万夫無当唯一無二の戦武神・呂布奉先軍記物語 第二章 張宝編 詳細概要
│馬元義《ばげんぎ》=太守丁原の荊州城にて
牢獄に入れられている。
張宝=宿敵呂布が、荊州の襄陽城に留まっていると知り、
7万の軍勢で荊州の零陵城へ進軍中のはずであったが、
現地には誰一人としておらず、益州の│牂牁《そうか》にて、
呀月と紗月によって張燕をぶつけて、その後、張宝の軍勢が
二人を追い詰めた。二人のエネルギーは殆ど残っていなかった
事から、紗月は1人で零陵城に向かっている術師の元へ助けを
求めて移転した。
最後の決戦を望むべく、張角の本拠地である南皮に集結を
呼びかけ、軍を二つに分けて都である洛陽に進軍を開始した。
張宝=土、火、金属性を極めし者である。
張燕=張梁の副将。張梁が倒された時には別行動を取っていた。
張宝の命令で、前線部隊を集結させるよう言われ、
五万の軍勢を集めた。益州の│牂牁《そうか》城への
侵攻を張宝より命じられたが、呀月と紗月の待ち伏せにより
張燕は討ち取られ、副将たちを倒して軍勢を四散させたが、
それは張宝の罠であり、疲れさせるのが目的であった。
張宝は奇襲をかけ、紗月は最後の力を使って零陵城にいる
術師の元へ移転した。呀月は金属性の術で地中深くに隠れた。
波才=張宝の副将。剛の者で強者として名を馳せた。重宝に3万
の兵士を与えられ、最南端の州である交州の合浦城
への侵攻を開始させた。
謎の術師=相当な実力者で呀月救出に呂布と共に向かう。
呀月を救うため、三属性を極めている事が判明した。それぞれを
完全に自分のものとし、それぞれの掛け合わせ方等も研究しており、
その実力は凄まじいものであった。火、水、そして特殊属性である
木属性を極めた者である。元々は撃剣の達人であったが、苦戦を強い
られる時にしか剣を使うことは無くなった。
秘密裏に動いていたのは、術師の師からの命令により、誰にも正体
を明かさずにするよう厳命を受けていたが、呀月を助けるために、
徐庶だと張宝に姿を晒し、バレてしまうが、それを知る張宝以下
全ての敵を倒してたが、多くの力を使い果たした。
その後、消息を絶った。
双子の兄=名は│呀月《あつき》。術師の弟子となって10年経って
おり、相当な使い手となった。徐庶は元々、剣の達人であった事
から、呀月が剣の天性の才能を持っている事を見抜き、
徐庶から剣術を皆伝するまで習った。
危機的状況から妹を逃がして、術師の助けを待っていた。
徐庶と呂布が助けに来たが、徐庶は敵が張宝である事を見抜き、
徐庶は力を使い果たした呀月と呂布では、戦いの邪魔になると
考え、呀月は呂布とともに零陵城に飛ばされた。
呂布と同い年。火属性と金属性の使い手。剣術は徐庶から習い、
その腕前は達人となった。
双子の妹=名は│紗月《さつき》。兄よりも術師として長けており、
実に美しい女性になった。魅惑の術が無くても相手を油断させる事が
できるほど美しくなった。零陵城にて休んでいる。
呂布と同い年。火属性と土属性使い手。
術師の五行属性
水は北・冬・黒・賢・滅・羽を表し火に強い。
火は南・夏・赤・肺・菩・微を表し土に強い。
土は中央・土用・黄・心・甘・宮を表し金に強い。
金は西・秋・白・肝・辛・商を表し水に強い。
木は東・春・青・睥・酸・角を表し全てに対して応用できる。
術者次第で強くも弱くも変わる特殊な属性。
術師の系統
系統により術はそれぞれ異なり、
属性に関する術は主に、物理的な術が多い。
張梁の流砂陣が通用しなかったのは、火属性で
足から発する火のエネルギーで土属性の
エネルギーを拡散させていたので通用しなかった。
幻術師・最低条件:土属性を極める。
幻術、幻心、幻夢、幻惑、幻影とあり、
張梁は幻術、幻夢、幻心、幻影師に当たる。
幻術は幻を見せたりする基本的な術である。
幻夢は眼を合わせる事で相手を夢の中に
落とす事ができる。
幻心は血の契約を交わせば、
意のままに操る事ができる。
幻惑は幻術の上位術に当たり、幻ではあるが
五感のうち視・聴・触までも感じさせる。
幻影では実体を対象の影を重ねる事により、
瞬時に場所を入れ替わる事ができる。
活動生命体限定。動物等のように動くものに
限定される。木や建造物等のような基本的に
動かないものとは入れ替わる事はできない。
霊媒師・最低条件:水属性を極める。
主に口寄せを扱う術師。
霊媒、霊札、霊命、霊獄、霊界とある。
霊媒は相手に意識の自覚が無い時に、
心の中に入り込む事がにより、その相手の事を
知る事ができる基本の術。
霊札は札に書き込んだ言葉や絵を実体化できる。
霊命は謎の術師が白虎盗賊団に使った術に属する。
どこにでも絵を書き込み、それに息吹によって
命と命令を吹き込む事が出来る。
強さは絵の出来栄えと、術師のエネルギーを
使う為、術師の強さに比例する。
霊獄は自らの6つの体の一部を煉獄の魔神との
盟約に差し出して、煉獄から魔神を召喚させる。
魔神の強さは術師の力量に左右される。
2本の腕、2足の足、体、頭の6つに加えて魂を捧げると、
完全な魔神として人間の世界に現れる為、
術師の世界では禁忌とされている。
頭だけを残して、自ら命を絶つ術師が一般的である。
霊界は異空間を扱い、扉さえ作れば瞬時に遠い
場所へ移動できる。扉を作るのに約1秒かかる。
本人と接触したまま以外は通る事は出来ない為、
入ってしまえば同じ系統の術師でないと
追う事は出来なくなる。
追える理由は、僅かだが術師の残り香のような
ものが行き先まで導くからだ。
焔聖師・最低条件:火属性を極める。
炎や聖なる力を宿す術が主になる。
火炎弾は掌から火炎球を出す飛び道具的な位置
の術となる。火炎の大きさは時間をかけるほど
大きくなるが、その分エネルギーの消費も増す。
一番簡単な術であるため、相手次第にはなるが、
連続弾として使う術者も多くいる。
火焔龍は張遼が使った技で、火属性の中では
中位クラスになる。
体現火炎将は自らの体そのものを炎とし、
不完全ではあるが、不滅の肉体になる
最も高度な術。張宝が最後に使ったが、
天賦の才を持つものしか扱えない木属性により、
徐庶が風を操り、窒息死させた。
超絶師・最低条件:金属性を極める。
あらゆる無機物を操ることが出来る。
土や砂、金、銀、等その場にある無機物を
操ることが出来る。術師のエネルギー次第
になる術力が必要になる。
錬金術はあらゆる金属類を同属類の金属類
に変えることが出来るが質量は同等までし
か出来ない制限がある。
大元師・最低条件・木属性を極める。
自然を操る術。火、土、水、風
等を操るが、元々あるものしか操れない。
性質の変化も出来ないので、色々工夫が
必要になってくるが、熟練の術師なら火が
あれば風を呼び炎とし、木があれば土を
操り、巨木を倒して攻撃や逃げに利用した。
能力者によって大きく強さに変化を与える
のは木属性が一番であった。
瞬時に判断する能力を有する者ほど強く
なれる属性。徐庶のように撃剣も得意な上に
外気の力も取り込めるような者にとっては、
最高の相性と言える。