【遊戯王MD】シーズン15、スプライトミュートリアの話【ダイヤ1】
どうも、もっちーです。
早いもので気がつけば3月、シーズン15になりました。相変わらずニッチなデッキのニッチな話、今回は追加されたスプライトを組み合わせた60枚スプライト入りミュートリア のお話です。
■環境の話
●スプライト登場
シーズン14〜15の環境といえば…
スプライトですね。
マスターデュエルに来たら終わると言われ続けてきたスプライト、これまでも〇〇が来たら終わると言われ続けて終わらなかったマスターデュエルですが今回に関しては流石に…
終わるどころか一周回って始まった説はあります。
というのも、前シーズンの斬機に続きスプライトも手札誘発一枚で止まらない事が多くこれまで以上に誘発カードに枠を割ける、もしくは誘発ではなく後攻で捲る突破力が必要な環境になりました。
●イシズギミック登場
もう一つの大きな環境変化といえば…
イシズギミックと呼ばれるカード群の追加です。
どうやらOCGの方とは実装順が異なっているらしく、悪名高いティアラメンツデッキが存在しない環境でのイシズギミック追加となっているみたいですね。
困った事にこのカード群は既存の墓地を多用するデッキの補助とメタ両方を兼ねています。
墓地を多用するデッキはデッキトップ5枚の墓地送りで爆速でアドバンテージを稼ぎやすくなる一方、蘇生や融合素材にしようとするとムドラ等でデッキに戻されてしまいます。
恩恵を受けるデッキが多い一方で閃刀姫の様な特定のカードだけを墓地に置いておきたいデッキにとって地獄の様な環境になっていると思います。
などと言ってますがダイヤ1に上がったのはイシズギミックが来る前なのでイシズ込みでのランクマはやってません。
こちらと腰を据えて向き合うのは次シーズン、今のうちに対面研究しておきます。
■組んだデッキの話
以上を踏まえて使ったデッキはこちら
60枚スプライト入りミュートリアです。
一世を風靡しているスプライトにはメタるのではなく乗っかる形でアプローチ、微調整を繰り返し続けてたので最後に使ってたレシピが上なだけでかなりのマイナーチェンジ幅があります。
●ミュートリアパーツ
ミュートリアデッキなのでしっかり19枚ほど、引き込む可能性が低いのでビーストはピン、2枚初動として機能するパターンがあるので研究所を2枚にするのも良いです。(ずっと枚数調整して結論出なかった)
研究所を素材に出せるミストの採用でランク8へのアクセスや打点の確保をしやすくしてます。
超個体系は短期決戦の試合が多くなると読んでピン、変異体を経由する事が多いのでこの枠を2枚目の研究所にするのもアリです。
また、スプライトにアクセス出来ず変異体コスト→研究所で帰還で出すのが強いのでST46を2枚に減らすパターンもアリでした。
使っていると分かるのですがミュートリアはかなりサーチが得意なデッキなので意外と60枚構築もいけたりします。
●スプライトパーツ
出張最低限、ではなくデッキ枚数が多い分引きやすい様に展開スタートとなるジェットとブルーは複数入れてます。この枠はほぼ固定でした。
エルフとギガンティックが少なく見えますが一回展開したら後はあまりスプライトパーツは使わないのでこの様になってます。
ブルーが2枚なのは"もってない"からです、3枚でもいいです。
●メタパーツ
先行でどれか1枚握りたい、なんとなく環境に刺さりそうなカードをチョイス。
サモリミ等はスプライトと相性悪いのですがそもそも1回展開し終わった後相手ターンに使うので気になりませんでした。
マクロコスモスがスプライトに対して今ひとつ効きが良く無いので抜きたいのですがルーンや時々出てくるスパイラル、エルドに対して欲しいのでやはり抜けませんね。
この時点で38枚、汎用の誘発系が無いのと同名カード引き込んで腐るのが怖いのでガッツリ枚数増やして引き率をならしてみる事にしました。
●汎用パーツ
ディーヴァ、サイフレーム共に60枚だと引き事故の可能性を軽減できると思い投入。
ディーヴァに関してはメインデッキでスプライト対応しているのがM05だけなのは弱いためスプライトに関与しつつミュートリアパーツにも繋がるもう一つの初動として採用、むしろこのために60枚構築にしたまであります。
デスサイスを入れる際はサイフレームパーツを入れ替えてました。
その他は無難な枚数、増Gはポイントかつかつなので後回しにし続けてたら未だに2枚のままで苦労してます。羽箒は対罠ルーン想定で入れてますがなくてもいい様な気はしますね。
●EXの残りパーツ
ディーヴァから繋がるプリマドーナは確定枠、その他は色々試してどれも一長一短だったのでいくつかと入れ替えてました。
・ショウエイ、バロネス、シェンシェン
プリマドーナ+下級ミュートリアで作れます。
どれも突破、妨害、制圧と役割が違うので入れてて良かった場面と別な方入れておきたかった瞬間が多々発生してました。
・サイコエンドパニッシャー
上級ミュートリア+緊急テレポートでうさぎを出すと作れます。
出れば強いのですがそもそも上級ミュートリアが着地してまだ緊テレを打てる盤面であればパニッシャー出さなくても返せる状況なので出したい場面が見つからず早い段階で抜けていきました。
・マスカレーナ変身セット
場のエルフとマスカレーナでアストラムやユニコーンになれます、スプライトデッキではおなじみのパーツですね。
当然ながらミュートリア初動が止められてしまいスプライト展開のみで戦うシーンもあるので確保しておきたい枠ですがゼロヴォスまで入れるほどでは無いかなという事で変身先はアストラムとユニコーンだけに限定してます。
・名誉ミュートリアエクシーズ達
ランスロット、ディンギルス、ペインゲイナー、セブンシンス、アーゼウスのおなじみパーツ達。
基本役に立ちますし後攻の時はかなり強いので何も考えず入れてます。
・アーティファクトダグザ
ダグザとデスサイズも試してみました。
展開の最終盤面でマスカレーナの代わりにダグザを置くだけです。ディーヴァからの展開であれば事前に相手デッキを判別できる事があるのでこちらを出す、相手ターンにシンセスで割る事で起動が狙えます。
今のレシピでは一旦抜けてますが普通に入れてて良さそうです。
・ヌメドラセット
ギガンティックが残っている相手のエルフを殴ると勝てます。
とは言えマスカレーナが横に居たりするのでレアケース、欲しい瞬間は時々あるもののこの3枠で別なカード試したかったので抜きました。
選択肢としては全然アリだと思います。
■よくある疑問
Q.60枚枚だと欲しいカード引けないのでは?
A.むしろ要らないカードを引かないためです。
上級ミュートリアだけでなくディーヴァで出したいデュオニギルも引きたくないカード、山札の枚数を多くして1枚あたりの引き込む確率を下げたかったので60枚にしました。
初動に関してはスプライトと最近追加された変異体のおかげで多くのカードが2枚初動として成立するので全く事故らないとは言いませんがそこまで気になりませんでした。
Q.スプライト入ってるのにセンサー万別?
A.はい、強いので
雑な話ですが先行取って1枚握っていれば大体勝てるカードならば入れ得、そもそも自分のターン中にスプライトの展開は終わっているので2ターン目以降では普段のミュートリアとして戦うためスプライトの展開が出来なくなっても問題ないという考えで入れました。
元々ミュートリアとは相性良いカードですし極論ビースト+永続罠だけでも勝てる可能性が出てくる(それくらい対面に出てくるスプライトが永続罠による制圧が苦手)ので「先行取ったら勝ち切る」ために入れました。
後攻で腐っても、盤面突破に役立つアームズのコストになるというのは他のメタビには無い強みだったりもします。
Q.メタビならエルドリッチで良くない?
A.守備範囲が違います
「次元スプライトエルドリッチ」がデッキとして成立するのであれば反応に困りますが流石にそんなことはないと思います。
エルドリッチもミュートリアも雑なカテゴライズをするとどちらも罠でメタビをしながらカテゴリカードでマラソン勝負を持ちかけるデッキなのですが「墓地を多用する絶対的1トップモンスターデッキ」と「次元ギミックを使い複数の選択肢を持つデッキ」と書くと違いが伝わるでしょうか。
この微妙に違うメタ範囲のおかげで得意苦手な相手が変わってきますし、そもそもスプライトパーツが入れられるという点でこの2つのデッキは差別化出来てるかと思います。
Q.スプライトが入ると何が出来るの?
A.突破力と盤面の横並び力が上がります。
それはそう。
スプライト中心のデッキと違うのは増Gを使われてもビースト+伏せカードでターンを渡す方向に切り替える事が出来ます。
スプライト混合デッキの利点である誘発1枚だけだとスプライトかメインテーマかどちらかの展開が通る も当然発生します。
仮にそもそも誘発撃たれなかった場合でも既存のミュートリアより強い盤面、妨害数を用意できるのが強みです。
Q.後攻でも戦えるの?
A.戦えます
スプライトによる貫通力に加えてミュートリアがあまりメジャーなテーマではないからか、相手からすると止めどころが分からないまま気がついたら盤面返されてるなんて事が発生します
そもそもミュートリアが直近の変異体追加のおかげでランク8へ繋がる2枚初動パターンが多くなり、ミュートリアの展開を止めないとランスロットかディンギルスからアーゼウスに繋げて無理やり盤面突破が可能です。
仮に止められても今度はスプライトの展開に移れるので1〜2妨害程度であれば突破可能、それ以上でも手札や相手との駆け引き次第で可能となってます。
という訳で最後に展開パターンをいくつか紹介してみます。
■展開パターン
●スプライト展開について
スプライトパーツによる展開ルートは一旦割愛します、というか大体いつもと同じと言いますか…
一点気をつけるのはスプライトの展開を始めてしまうと
・上級ミュートリアへの変身
・M05以外の下級ミュートリアの着地
・融合
・8エクシーズ
が出来なくなりますのでスプライトの展開は後回しにしましょう。
●深海のディーヴァ
理想の1枚初動です。あらゆる誘発を踏む可能性が在るので注意、先に緊急テレポート等から動いて様子見してから入っても良いかも知れません。
ディーヴァ召喚、デュオニギスをss
デュオニギス効果で相手デッキトップ除外
デュオニギス効果でディーヴァを☆4にする
ディーヴァとデュオニギスでプリマドーナをシンクロ召喚
プリマドーナ効果で下級ミュートリアをデッキから特殊召喚……
・M05を出した場合
1.変異体サーチ、特殊召喚
2.変異体を変身、手札に研究所があればST46を除外しておくとさらに展開できます。
3.プリマドーナとM05で
・シンクロして仙々
・リンクしてスプライトエルフ
・プリマドーナを素材にビーストに変身
から選べます。
デュオニギスでめくった相手のカードからデッキを推測して相性良い盤面を作りましょう。
・ST46を出した場合
場に出したST46は
・シンクロして☆10
・プリマドーナ素材にビースト
・マスカレーナやダグザにリンク
してしまいましょう。
ST46のサーチ先は状況に応じて変えれますが個人的には超個体系サーチしておいて次のターンも動く準備しておくのがオススメです。
このルートは先行より後攻の時に取る事が多く、ショウエイを作りつつST46でフュージョンをサーチ、シンセスとショウエイで2枚盤面除去しつつ変異体や研究所を握っていればさらに展開してワンショットという試合も多かったです。
・【2】の時の補足
デュオニギスでデッキトップを落とした際に相手のデッキがわかる事があります。対ルーンなら仙々とビーストを出すなど後出しで最終盤面を変えられます。
また、ST46を呼び出す場合はここが最後のスプライトタイミングになります。
●M05+研究所
ミュートリアのみでの2枚初動です。
M05召喚、変異体サーチ
変異体特殊召喚、デッキ内のST46を素材にビーストに変身
研究所発動、ST46帰還してサーチ
場のM05とST46で…
・リンクしてエルフ、エルフ効果でM05蘇生して強化ギガンティックにエクシーズ。スプライト展開へ移る。
・ST46でサーチした場の研究所を素材にミストに変身、ST46で産声をサーチしているならばセットしつつ8エクシーズでも戦闘でもミストとM05でエルフを作っても良い。
もちろん手札で腐ってるカードを素材にしても良いですし攻撃力での突破もしやすいです。
●変異体+研究所
以外と誘発耐性の高い始動。
変異体召喚効果発動、ビーストを出す
研究所発動、素材にした下級ミュートリアを帰還させサーチ効果発動…(以下略
【1】の時点でうららを撃たれてもそのあと下級ミュートリアに触れます。
手札にスプライトがあるならば当然M05を持って来れば展開出来ます。
ビーストへの変身に増Gを撃たれても永続罠を握っていればここまでで止めてターンを返しても十分戦えますね。
●緊急テレポート+スプライトジェット
誘発チェッカーこと緊急テレポート、ミュートリアにとってはお馴染みの1枚ですね。
今回は緊テレ+スプライトジェット(3積みで引く確率が高い)だった場合の展開例です。
緊テレでM05特殊召喚、ST46サーチ
ST46召喚、産声サーチ
ジェット特殊召喚、スターターサーチ
ジェットを素材にST46をビーストへ変身
スターター発動、ブルーを特殊召喚しサーチ
サーチしたレッド(orキャロット)を特殊召喚
2体でエルフ、1体蘇生してダグザ
自ターンにデスサイズをセット出来ませんが産声に反応してダグザの効果が起動するため、着地したシンセスで割れるので問題ありません。
■おわり
デュエリストカップも控えたシーズン15、イシズパーツの追加で大荒れの予感がしますがだからこそミュートリアの様な除外ギミックを搭載しやすいデッキにもチャンスがあるかも知れません。
お し ま い
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