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ジャズ喫茶時代のヤバい客とその対応

ファンタジーだと思って読んでください。

オープン初日、12時の開店に間に合わせるために頑張って準備していたら、店内の写真を撮らせて欲しいというオジさんが来た。
ジャズ喫茶を巡って写真を撮りTwitterで紹介してる者だと自己紹介され、名刺も渡された。
まだ汚れを知らない純粋な頃だったので宣伝になるかなと思って許可したけど、よく考えたらヤバい人。グランドオープン前の一番忙しい時に頼めるなんて、ものすごい図太い神経してる。
しかもおそらくその日以降来てないと思う。


Donatoは入り口側のゾーンはおしゃべり禁止だった。
オープンから一ヶ月経った頃、何度注意してもお喋りをやめないオジサン二人組が出現。
帰る直前にやっと静かになったけど、会計の時におじさんの片割れが「お前の注意の仕方は癇に障る」と言ってきた。速攻言い返して店外で30分ほど言い合いに。話が拗れまくり最終的に好きなベーシストは誰だと聞かれた。


またまたオジサン二人組が喋っていたので注意。一回の注意で聞き入れてくれたけど、沸々と怒りが湧いてきたのか、会計時にお前のレコードの扱いはなっていないとイチャモンをつけてきた。
僕のレコードなんだからどう扱おうが勝手だろと言い返したら、ビックリしたみたいで悪態をつきながら出口に向かって行った。ムカついたので、現GOND(当時はクアアイナだった)の辺りの角まで追いかけ回した。


二人客が入店してきたので、しゃべれない店なんですけど大丈夫ですか?と聞いたら「あのさぁ!大人なんだから言われなくても分かるって‼️帰る‼️」と怒鳴られた。


カップルで来店してきた若者。
彼氏の方が店前で灰皿使わずにタバコ吸ってたので注意。普通に聞き入れてくれたと思ったら、会計の時「ちょっと良いすか」と言われ外に連れ出された。
なんでも自分が吸っていたのは店前の”道路”であり、公道に灰を落としていただけなのであなたに注意される筋合いはないとのこと。
論破ブームも行くとこまで行ったなと感じた。
その後30分くらい話したけど、最終的に「こうやって話し合えるのって尊いっすよね」みたいなこと言い出した。哲学のないクレーマーは大変。


アップルパイと紅茶、プリンとコーヒーを頼んだ一人客。甘いもの好きの普通の客だと思ったら、30分くらい写真を様々な角度から撮っていた。立ち上がったり、座ったり、余りにも忙しないので「写真は一人5枚までなんです」とその場で作った新ルールを伝えたら、すごい形相でこっちを睨みつけてお会計していった。
飲食店で過剰に写真撮るのは普通に失礼だと思うので止めましょう!


フィルムカメラでフラッシュ焚いてお互いを取り合うカップル。外はもう薄暗かったしもともと店内暗めなのでビックリしてしまい、思わず「え!?!?」と大きめの声で言ってしまった。


お会計の時にこっちに向かって指で❌を作ってくる客は大体若い男性だった。もれなく女の子を連れてた。本当にバカみたいだから辞めた方が良いと思う。


グラスを派手に割ったのに一言も謝らない若い男性客、思わず会計の時に「なんで謝れないんですか?」と聞いてしまった。 


以上思い出せる限り。もっと沢山いた気もする。
だけど今ここであげた様なヤバ客はほんの一部で、殆どはキチンとした素晴らしいお客さんばかりだった。

本当にお客さんに恵まれた店だったと思う。

でも結局一番ヤバいなと思ったのはポパイのレコード特集の表紙イラストに描かれたレコード針の持ち方がなっとらんと、一部のジャズ喫茶案内とかがTwitterで怒ってたこと。イチャモンの付け方がひろゆきっぽくて、こういうオジサンもひろゆきから影響受けるんだなと思った。
気になる人はTwitterで調べてみて下さい。
ジャズ喫茶 ポパイ 表紙
とかで調べたら出てくるんじゃないかな。

ジャズ喫茶を案内する側が一番ヤバかったというオチで如何でしょうか!

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