラビュリンス
姫様2種→ガルーラ

辺りでしょうか。
これに加えて自分が闇モンスターを握っていれば召喚しつつ相手のヴァレルロードSなどを吸い込んで融合なんてことも可能でかなりの対面に対して先行後攻問わず効果的に使えるカードでした。

裏を返せば超融合が強く使えるデッキが強いという話になってきます。
そう、ティアラメンツです。

●神に愛されしデッキ、ティアラメンツ

ティアラメンツは融合モンスターと闇モンスターが場に残りやすく、同じ種族属性も成立しやすいので一見超融合で吸い込み放題に見えます…

が、カードの効果で墓地に送られると融合したり蘇生したりしてしまうので他のデッキに比べ損害が出にくく、それどころか展開が伸びてしまうことまであります。

一方でティアラメンツ側は自分の融合効果でもスタペリアなどを出せるため無理なく積める、うーん強い。

この強みが非常に大きかったのか対面でのマッチアップは明らかにティアラメンツが一回り以上使用者が多かった環境だったと思います。

■使ったデッキの話

以上を踏まえて今回使ったデッキはこちら

シンプル構築
枚数増やし気味構築

前提として、ティアラが多い=除外が効きやすい環境だったかと思います。
ドラゴンリンクやラビュリンスなどにも効果的に刺さり、除外されても関係なしに展開してくる烙印やスプライトもティアラメンツの勝率に押されて少なめ、裏目となる ふわんだりぃず は少し居ましたがフェンリルに着地されるだけで辛いエクソシスターも数が少なく個人的には次元メタビとしてはかなり戦いやすい環境でした。

使ったデッキレシピは今回は2種類、シンプルな構築と枚数増やしめのものを使い比べてましたがどちらの方が良いか結局結論が出ないままマスター1への到達となりました。


●その名はミュートリラ

ミュートリアとクシャトリラでミュートリラ。
いやクシャミュートリアの方が伝わりやすい?
デッキ名は個人の裁量なのでなんとも言えませんが今回使ったのはクシャトリラ+ミュートリアの混合デッキでした。

クシャトリラのカードパワーが高いこともありますが、バースやプリペアといった除外されているクシャトリラを帰還させるカードの存在が大きく、ミュートリアのコストで除外→クシャトリラの魔法罠で帰還という流れがシンプルに強く、次元メタビでありながら高い打点で下級モンスターとの殴り合いにも負けないデッキとなりました。

枚数増やしめの構築に関しては環境的にクシャトリラ警戒でスタンバイフェイズに増Gを使うプレイヤーが増えたためサイフレームギアを採用、元々ミュートリアとも相性良いカードなので採用する事自体はそんなに抵抗はありませんでした。

しかし、デッキの特性上ドライバーと上級ミュートリア2体の3枚が引いては行けないハズレ札、これを40枚で使うのは手札事故の可能性が高く危険と判断しました。
元々ミュートリアは上級を引きたく無いので枚数を増やしたいのですが初動となる下級を引けない可能性も高まるというジレンマを抱えています。

今回は仮にミュートリアを引けなくても代わりにクシャトリラパーツを引いていればある程度動ける事から46枚ほどまで枚数を増やした構築も試してみました。一応マスター2→1はこちらの構築で5連勝しており悪くは無いのかは?とは思ってます。

●採用ミュートリアカードについて

まずは採用したミュートリアについて

・ビーストとアームズ
メインギミックがクシャをコストで除外して蘇生することなのでビーストは必須、加えてやはり高い突破力を誇るアームズも欲しいので採用してます。
ミストに関してはランク8まで行けるワンチャン力とミストを素引きしてしまう不安要素を天秤にかけた時、クシャトリラパーツが妨害を踏みアームズで盤面突破出来る事からコンスタントにランク8を狙える事より事故率を下げた方が勝てると見込んで今回は抜いてます。

・進化研究所と変異体ミュートリア
普段はどちらも2枚は入れているのですが今回はピン挿しになってます。
ミストを減らしたため研究所を素材に使う事も無くなったという事も大きいですがクシャトリラがそれなりに枠を取っており、単体ではあまり機能しないカードでもあるので枚数調整も兼ねて1枚になりました。

また、研究所のバフ効果がかなり重要で相手のフェンリル、ユニコーンがそれぞれ24.25打点のため、上手く2枚以上ミュートリアカードを除外しビーストが26打点に到達させる様に使ってました。

・フュージョンと産声
産声は素引きしておきたいので3枚です。
やはり、初手はクシャトリラ+ビースト+産声セットの盤面を用意したいのでこの枚数必要に感じました。
一方でフュージョンですが、最初は抜いていたものの後攻でST46を引いた際にフュージョンが入っていれば捲れたなという盤面が多かったため後から投入しました。
実際に試合では活躍の機会も多く、クシャトリラとのミラー戦なんかでも相手のプリペアなどをシンセシスで破り、リソース供給を絶たせる活躍をしてました。

●採用クシャトリラカードについて

・三兄弟
フェンリル、ユニコーン、オーガ全てフル投入です。前提としてこのデッキはミュートリアのコストで除外したクシャトリラをバースやプリペアで帰還させる事がメインの動きです、そもそも引かなくてはこの動きが出来ないのでフル投入しています。

・ライズハートニキ
URなのでとりあえず入れてみてました。
結論からするとかなり天牌気味な手札でない限り使う機会がなかったので上振れ札としてはあっても良いのですがこの1枚だけの素引きの弱さを考えると、抜いた方が安定しそうだなという気がしました。

・バースとプリペア
ある意味このデッキの要です。
それぞれサーチ出来るため枚数は少なくても良いのですが、バースの方は素引きしてもそのターンに使えて強いので2枚入れてます。

本来なら墓地のカードは蘇生できず使い難いプリペアですが、ミュートリアのコストにする事で能動的にクシャトリラモンスターを除外できるので腐らず使うことができました。

●その他のカード

・アトラクターと裂け目とコスモス
対ティアラがマストだと考えていたのでしっかり積んでます。本来なら裂け目よりマクロコスモスの方がミュートリア魔法罠も除外できるので好みなのですが、流石にこちらのターンに動かれる可能性を考えると裂け目を多く入れる事になりました。
枚数増やしめ構築の際は次元要素をちゃんと引き込める様にマクロコスモスの枚数を増やしてます。
また、対クシャトリアデッキと判明した際は相手のサブギミックを予想しつつ自ら次元用のカードをコストなどで使い相手のプリペアを腐らせる様に立ち回っていました。

・サイフレームの人たち
枚数増やしめ構築の際に入れました、役割はシンプルに相手のスタンバイフェイズ増Gを止める事です。また、緊急テレポートから上級ミュートリアと合わせて10シンクロも作れるのでEXにはショウエイバロネスが入ってます。(クシャ+うさぎなんかでも狙えるので)。

増Gを止めた場合にはΩを作ります。
Ωは自力で場を離れてくれるのでクシャトリラの着地を邪魔せずに相手の手数を減らしてくれます、もちろん裏目としては60GSのサンドラパーツを引いてしまうなどの可能性もあるのですが運良く今シーズンはそういった事故は発生せずに済みました。

・天声の服従
面白枠として採用、打率は10/11でした。
もちろん宣言はクシャトリラ・フェンリル、外れた1回は先行でとりあえず使ったら対面閃刀姫だったので入ってなかったというオチでした。

ほぼ全てのデッキにフェンリルが出張で入っているため謎のパワーカードと化してますね、変わった使い方としてはうららを宣言すると特殊召喚してもらえる事が多く、そのままサイコエンドパニッシャーが立ってしまいゲームエンドなんて試合もありました。

■対面との話

●対ティアラメンツ、60GS、ドラゴンリンク

どれも除外が致命的な刺さり方をします、GSの方はサンドラも入っている分動く時は動くのですが山札が多い分サンドラが落ちてしまう確率も低く雷鳥龍のリロード効果だけ発生なんてのもよく見かけました。

元々ミュートリア的には上手く除外状態を作れればリソース勝負に持ち込んで勝ち切る事も可能な相手だったので辛く無いと言うと嘘にはなりますがイージーウィンも多かった相手です。

特に対ティアラで上手くユニコーンの効果でキトカロスを抜けた場合レイノハート召喚するだけではまともに動けず潰れてしまうことも多く、メタ対象としてしっかり先行で勝ち切れた試合は多かったと思います。

また、意識していたわけでは無いのですがティアラのスクリームやドラゴンリンクの竜の渓谷などに誘発してこちらのバースが起動、墓地除外で相手のパーツが飛んでしまい次元系のカードを引けてなくても有利に試合が進むシーンもありました。

●対クシャトリラメタビ

新顔との対面なので少し詳しめに書きます。

・根本はクシャミラー
クシャメタビおよびクシャトリラに別のデッキのギミックを搭載したデッキもそこそこ出会いました。
今回の自分のデッキも大枠ではこのアーキタイプ(クシャトリラ+相性の良いテーマギミック系デッキ)に属すると思います。

この場合基本はクシャミラーでそこにお互いの追加しているギミックで色が出てくる試合になるのですが、まずは根本のクシャトリラミラーのお話

現在のカードプールだとクシャトリラミラーは個人的にはフェンリル後出しゲーだと思ってます。

バースやプリペアを張ることでお互いに毎ターンクシャトリラは蘇生出来てしまうため泥試合になるのですがこれを断ち切るのがフェンリルの誘発効果、相手のフェンリルを先に裏側除外してしまえばこちらのフェンリルが戦闘で負けても蘇生して再び除外効果を狙えます。
逆にフェンリルを飛ばされた側は素引きするかライズハートで除外→バースで蘇生させないといけません。
こちらのフェンリルを裏側除外しない限り毎ターン1枚ずつクシャトリラモンスターを減らされてしまいリソース負けになる、基本は先に相手のフェンリルをフェンリルの効果で除外させた側が有利な試合となります。

この本来ならフェンリルがターニングポイントとなる組み合わせにミュートリアが混ざることで話が大きく変わります。

・ミュートリアって誰やねん
まずはしょーもない話から。
相手はミュートリアなんてテーマを知りません、知らないのでユニコーンはシンセシスを飛ばしませんし、オーガはビーストやアームズが見えても無視して増Gとかを除外します。
お陰でミュートリア部分のギミックは機能不全を起こさずに戦い続ける事が出来ました。

うーん分からん殺しですね。

でもミュートリアが機能したってどういうこと?

・狙うは後ろの置き物
採用カードのところで少し触れましたが研究所を発動し、2枚除外されるとビーストが26打点に到達、オーガ以外に負けなくなります。

普通のデッキならフェンリルの誘発効果に脅かされるのですがなんとビーストはモンスターからの対象耐性を持つためクシャトリラパーツではオーガかディアブロシスで打点突破する必要が出てきます。
それだけで無く、おなじみバースでの蘇生を行おうとするとビーストの誘発効果が起動、無効にして除外します。
研究所で打点を上げる必要は有りますがクシャトリラ系デッキのミラーはスローゲームになることも多く研究所+2除外でのビーストという盤面は比較的作りやすく、この盤面になると相手のバースによるリソース回復が絶たれるという点で有利となる瞬間は多かったです。

同じ事がシンセシスでも発生し、あちらは効果でプリペアを破壊、フェンリルの効果は誘発効果で耐性をつける事で凌げます。

ミュートリアパーツが上手く相手のリソース回復装置を断つ役割を果たしてくれていました。


もちろん普通にバロネスなどを作られたりトマホークからの展開が通ってしまって負ける試合もありましたがどっしりしたメタビ寄りの構築をしたクシャトリラとの戦いではかなり有利に立ち回れてると感じた瞬間は多かったです。

●対烙印ビーステッド

こちらに関しては相変わらず烙印がキツいがデストーイパーツが抜けた分多少はマシな組み合わせでした。
ティアラの波に押されてから以前よりシェアが少なくなった事もありますし、後攻でもフェンリルがどうにかこうにか良い感じに突破してくれるシーンもあり、クシャトリラパーツの恩恵で後手が以前よりもワンチャン発生する様になったとは思いました。

●対ラビュリンス

今シーズン実はプラチナ帯はラビュリンスで遊んでました。
前シーズンで4戦しかランクマ参戦できてなかった事もありせっかくなので…という感じですね。

使っていた事もあり知っているのですがラビュリンス側は次元を張られるとリソースが回収出来なくなり困ります。困るので当然次元を張ります。

次元を張られると姫様の効果で割りに来るのですが横にフェンリルが居ると姫様が除外されます。これがラビュリンス側からするとかなり面倒で多くの場合ピン挿しの姫様を抜かれると罠を打ちながらレディの耐性を切らさない様にビートするしか無くなってしまいます。

一応カオスアンヘルというありがたいカードも増えましたがユニコーンで狙いやすく、以前からミュートリアアームズが基本的に姫様でしか止められないという事もあり「気がついたらレディで頑張って耐久するしか無い」状態に陥らせ、そのまま勝利という試合が多かったです。

以前ルーンが流行った時もそうでしたが使った事のあるデッキと戦うのはプレー中に対策が立てやすく色んなデッキ触るのは大事だなと思います。

●対スプライト

割と運ゲーなので割愛。
超融合環境のおかげか使用者が少なかったのが救いでした。

■おわりに

最近はあまり相性の良いカードが追加されず、墓地への依存度が高い環境が続いたため次元でメタを張るのが最適解な状況が続いてました。

相変わらず次元メタビではありますが久しぶりに混ぜて相性の良いカテゴリー追加で楽しくランクマ回せたと思います。
今シーズンは比較的ミュートリア追い風だと思うのでこれを読んでる方、是非ともクシャミュートリア使ってみてください。

ミュートリア最強!ミュートリア最強!


お し ま い

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