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【マスター1到達】MDヴァルモニカデッキのお話【マスターデュエル】

どうも、もっちーです。
相変わらずヴァルモニカを回してる話ですが今回はデジタルヴァルモニカのお話です。

2024/6/7についにマスターデュエル(以下、MD)にヴァルモニカが実装されました。
日頃から世界の命運ASMRしている身としては使わない訳にはいきません、という事で今回はMD環境でのヴァルモニカのお話になります。
前半はランクマでの話、後半はWCS予選でのお話になります。

ひとまずマスター1まで完走した感想ですが、1デュエル前提の環境故におもむろに飛んでくる拮抗勝負がキツかったです。
加えて環境メタとして定期的に現れるクシャトリラから放たれるアトラクターには墓穴意外にする事がないのでかなり苦い思いをさせられました。

一方で分からん殺しで勝てる試合も多く、OCG環境(紙の方)と同じく「よく分からんから聲選姫に誘発投げればええか!」という感じで誘発を投げてくれるので貫通出来る場面は多かったです。
また、MD環境ならではのデッキとの対戦も多く普段対戦しないデッキと戦えるのは新鮮で良かったですね。

最近はとりあえず義務マスター1チャレンジ続けてただけだったので久々に楽しくランクマやれました。

■環境の話

まずはデッキの前に座学と考察からです。
OCGとMD環境の差としてはシェア数が多く有利対面である天盃龍が居ないため雑に勝ち星を増やせない点が挙げられます。

若干苦手なインフェルノイドやジャンケンゲームになりがちな粛声も居ない環境ですがこの点は少し気になりますね。

●仮想敵の選定

まずは前シーズンから活躍する炎デッキのスネークアイとR-aceの2つ、ここに今回追加された炎王が加わり3つの炎デッキが環境の中心になりそうです。
また、特に規制を受けずかなり良いポジションに居るのはキマイラ.ホルス系(ナチュルやメタビ等).ラビュリンスの3デッキ。
MDならではの制限環境によりOCGではほぼ大会で見かけなかったサイバース.60烙印.ティアラメンツ.クシャトリラついでに結界メタビ辺りまでが仮想敵として意識しておきたいデッキでしょうか

予想される対戦頻度としてはこんな感じの予想、基本は炎系+根強い人気のティアラメンツが多く、次点で烙印.サイバースに加えて環境的にはアトラクターの一貫性が強くクシャトリラの使用率も気になるところ…

と言った感じの考察でデッキ調整を始めました。

●実際の環境

エクセル制限化が痛手となった純スネークアイはほぼ消えてましたが、環境の中心は炎王とR-aceの炎デッキである点は予想通りでした。それはそう

これらのデッキに次いでホルスティアラ、クシャトリラのシェアが多く、OCG環境では対戦しなかった相手との試合はかなり多かったです。

予想していなかった相手としてはジェットが制限緩和されたスプライト系のデッキや同弾収録の覇王魔術師との対戦、この2デッキに加え炎王やクシャにも効きやすいことからドロバを採用しておけばもう少し楽に勝てる試合が発生してたかもです

また、本来苦手なラビュリンスが炎王流行による不利を受けて激減していたのも追い風だったと思います。

総じて、OCGでは唯一現実的にメインパーツでゼブフェーラバグースカの構えを突破してくるデッキでありながらシェア数の多かった純スネークアイが居なかった事に加え、デッキ内容も先行に寄せた構築にしたため先行勝率は非常に高い結果となりました。

ちなみにミラーは0回でした。

■デッキの話

ダイヤ5からスタートし、マスター3の途中まで使用していたレシピはこちら。
普段であれば環境に合わせた細かい話のみ書くところですが今回は「MDからヴァルモニカ始めました!」という方が見ている可能性も高いので固定枠にも少し説明入れておきます。

●テーマの固定枠まわり

今回はMDの1デュエル環境という事もあり、「ある程度の分からん殺しが通用する前提」で調整する方が良いと考え普段よりも多めに魔法枠を取りました。

・モンスター3種(天使.悪魔.聲選姫)
一応それぞれ全てが初動パーツの役割を担っているのでフル投入です。

・聲選機×3
テラフォがないのがちょっと辛いですね、仕方ないのでフル投入で我慢しましょう。

・シェルタ×3
デッキのエンジンです、特に理由なければフル投入ですね。
「セレトリーチェが強い!」という情報だけが独り歩きしているらしくシェルタは通してセレトリーチェを止めるために誘発を使う人が意外と多かったです。

・インヴィターレ×3
OCGでは2〜3で採用枚数が別れるカードですね、今回は章頭で書いたように「分からん殺しで走り切る」事を優先して構築しているのでフル投入にしました。

減らす際の理由って何……?という事については次の項目にも関わってきます。

ヴェルサーレ×2
OCGではインヴィとサーレを合わせて4枚で調整するレシピが多いです。誘発枠を用意するためにここの枠をある程度抑えている感じですね。

ヴェルサーレは聲スケールが揃っていると理想初動になります、一方でスケールが揃っていないと完全に腐り札になるためリスクリターン共に高めのカードです。インヴィターレはこれと比較すると最低限バグースカを作って誤魔化すと言った動きが可能な点で差がありこの2種のカードの枚数比率は安定か上振れどちらを優先するか好みで変わります。

と、ダラダラ書いてますが今回はぶん回しのために合わせて4枚とかではなく、こちらも2枚入れてます。

ディサルモニア×2
OCGでは1枚採用が一般的ですが今回はぶん回し思考という事でヴェルサーレ経由でカードのサーチとして運用したり、そもそもカウンター2つ貯められるので強行策として使ったりなどのため2枚採用にしてます。

イラストかわいいですよね。

律動
最強罠です。このカードの盤面干渉力がヴァルモニカのデッキパワーを底上げしてます。

選律についてはそもそもバグースカでモンスター効果は止めてますし、リトルナイトを作られた場合は選律ではバグースカを守れません。
結局ゼブフェーラでコピーするのも律動になる事が多いですし個人的には不要だと思います。

●置き物

先行で展開をしようとしたら誘発で止められた時用に置き物を3枠用意しました。
止められた時に誤魔化すためのカードって事ですね。後述する壺の複数採用もありこの置物で誤魔化せた試合は多かったです。

・裂け目
流行りの炎系デッキに刺さり、こちらはセレトリーチェが時々引っかかること以外は基本影響を受けません。

・カイコロ
バグースカ単騎は意外と簡単に突破されますがカイコロバグースカは基本泡影無いと突破は厳しいです。
泡影引かれてたらどうせ厳しいですし、そもそも握ってる泡影はセレトリーチェに撃たれた結果止まることになってバグースカを立ててると思うので雑な先行番長カードとして採用しました。

●壺

今回はとにかくデッキを回して分からん殺しを押し付ける事を念頭に置いて調整してました。
引いた魔法の種類=貫通数になるヴァルモニカにとって壺は嬉しいカードです。

また、三戦でも良い枠なのですが先行で事故って何も出来ない確率をとにかく減らしたかったので自発できる壺にしました。

・金謙
無難に強い壺ですね、特にコメントする事も無い気はしますが後手で使う際はジュラルメでワンショット出来なくなるので注意しましょう。

・強金
メイン1開始時にしか打てない都合でアルテミスが飛ぶと動けなくなる場合があるので安全のためにアルテミスを3枚、ゼブバグもフル投入になってます。
セレーネアクセスパッケージを抜く事になってますが経験上アクセス出せるなら大体貫通済みで普通に回せてるのでジュラルメワンショットしてしまえる事が多く使う機会が少ないので抜いてしまってます。

強貪
クシャトリラとの対戦中の事でした。
「なんかゼブフェで裏向きで飛ばされたカード使えるぞ???」
と言う事でかなり怪しい挙動でしたがせっかくなので途中から採用、ピン挿しの律動が飛ばされても大丈夫なので基本的には激強ドロソとして機能してました。

※バグモニカ・ドナイナットルネン
とは言えどう考えても名称参照が必要なカードを裏向きのまま選択できるのはおかしな話なので一応時間がある時に事務局に確認しました。

という訳でやっぱりバグっぽいです。
流石にバグと理解した上で使い続けるのはなんか良くないのでマスター3〜1までは強貪とついでにここまでで活躍の機会がなかったライストを抜いたこちらのレシピを使用しました。

■各対面との対戦について

全ての対面にで気をつけるのはニビル、拮抗、泡影、リトルナイトの4枚。
このうち実際に警戒しながらプレーしたのはリトルナイトのみに絞りプレーしました。

泡影は本来であればキープしてターン返した後バグースカに撃たれるのがキツいのですがヴァルモニカの対策なんて相手は知らないのでみんなセレトリーチェに撃ってくれます。
撃たれたのちに貫通するためのぶん回し寄り構築なのでここは想定通りに機能してくれました。

ニビルと拮抗はマッチ戦での先行は気をつけたいのですが1デュエルのMDでは手札にあるか分からないニビルを警戒して盤面を弱くするよりも割り切って硬い盤面を形成した方が強いと判断し、律動を手札に加えられるルートの際もリトルナイトではなくバグースカを選択していました。

※ゼブリトルナイト律動セットはニビル拮抗ケアの構えでOCGではマッチ戦の時に使用していました。

●R-ace

前シーズンにくらべ使用者側がちゃんとデッキを使える様になり、自滅する人が減った事でちゃんと強いデッキとして機能していました。

先行を取れた際はバグースカによる制圧がかなり効きやすく、エアホイスターの召喚時サーチも使えないのでかなり質の良い手札でないとリトルナイト後に展開まで出来ず先行時の盤面相性はかなり良かったと思います、とは言えエマージェンシーやプリペンダーを絡めてなんやかんやでリンク値を用意することは出来るデッキではあるのでうららは極力投げずに待つなどの工夫は必要でした

後手では今回のぶん回し寄せ構築が功を成し、聲選機のコントロール奪取でタービュランスを奪う事でレスキュー名称が消えてしまったり、エクステンギッシュでヴァルモニカを除去するとタービュランスの効果が誘発してしまうので打ち難い等の状況が発生していました。
OCGの時と違い、シングル戦故に分からん殺しで勝ち逃げできた印象です。

●炎王

ポニクス、ウルカ、ガルドニクス等の着地時効果が全てバグースカで消えるので展開が伸びず、スキドレと同じ処理だと勘違いしてキリンで破壊抜けを試みるも無効化されて投了する方は多く見られました。また、炎王を強気にみるために入れたい裂け目もしっかり機能してくれました。

後攻の際はR-aceと違いこちらのスケールを割る手段を持っており「…ヴァルモニカよく分からんからとりあえずスケール割ろう…」で雑に割られてしまう試合が多かったです。
手札の内容によっては問題なく貫通出来るのですがどちらの聲の効果で貼ったかに関わらず炎王側の気分で割られてしまうのでインヴィターレからのサーチ先の方針が定まらず相手の気分で勝敗が決まる瞬間も多かったです。

●ティアラメンツ

かなりキツかったです。
先行時はレイノハートをはじめとする墓地落としカードや中継キトカロスもバグースカだけで止まるので楽でしたが後攻時に深淵を作成した上で盤面を返すことがほぼ必須条件なのでコイン負け時のハードルの高さを感じました。

また、たとえバグースカで先行盤面を制圧できてもこちらがバグースカを攻撃表示にしたタイミングで各種セットしておいた魔法罠から動き出すなど油断ならない展開になる事も多く負けの目立っていた対面でした。

●クシャトリラ

ティアラと同じくコインで勝敗が決まりやすい相手でした。クシャトリラ側も本来はモンスターで相手の妨害を踏んで三戦の才などから盤面を返したいデッキなのですがこちら側はバグースカが除去されそうにならない限り動くことはないのでメイン中にはバグースカが突破できず。
バトルに入ればスケアクロークシャトリラが実はバグースカを突破出来るのですがこのタイミングで律動コピーすれば良いので先行時の勝利はかなり安定してました。

後攻ではアライズハート着地=詰み なのですがクシャ自体が比較的事故りやすいデッキのため、ラッキー勝利はそこそこ多かったです。

●スプライト

バグースカを置けば(以下略
エルフはリンク素材に出来ないのでリトルナイト作る時は注意しましょう。(3人くらい相手のやらかしを見た)

●覇王魔術師

実はバグースカをスルスル抜けて展開してくるので油断ならない相手でした。
エレクトラム着地後にエレクトラムと小さい側のスケールを除去する事でその後の展開の出力を下げ、リトルナイトまで辿り着かれてもその後の出力不足に陥らせるのが有効に感じました。


■WCS予選の話

ランクマの登頂と同じタイミングでWCS予選が始まりました、純構築は既に散々試したので今回は少し趣向を変えて派生タイプの構築を回す前提で予選をスタートしました。

●ロボモニカ!発進!!

あれこれ調整の末、現在のレシピはこんな感じ。
いわゆる斬機ヴァルモニカなのですが超階乗ではなく普段のゼブフェバグースカの横にリングリボーを置く展開を目指します。

ヴァルモニカのゼブフェバグースカ盤面は普通にプレーする分には泡影か拮抗撃たれない限り突破されない(されても相手のリソースが無くなり無妨害エンドとかになる)事は既にランクマである程度実証済みでした。
であれば単純な話で横にリングリボーを置ければ泡影も拮抗も止めてくれるので負けなくね?という感じで調整したのが今回の構築です。

https://twitter.com/mtuki_/status/1801869137700131088?s=46&t=KzZ-DMBNsESH4-LFyt9xhA

こんな感じに先行展開する事でゼブバグリング盤面になります。

実際に予選ではミカンコに怪獣投げられた以外ではこの盤面は突破されず、予選通過後もマスター1マッチで回しているのですがやはり怪獣以外には突破されずかなりの強固さを誇っています。

後手でも素引きした斬機をP召喚に含めてアクセスコードトーカーを目指すなどしっかり勝てているので派生タイプの構築としてしっかり成立している様に思います。

■おわりに

ザックリとですが以上になります。
個人的には環境がかなり良い感じに味方してくれているように感じました。
警戒されない割には結構ちゃんと勝てるデッキとしていいポジションにいるヴァルモニカ、ここまで読んでいただいた方には是非とも触ってみて欲しいです。


おしまい

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