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海外ドラマ フリンジより

"一ヵ所に留まると自分の知的展望の妨げになる"


この言葉は主人公の一人でもある、
ビショップ博士と助手のフランソワーズの会話の中に
出て来た言葉になります。

一見、しただけでは見えないほど、この言葉には
大切な意味があります。哲学的に見ても、
非の打ち所が無い言葉になっています
これから一緒にそれを紐解いていきたいと思います。

ビショップ博士には息子がいて、相当長い間疎遠でした。
彼は頭が賢すぎる故に、色々な事を経て
精神病院に入院する事になりましたが、
自分自身で自分の知識は脅威となると考えた
ビショップ博士は親友に頼み、自らの脳の中の3カ所を
切り取り、その脳が死なないよう、他人の脳の中に
入れていました。

そのせいでその三人も精神がおかしくなり、各所の
精神病院に入院していました。

フリンジの最初の1話目で、
主人公のオリビア・ダナムを演じたのはアナ・トーヴ。
彼女は同じFBI捜査官の男性と付き合っていました。

しかし、難解な事件が起こり、犯人を見つけた二人は
彼を追いますが、彼氏は爆発に巻き込まれて、
今まで見た事も無い難病に侵さる事になり、
オリビアは自分で調べていくうちに、ビショップ博士の
存在を知り、会いにいきますが、親族以外の面会は
認められず、ビショップ博士の息子である
ジョシュア・ジャクソンが演じるピーター・ビショップ
に会いに遠方まで出向きますが、色々な問題が父子の間
にはある事から面会に同行する事を断られます。

オリビアは機転を利かせて、ピーターを騙して同行
させる事には成功します。しかし、ピーターは会う事
は断り、面会には同行しますが、オリビアには
ビショップは見向きもされませんでした。

オリビアの熱意に負けたピーターは父ビショップに
会いに面会室に入ります。精神病院から出るには、
息子のピーターが息子が後見人となる事が条件でした。
彼はこの時点ではオリビアのブラフには気づかず、
仕方なく了承して一緒に住みだします。

彼氏はビショップのおかげで助かりますが、
二重スパイだと言う事を知り、オリビアは車で追跡中、
彼の車は転倒して亡くなります。

しばらく一緒に暮らして、本格的に国に貢献する
ことが決まり住む家を探し出します。
ビショップ博士は狭い家だと、息子と一緒にいられる
時間が長いため、何かとはぐらかし、なかなか家を
変える事にあまり興味を示しませんでした。

その時の助手のフランソワーズに
ビショップ博士はたわいもない話をします。

「この前、また道に迷って違う路地に入ったら
たまたますごく美味しい食べ物の店を見つけたんだよ。
たまには迷子になっても良い事があるもんだ」
と、彼は嬉しそうに話しました。

フランソワーズ捜査官も、家を変えようとしない
事を聞いていた為、話を博士に振ります。

彼女は含みを込めて彼にいいました。
「見る視点を変えると、以外な物を見つけること
もありますよね」
ビショップ博士は、脳の3部分が無い為、昔は
厳格な父親でしたが、愛嬌のある人物に変わって
いました。

しかし、賢い事には変わりは無かった事から、
彼女の言葉に住む所を変えると、
またさらに違うものを見つける
可能性がありますよと言っている事に、
彼はすぐに気づきました。

これは我々の日常でも言えることであって
一カ所だけにいたら落ち着けますが、
その視点からしか世界は
見れなくなるという名言です。

同じ風景だけを毎日、仕事に向かう時に
眺めていても景色が変わる事はありません。
住む場所を変えるだけで、別世界のように、
新しい何かを見つけたり、人との出会いも
あります。

その余裕が日本人にはない感性であり、
私が海外ドラマや映画を好むのは、
視点を日本人から変えてみた
場合も含めてよく見る事にしています。

必ず新しい事にきづかされる事に
繋がるからです。

一度は普通にみます。
二回目も見たいと思ったら、
その時代背景やその時、流行っていたもの、
言葉、思想なども見えるので、

二回程度見るのもそういった意味で
感がると意味のあるものとなります。

"一ヵ所に留まると自分の知的展望の妨げになる"

ビショップ博士はフランソワーズの言葉は確かだと
受け止め、新しい家を探すよう息子であるピーターに
告げます。

寂しい顏を見せますが、科学者としても理論的に
覆せない正しい言葉だったからです。

私たちにとってもこの言葉は非常に大切な意味の
ある言葉です。

映画やドラマをただ見るだけなら、見逃すシーン
でした。ほんの1分程度の中にある会話の言葉では
ありましたが、深い意味を持つものが、必ずラスト
にならないと見えないという訳ではありません。

人生に関しては2つに割れています。
過程を大事にする人と、結果を大事にする人。
水と油のように互いに意見が合う事はありません。

しかし、そこだけを見るのでは無くて、
視野を広げれば、他の部分での共通点などは
あることもよくある事です。

そうする事によって、険悪な関係から、
心を開ける相手になる事もあります。

何事に於いても、絶対に正しいものなどは
ほんの少ししかありません。

だからこそ人生は難しく、幸せよりも不幸の
ほうが多くなるものだと思います。

そして、少ない幸せだからこそ、大きな想い出
となって永遠に心に残るのだと思います。

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