第5話　人生は一度だけだ

人生は楽じゃない。仮に楽な人生を送れば何も残らないだろう。
誰しもが持つ感情によって人の心は変化したり、共感を持ったりする。
それには動かなければならない。何もせずに何かを得ることは出来ないからだ。年齢相応に知識が無ければ、人も寄り付かないし、友人もそれなりの人しか居なくなるだろう。

ある友人が若い女の子と付き合いだした。結果は見えているが、いつも結婚して離婚している。確か二度離婚している。

男と女の思考力は全く違う。私は女性は男性とは違う生き物だと解釈している。だから付き合えば長いし、相手を思い遣る事が出来る。

女性はあまり理解していない事がある。男には大きく分けて二種類の人間が存在している。女好きかH好きかに別れる訳だが、女好きは基本的にHはあまり好きでは無い。しかし女好きである為、浮気が治ることは絶対に無い。
H好きの男は性癖はあるものの浮気などはしない。他にも興味を抱くがその対象は女性では無くなる。

正直、女好きな奴と出掛けるのはハッキリ言って恥ずかしい。
女ばかりを見る。至近距離でも反応するまで見続ける。相手からしたら非情に気持ち悪いと思う。二度離婚した彼は、一度目は2週間ほどで離婚した。二度目に結婚した時には、遠距離で付き合い始めたが、私がお前は結婚には向いてないと言っても結婚して何度も後悔している。

不思議な事に彼は同性から見ても、適当な事を言うし、信頼性も無いが、女性を口説くのが好きなだけであるため、浮気も必ずする。

二度目の結婚では相手の父親が病気で看病しなければならなかった為、彼は行くはずだった。しかし、彼は結局6年ほど結婚はしていたが、地元にずっといた。たまーに会いに行くだけであった為、知らないおじさんと息子には呼ばれていた。

そして現在付き合っている女の子はまだ若すぎる。そして彼の頭は良く無い。彼がある時言った。「自分の彼女はあまりHに興味がない」と言った。
私はため息が出た。興味を持たないのは、そいつが興味が無いからであるからであって、彼女はまだ20歳ほどで最初の彼氏が私の友人であった為、彼の影響を大きく受ける事になる事に気づいていない。

そいつは相当なH嫌いで、わがままで本当に子供のような人間だ。
一度はするけど、出来ることならしたくないというのが彼の本音である為、彼女がH嫌いかどうかも彼次第になっていく訳であって、そのくらいの事にも気づけない奴だ。コンビニでも恥ずかしい。コンビニの中で買った物を食べるのはまだいいが、ゴミ箱があるのにその辺に平気で捨てる。人の事を考えられない人間なわけだ。友人も当然いない。それが自分のせいだとは彼は気づいていない。私から見てもかなり変わった奴だ。

今の彼女も彼の本性を見抜けないでいる。私は色々な相談を受けてきたが、ストーカーよりも彼のほうが厄介で相当な問題児だ。
そいつとは別のタイプもいる。彼女を作るが、彼女がいても他の女を口説く。当然、別れる結果になるのだが、対して頭も良く無く、根性も無いのに浮気だけは堂々とする。結婚して5年ほどたった時に、嫁から結婚は耐えることだねと言われ、50歳になったら離婚すると既に言われているのに、浮気は継続中である。

女好きな奴は、私の分からない女性の思考では魅力的に映るようだ。
どう見てもクズでしかない奴なんだが、それが現実だ。

私は男女から相談を受けるが、自分の事以上に考える。同性からも好かれるが、よく同性から好かれる人は良いと言っている人は多いが、私は好かれ過ぎる為、減らしてほしいくらいだ。私は同世代と比較すれば自信は多少ある。だが、自分のライバルは常に自分であるため、自己啓発にも繋がり、多くの知識を得ることに繋がっていく。人生を愉しくできるかどうかは、本人によって変わるものだ。多少運が悪くても、頑張り続ける事に意味があり、必ずとは言えないが結果もついてくる。

どうしたらいいか分からない人は世の中に多くいる。
あくまでも個人的な発想からで言えば、最初の一歩はまず何かに興味を持つ事が大事である。興味を持てば更に知りたくなり、それは日常化していき、多くの事を得る事にも繋がる。何に対しても興味が持てない人はいないと私は考えている。ただ知識が無いだけであって、興味の対象枠を自ら小さくしているだけであって、多くを知れば必ず何かしらに対して、興味を抱く。
人生は良くも悪くも一度だけだ。

そして多くの人は勘違いしているが、金持ちだから幸せとかは無い。例えるなら、たとえば課金したら最強になれるゲームに対して断トツでトップになった所でライバルもいない世界になり、面白くなくなるようなものに近い感情になる。だが現実の世界はそう甘くは無い。それは全員が体験することだ。自分だけとか思ってはいけない。必ず世界には同じような境遇の人はいるのだから、目には見えないし、どこに住んでいるかも分からないが、同じ悩みを持つ人はいる。そう思って頑張るしかないのが人生だ。