フィカス トライアンギュラリスの育て方
この植物、何が衝撃だったかって、今のいままでずっと<トライアンギュラス>だと思っていました。
本当は<トライアンギュラリス>だったっぽいです。
ぽいというか、たぶんそうなんでしょう。
まぁ、これは「レバニラ」か「ニラレバ」かの違いくらいなので気にするほどのことでもなさそうですが。
が、なんとなく悔しい。
トライアンギュラリス、その名の通り三角形っぽい葉っぱの形。
だいたいなんでも心温まる物語作りたがっちゃう系の人はこの葉っぱの形を「ハート型の〜」と形容したがるけど、ハートではなく三角。
なんなら三角というか、よくわかんない形の葉っぱが大半。ムンクの叫びみたいな。
斑入りの品種もあったりしますが、レアです。
そもそもトライアンギュラリス自体が流通量かなり少なく、なかなかお目にかかれません。
それが斑入りの品種となったらなおのこと。
出会ったらラッキーですね。
いや、別にトライアンギュラリスを探してない人からしたら出会っても何とも思わないだろうし、なんなら気づきすらしないか。
正確に言えば、トライアンギュラリスを探している人からしたら流通量の少ないこの木と出会えたらラッキーということですね。
ただ、もしもその人がトライアンギュラリスを見つけるために日本全国ありとあらゆる園芸店をしらみつぶしに探していたとしたら、それはその人の努力の賜物であって、ただ一言「ラッキーだったね」で片付けてしまうのは失礼に当たるかもしれません。
なので「出会えたらラッキー」ではなく、「出会う機会があまりない」と訂正させていただきます。
トライアンギュラリスの置き場所
早めに言っておいた方がいいと思うのでハッキリ言いますが、トライアンギュラリスはあまりオススメしません。
それは何故か?
※ 疑問に思ったらすぐに外に答えを求めずに、まずは自分の頭で考えるように心がけたほうがいいですよ。
これからはAIの時代ですから、知識は何の価値も無くなってしまうかもしれません。
大事なのは考えること、理解すること、実践すること、経験することです。
まぁ、何故かっていうと光の要求度が高いからです。
暗いと、毛が抜ける時期の柴犬くらい落葉します。
毎日毎日結構な量が落葉します。
「そこそこ明るい」程度じゃ全然満足しません。
必須で窓際。
2000年シドニーオリンピックの田村亮子風に言うと、「最高でも窓際 最低でも窓際」です。
もう何はともあれ光がないと絶望します。
温度なんかは別に気にしなくてもいいレベルですが、なにはともあれ光です。
まぁ、逆に言うと日当たりさえよい場所なら楽に育てられますけどね。
トライアンギュラリスの水やり
これは何とも説明しづらい項目なんですよね。
これを読んでる貴方に理解できるかわからないけど、一応説明しますのでイマジネーションを働かせてみてください。
まず、植物の種類としてはそれなりに水は吸う方だと思います。
仮に全く同じ条件で色々な植物を並べた時には(大きさ、土の種類、温度、湿度、風、光、根張りその他諸々の条件が仮に同じだったとしてね)、真ん中よりは水を吸う部類の植物だと思います。
ただ、手に入るほとんどのトライアンギュラリスがあまり水を吸わない(土が乾かない)場合があります。
何故か?
※ くりかえし
それはあんまり根が張っていないからです。
世界トライアンギュラリス愛護団体に聞かれたら抹殺されてしまうかもしれませんが、恐れずに言うとすなわちそれは、トライアンギュラリスは良い株が無いからです。
もちろんあるかもしれません良い株が。私が知らないだけで。
ただ少なくとも私の知るかぎり、「うっわ、このトライアンギュラリス良いね〜」という株には出会ったことがありません。
「隊長、これは買いです!間違いなく買いです!」というトライアンギュラリスに出会ったことがないのです。
「俺のことは構うな!ここは俺がなんとかする!いいからお前はこのトライアンギュラスを仕入れるんだっ!」というような株にも同様に出会ったことはないです。
稀に仕入れてくるものも、「まぁギリギリだけど買っておくか」というクラスのものです。
(仕入れてきても、その後養生するか、暗い環境に慣れさせるかしてから売るけどね。もしくは買わない方がいいよと伝える)
ビックリするくらい無駄な文章を書いてますが、まとめると
植物の種類としてはそれなりに水を吸うタイプだけど、根がしっかり張っていないので土が乾かない。
ということです。
根が張っていないので水をやり過ぎれば腐りやすいし、乾きにも弱い。
(ここらへん詳しくは別記事で↓)
そんな感じなので、あまりおすすめはしませんこの植物という結論です。
ただし、環境の良い≒日当たりのとても良い場所なら元気に育ってくれます。
そしていずれ根っこも充実して良い株に育つでしょう。
害虫
そんなこんなで、根っこの充実した良い株がほぼ無いので、そもそも虚弱体質です。
(名誉のために言っておきますが、トライアンギュラリスが弱いのではなく、根っこがしっかりしていない植物が弱いのです。トライアンギュラリスは悪くありません)
気をつけないとカイガラムシがつきやすいですね。
白いワタみたいなヤツ(コナカイガラムシ)とかツブみたいなやつ(タマカタカイガラムシ)とか。
環境のいいところで健康に育てるのが一番の防御策ですが、発生してしまったら頭から水をぶっかけるか(ワタみたいなやつにのみ有効)、地道に発見して物理攻撃で叩くしかありません。
まとめ
はっきり言って良い株がほぼないのでお勧めしない
それでも惚れちゃった場合はよ〜く陽の当たる明るい場所で
日当たり良い場所なら特に問題なく育てられると思います
が、が足りないと葉っぱが落ちまくり続けます
あんまり「オススメします!」とは言えませんが、私は好きです