ロイヤルフラッシュは「No.○○」? (2-7 Triple Draw)

 2-7トリプルドローをプレーしたことがある方なら、「No.1!」と言いながらドヤ顔で「75432(2-7トリプルドローのナッツ、つまり、最強ハンド)」をショーされた経験が誰しもあるのではないでしょうか。

 玄人になると、「No.5!」と言いながら「85432」をショーしたり、「No.6!」と言いながら「86432」をショーする人もいます。

 「No.10!」と言われたら何の役のことかわかりますか?




(答えは下)




 答えは「87432」です。2-7トリプルドロープレイヤーであれば常識ですね。

 筆者がMIXゲーム初心者の頃は「うまぶらなくいいから役を言えや、わかりにくいわ」と思っていました。

 このように、86ロー等と言えばよいところをわざわざ「No. ○○」のように番号で呼びがちな2-7トリプルドロープレイヤーですが、次のような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

 「ラストドローで5432から6を引いてきたけど65432はナンバー(No.)いくつなんだろ?
 「そもそもロイヤルフラッシュはナンバー(No.)いくつ?

 ここではこの疑問を解決すべく、大マジメに数えていきます。目標はロイヤルフラッシュが何番目に強いのかを特定することです。

 役を数えるにあたっては、スートが異なるだけで強さが同じものは一つとして数えるものとします。例えば、「75432」はスートの違いを考慮すると1,020通り存在しますが、すべてをまとめて「No.1」と数えることにします。

ロー(7ロー~Aロー)

 ローを作るためには、「2、3、4、5、6、7、8、9、T、J、Q、K、A」の13種類の中から5種類を選ぶ必要があります。このような選び方は13C5=1,287通りあります。ただし、選んだ5種類の数字が連番になるとストレートになってしまいます。ストレートは「65432、76543、87654、98765、T9876、JT987、QJT98、KQJT9、AKQJT」の9種類存在します。これらを除外すると、ローは1,278通りになります。つまり、ローの中で一番弱い「AKQJ9」は「No.1,278」ということになります。

(注意)2-7トリプルドローでは「A5432」はストレートではなく、Aローとして扱われます。

ワンペア

 まず、13種類の中からペアになる数字を1種類選びます(13通り)。次に、先程選ばなかった12種類の中から3種類を選びます(12C3=220通り)。よって、ワンペアは13×220=2,860通りになります。つまり、ワンペアの中で一番弱い「AAKQJ」は「No.4,138」ということになります。

ツーペア

 まず、13種類の中からペアになる数字を2種類選びます(13C2=78通り)。次に、先程選ばなかった11種類の中から1種類を選びます(11通り)。よって、ツーペアは78×11=858通りになります。つまり、ツーペアの中で一番弱い「AAKKQ」は「No.4,996」ということになります。

スリーカード

 まず、13種類の中からスリーカードになる数字を1種類選びます(13通り)。次に、先程選ばなかった12種類の中から2種類を選びます(12C2=66通り)。よって、スリーカードは13×66=858通りになります。つまり、スリーカードの中で一番弱い「AAAKQ」は「No.5,854」ということになります。

ストレート

 ストレートは「65432、76543、87654、98765、T9876、JT987、QJT98、KQJT9、AKQJT」のみです。ストレートは9通りと数は少ないです。つまり、ストレートの中で一番弱い「AKQJT」は「No.5,863」ということになります。ちなみに、肩弱プレイヤーがよく引きがちな「65432」は「No.5,855」です。

フラッシュ

 フラッシュの種類はロー(7ロー~Aロー)の種類とまったく同じになります。よって、フラッシュは1,278通りあります。つまり、フラッシュの中で一番弱い「AKQJ9」は「No.7,141」ということになります。

(注意)「A5432」はストレートフラッシュではなく、Aハイストレートとして扱っています。スートの異なる「A5432」がAローとなることから、このような扱いになると思われますが実際のところはわかりません。

フルハウス

 まず、13種類の中からスリーカードになる数字を1種類選びます(13通り)。次に、先程選ばなかった12種類の中からペアになる1種類を選びます(12通り)。よって、フルハウスは13×12=156通りになります。つまり、フルハウスの中で一番弱い「AAAKK」は「No.7,297」ということになります。

フォーカード

 まず、13種類の中からフォーカードになる数字を1種類選びます(13通り)。次に、先程選ばなかった12種類の中から1種類を選びます(12通り)。よって、フォーカードは13×12=156通りになります。つまり、「AAAAK」は「No.7,453」ということになります。ちなみに、「22223」は「No.7,298」です。このハンドでパットブラフをして失敗したら元気よく「No.7,298!」とショーしてみましょう。

ストレートフラッシュ

 ストレートフラッシュは「65432、76543、87654、98765、T9876、JT987、QJT98、KQJT9」のみです。よって、ストレートフラッシュは8通りになります。つまり、ストレートフラッシュの中で一番弱いKQJT9は「No.7,461」ということになります。ちなみに、筆者は最近プリドローで「JT987(No.7,459)」が配られました。ライブポーカーではNLHですらストレートフラッシュは引いたことがないのに意味がわかりません。

ロイヤルフラッシュ

 「KQJT9」は「No.7,459」でした。したがって、ロイヤルフラッシュ「AKQJT」は「No.7,462」です。

まとめ

 ロイヤルフラッシュは「No.7,462」

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