見出し画像

富士登山 (20240824~0825)

2日とも雨を避けることはできなかったものの,ご来光とお鉢巡り中の二十の虹を見ることができました.肝心な時間では天気が味方でした.


富士山を選んだ理由

8月24日から1泊2日で,富士山を登ってきました.往路は吉田ルート,復路は須走ルートを使いました.

高校生のときからワンダーフォーゲル部に所属していました.「登山する部活なら,富士山とか登るの?」と聞かれることが幾度もありました.人の多い富士山よりも,私は動植物の多い自然豊かな山が好きでした.そのため,富士山は登る山ではなく見るための山であると主張し続けていました.

それが,ひょんなことから友達から富士登山に誘われ,富士登山が決まりました.この機会を逃せばもう二度と機会が訪れないことの予感に加えて,話のタネになると考え,富士登山への参加を決めました.

1日目:富士スバルライン五合目~江戸屋

バスに乗り,スバルライン五合目到着です.五合目目当ての人も多く,まるで東京の駅のような混雑です.雷雨の恐れもあり,なるべく早く山小屋に到着したい私たちは,お手洗いを済ませて早速出発です.

今年から,吉田ルートを使う場合は通行料2,000円が必要です.通行料と引き換えにリストバンドをもらいます.もらったリストバンドをザックに着けて出発です.

はじめは六合目に向けて,ほとんど高度を上げずに進みます.六合目までは馬に乗せてもらうこともできます.六合目から先は,急に斜面の傾斜がきつく,岩場が出現します.上着を脱ぐなど体温調節を済ませてから,出発するのがお勧めです.

途中雷雨に遭遇したものの,15時30分に胸突き江戸屋という山小屋に到着しました.この山小屋の標高は3,300 m 越えです.日本で2番目に高いのは北岳(3,190 m )ですので,この時点で他の日本のどの場所よりも高い場所です!

20時の消灯まで,照明がまぶしい点が気になりました.アイマスクがあると良いかもしれません.

登山口(スバルライン五合目)付近で待機している馬たち


泊めてもらう山小屋
約1,000 m 登った1日目.明日に備えて早めに就寝.

2日目:江戸屋~お鉢巡り

02:40,江戸屋を出発です.天気は曇り.雲の隙間から,半月とオリオン座が輝いていました.富士山が雲海の上に飛び出している状態です.渋滞が出来ているものの,ゆっくりスムーズに進むことができました.

外輪山に到着.30分後にある5時すぎのご来光を待ちます.ひたすら待ちの時間&もっとも気温が低い時間ですので,肌寒い...日の出の時間が待ち遠しい!

05:07,やっと太陽が雲海の上に昇ってきました.少しずつ雲や空の色が変わっていく様子を見て,心が洗われました.毎年多くの人が日本一高い山に登る理由が分かりました.

続いてお鉢巡りです.富士山の南側の積乱雲から派生した雲が上昇し,雨を降らせました.なんと,二重の虹をかけてくれました.ちょうど登山者が虹の中を歩いているように見えます.

登山者のヘッドライトによる光の列・雲海


月暈が出現


ご来光


二重の虹出現

2日目:剣が峰

頂上(剣が峰)付近には,プラネタリウムのような人工物があります.以前はここに雨雲レーダーが設置されていました.日本列島の南を北上する台風をいち早く発見するためです.静止気象衛星ひまわりによって宇宙から台風を監視できるようになったため,レーダは撤去されました.山頂には二等三角点(地形図の三角のマーク)と電子基準点(地形図のアンテナつきの三角のマーク)がおかれていました.日本一標高の高い富士山は,色々な側面において重要な場所であることを感じました.

レーダ跡の写真の行列は,山頂(剣が峰)の写真を撮るための行列です.私たちも行列に加わり,頂上で写真を撮りました.時間が経つにつれて,列が伸びていきます.

気象庁の雨雲レーダ跡
頂上に設置された二等三角点
山頂に設置された電子基準点

2日目:須走ルートで下山

天気は雨.下山後の温泉を思い浮かべながら,気持ちを奮い立たせました.復路の須走ルートは砂走りが有名なルートです.ルートを火山灰が覆っています.そのため,一歩踏み出すと足がよく沈みます.これが気持ちいい.特に傾斜が大きい場所では,まるでスキーのように滑りながら進むことができます.瞬く間に,高度を下げていきました.

これ何だろう...
イタドリかな.
フジアザミ.写真では分かりにくいが,とても大きい.
吉田ルートより五合目の高度が低い須走ルート.

おまけ

御殿場のアウトレットの温泉に立ち寄りました.
麓から見る富士山が立派で,あの山に登ったと考えると感慨深いです.ショッピングしている人に自慢したくなりますね.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?