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ドゥータ ~恐怖のメッセージ~を見て インド映画、ドラマの変貌を知った

まずは知っている人もいるとは思いますが、
長年に渡り、年間に出す映画の本数は、
インドがダントツで一位で、二位がアメリカ、
三位以下は似たような本数でしたが、
私がそれを調べたのは約10年前くらいでした。

その頃のインド映画は、インド人にしか受けない
ものが多くて、映画と言うよりは、ミュージカル
をそのまま映画にしたようなものばかりで、
一般的にインド人以外の目にはほとんど
触れられずに本数だけは多く出していました。

ほとんどは踊りと歌で、見ていても楽しめない
ものばかりでした。

今回、『ドゥータ ~恐怖のメッセージ~』
Amazonプライムであまり人目には触れずに、
あったのですが、一人だけ評価で5をつけていた
ので、一応、進化したのかどうかも気になり
見る事にしました。

内容的には、予想を裏切られる程、悪くない出来で、
内容のある映画でした。ジャンルで言えば、
サスペンス、ミステリー、ホラーまではいかない
ような感じで、日本の映画で言えばリング系に近い
ものでした。

そこで一応、インドの映画に対する趣旨が変わった
ので、本数も1位から落ちたかと思いましたが、
変わる事無く1位でした。
一応、軽く調べた所、2017年度の10位まで
載ってあったので、書いときます。

1位:インド・1986本
2位:中華人民共和国・874本
3位:アメリカ合衆国・660本
4位:日本・594本
5位:大韓民国・494本
6位:フランス・300本
7位:英国・285本
8位:スペイン・241本
9位:ドイツ・233本
10位:アルゼンチン・220本

このような結果でした。
私が驚いたのは、やはり2位に浮上していた
中国がアメリカを抜いていた事と、
アメリカに迫る勢いで4位に日本が入って
いたことでした。

インドはずっと1位だったので、初めて知る
方は本数の多さに驚く事だと思います。

ただやはり中国は財力を上手く使っている
傾向が映画だけで無く、近年はブランド化して
いる商品も目立ってきています。

本格的に経済力を活かした方向性を維持した
まま成長を遂げている事が分かりました。

日本が4位でこれだけ出している事にも、
正直かなり驚きました。

今回、たまたま見たのがインド映画でしたが、
話の内容も現代もので、映画の中での世界は、
2022年を主軸にした、呪い系のもので、
過去に起きた悲劇から、呪いによって未来を
知る事ができるというものでした。

正直、悪くはないのですが、今後、期待できる
インド映画は増えると実感できました。

この手の映画は、奇跡や呪い等が入るので、
結末に向けてどういったオチにするかで評価が
非常に左右されます。

韓国映画のような特徴ある残忍さは無いものの、
話の展開としては悪くは無かったです。

こういった映画やドラマを見ると、現在のインド
の状況が分かるのも、私は楽しみの一つとして
見ています。

インドではタバコに関しては、特別問題は無い
ものでしたが、やはり家の作りとかは日本とは
違いがあるもので、違和感的なものを感じる
シーンなどもありました。

あとはやはり儀式的なものや宗教的な事に
対して、大切にしている事も伝わってきました。
ただ、シーン的には序盤に少しある程度で、
全く気にならないものでした。

ただ、会話のほとんどは英語でされており、
発音に関しては癖がありますが、世界的視野で
制作されたのだと感じました。

インドでは日本語も通じる地域もあるほどで、
そう考えるとやはり、世界基準と同じで、
英語とインド語、あと日本語を話す人もいる
ので、日本よりもよっぽど現実を見ていると
思いました。

あとは、やはり随分と早い成長を遂げている
国だと思いました。
主人公的な存在は2人いますが、
最初はジャーナリストの男性がメインで話は
進みますが、割と早い段階から優秀だと認め
られている警視に仕事を任せたいと、上層部
が言うシーンがあります。

その警視は女性でありながら、
部下たちには一名も女性はいない
事も特徴として捉えました。
中盤ではこの女性警視がメインとして
事件解決にのぞみます。

一度流し見した程度なので、見落としも
あると思いますが、下手な海外ドラマよりは
よっぽど出来は悪くないものでした。

英語で話すシーンとインド語で話すシーンの
区分けはしっかりとなされていて、
一般市民などとの会話の場合はインド語が
主に使われ、教養の高い役を演じている人は
英語で話すようにされていました。

しかし、字幕で見ても全く不自然さを
感じさせないように作成されている事から、
今、現在のインドの国を垣間見る事が出来て
それはそれでアリだと感じました。

見所の一つとしては、終盤になりますが、
ただの呪いのドラマでは無い点でした。
最初から中盤にかけては、呪いの未来を
新聞の切れ端から次に死ぬ人を特定し、
助けようとする話でしたが、
序盤では、利益目的の為に人殺しを
していた事件と呪いの事件とが交わり、
女性警視は、あくまでも人間の│殺戮《さつりく》だと
感じて、事件の真相を探ろうとします。

これまで私が見てきた映画や海外ドラマには
そういったものは無いものでした。
ストーリーに沿って、例えそれがミステリーや
サスペンスだったとしても、主軸は変わらない
ものばかりでしたが、この作品はしっかりと、
その事件も解決に導こうとします。

適当に話の流れで流される作品は
多数見てきましたが、
この作品はアメリカ的でも韓国的でも日本的でも
無いものに仕上がっています。

あとは、主人公が自分のジャーナリストとしての
信念を間違った方向に進んだ事により、
彼と親しい人たちが死んでいくと言う話になるの
ですが、最後には改心して、自分の罪を認め、
ジャーナリストの授賞式の際に、これ以上、犠牲者
を出さない為に、一人の若きジャーナリストを目指す
主人公を慕う卒業生に、ジャーナリストとしての心を
託す事により、終わらせる事が出来る事を、
呪いの印刷機から受け取った。

その呪いの印刷機が出した言葉は、
「一人の変化の種を植えよう」的な言葉だった。
流し見したので正確性に欠ける言葉ではあるが、
このような言葉でした。

主人公はその役割を果たす事により、
本来は殺されるはずであった妻は助かりました。
このドラマでは呪いと現実をテーマにしたもので、
非常に珍しいものではあります。

基本的に長編の海外ドラマになると、話の矛盾点が
出て来たりしても、認識不可能な奇跡や天使や悪魔、
それらの類を出す事によって、話を進めますが、
この作品はブレずに、話を飛ばす事も無く、
しっかりと終わらせているので、
気持ち的に、納得の出来る作品だと思いました。

ただ、一位の座は相変わらずなので、多くの作品は
まだ、ミュージカル的な映画、ドラマが主体となって
いるのだと思います。

Amazonやネットフリックス等にインド映画やドラマが
多数、出始めるのはもう少し時間はかかると
思いますが、期待できるものだと言う事は分かりました。



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