棺準備、火葬
出産日が亡くなった日。
赤ちゃんに最初に用意するものが棺なんて、そんな残酷なことがあるんだと、私から見える世界から光が消えたようでした。
入院中、助産師さんが脱脂綿で赤ちゃんのベッドを作ろうと言ってくれて、一緒に作りました。
時間があれば、赤ちゃんの服など自分で作りたかったのですが、急な入院だったこともあり、棺と赤ちゃんの羽織や掛け布団が一緒になっているものを準備しました。
棺の中に、寂しくないようにキャラクター等のシールを貼り、赤ちゃんの周りには手紙や鶴、動物、ケーキやお菓子を折った折り紙、小さめの人形を入れました。
鶴には、赤ちゃんの魂を正しく導いてねと願いを込めました。
退院の翌日、棺を持って、産院に行き、一緒に立ち会いながら、赤ちゃんを棺に入れてもらいました。
産まれてきた時より、少しお顔が変わっていましたが、変わらず可愛い子でした。
翌日火葬の為、赤ちゃんの状態が悪くならないようその日はまた病院で預かってもらい、翌日迎えにくることになりました。
翌日早朝に迎えにいきました。
ここまで対応してくださった助産師さんに感謝です。
家に迎え入れて、話しかけたり眺めたりしていました。
火葬は、赤ちゃんはお骨が残らない場合があるとのことで、朝一の火がまだそこまで強くないうちに火葬することになりました。
棺の他に、お花やお菓子を持っていきました。
火葬場につき、赤ちゃんとお別れの時となりました。このまま私も連れて行ってくれないかと思っていました。
無脾症候群は、原因不明です。
妊娠初期の心臓が作られる時に私が赤ちゃんに良くないことをしていたんじゃないか。
そもそも私の遺伝子が良くないのか、何がいけなかったのか、この子は火葬されてしまって、何故無脾症候群になったのか調べることは出来ない。(原因不明なので、調べても分からないのだとは思いますが)
そんな思いを抱えていました。
ただ、もう今は、赤ちゃんがまっすぐ空に還れるよう、次は健康な身体で、幸せに産まれてくることが出来るようにとひたすら願いました。
お骨も残っており、骨壷にいれて、お家に一緒に帰りました。
後日、水子供養をしてもらい、
あまり悲しんでいるとこの世に縛り付けてしまうから、前を向いて生きて行った方がいいとお話しいただきました。
今はお墓がないので、納骨せず、お家に一緒におります。
自分がお墓に入る時に一緒に入れて欲しいなと思っています。