映画「ボーダーライン」「コラテラル」漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の接点 映画「ボーダーライン」より
まずはこの3つの紹介を接点となるものが
理解に達する程度まで紹介しようと思う。
恐らくはいずれも1500から2000文字は
超えると思いますので、これは連投して書いて
行く事になると思う。
それほど文字数が多く無ければ、そのまま
1つにまとめて書く予定である。
※あくまでも私の記憶からのセリフになるので
多少の違いはありますが、内容的には同じなので
その点はご容赦のほどお願い致します。
映画「ボーダーライン」は映画として以前
紹介したが、見てない人もいるはずなので
話していこうと思う。
この映画はアメリカとメキシコの国境にある
アメリカのアリゾナ州チャンドラーで誘拐事件
を起こした容疑者宅への奇襲作戦の指揮官で
あるFBI捜査官のケイト・メイサーが装甲車で
家に突撃し、容疑者たちを制圧していく中、
部屋に突入したケイトに対して、容疑者は
ショットガンを放ったが、ケイトは部屋に
入った瞬間、そのまま横に倒れながら
容疑者を撃ち殺した。
問題はショットガンが当たった壁にあった。
中にはビニール袋を頭に被せられた人質が
その広い家中の壁、床、屋上等に殺されて
入れられており、指揮官であったケイトも
驚くべきものであった。
この事件は実際に起きた事件であった。
FBIとCIAに関して軽く説明しておく。
FBIは国内の事件で州をまたぐような大きな
事件が起きた場合、FBIの管轄となる。
CIAは国外での事件に携わる機関であって、
国内での事件に関わる事はない。
説明を入れたのは当然ながら関係がある
から入れたものである。
ケイトと同僚は呼び出され、鏡ばりの部屋の
外の椅子で待つよう言われて待っていた。
最初は何か問題になる事をした可能性をケイト
たちは考えたが、ケイトの同僚のレジ―は
法律家でもあったため、問題はないと言った。
部屋の中では彼女の経歴を男は尋ねていた。
「彼女の任務は人質救助チームのリーダーを
して三年になる」
「男のほうは?」
「彼はこの任務について1年ほどだ。戦場から
こちらの任務に就く事になった。戦場の中で
法律を学び法律家でもある」
「厄介だな。女だけでいい」
部屋の中での声は一切洩れないようにされて
いた為、何か問題があったとしか思えない
状況の中、ケイトだけ中に入るよう命じられた。
中に入って、一際目立つ男がいた。
その男以外はスーツを着ていたが、どこにでも
あるような服を着て、姿勢も良くない態度を取って
いたが、誰もそれには触れずにいた。
直属の上司もその中にいたが、形式的な質問を
幾つかした後、その男が質問をしてきた。
「結婚はしてるのか?」
「以前は」とケイトが答えると、
「子供は?」
「いません」とケイトは答えた。
そして外に出されてレジ―の横に再び座った。
彼女は後ろにゆっくりと振り返ると、
その男の足元が見えた。
サンダルを履いていた。
その時点で当然ながらある程度の権限を
持っている誰かだと思った。
ガラス張りの会議室から他の人員は外に
出され、再びケイトは中に入るよう命じられた。
彼女の上司はケイトに対して質問した。
「今回の犯人を捕まえたいか?」
「はい」とだけ彼女は答えた。
続けて上司は尋ねた。
「この作戦では汚い手も使う事になるが、
それでも捕まえたいか?」
「はい。捕まえたいです」
「国境を超える作戦になる場合、本人の志願が
必要になる。志願するかね?」
「はい。捕まえれるなら志願します」
上司はこの時、詳しくは話さなかったが、
彼女が自ら志願した事により作戦に加わる事になった。
詳しい事は何も聞かされず、彼女は二日後に男と共に
指定された飛行場に向かった。
男の名前はマット。飛行機に乗るとすぐに靴を脱いで
ソファに横たわった。
彼女が聞いていた行き先とは違う場所に行く事を
飛行機の中で聞かされたが、マットは場所だけ言って
その後は黙って横になっていた。
飛行機の近くにいた男が乗ってきて、
彼女に挨拶をしてきた。
アレハンドロだと言って手を出してきた。
ケイトは手を差し出し、ケイト・メイサーだと
名乗って、「アメリカ人じゃないの?」と尋ねた。
男はそうだと答えて、握手を軽く交わして、
席についた。
何も分からないケイトは彼に何をするのか質問をした。
「我々がすることを見てればいい」とだけ
言われた。
エルパソまでは飛行機で移動し、そこから先へは
国境を越えてシウダー・フアレスに向かう手配は
されていた。
彼らは精鋭部隊のデルタフォースと共に国境を越えて
麻薬カルテルのボスの弟を捕まえた地元警察から引き取る
為にメキシコまで来ていた。
地元警察までの日常を目にしたケイトは言葉を失った。
それはアメリカ等とは全く違う秩序の無い光景だった。
首無し死体が橋から吊るされていたり、至る所に
初めて目にする悲惨な現実に、彼女は信じられない
ような顏を見せていた。
アレハンドロは特別な立場にいた。マットとは親友の
ようではあったが、彼の行動に関して一切の疑問も
持たないようにしているようであった。
地元警察署についた時、メキシコの元検事であった
アレハンドロに、昔の検事仲間が声をかけてきた。
些細な会話を交わし、その友人は最後に、
「気の毒なことだった」とだけ言って、カルテルのボス
の弟がいる部屋にアレハンドロと共に入ろうとしたが、
アレハンドロは彼を止めた。
「中には入らない方がいい」
その言葉だけで充分伝わっていた。
マットが尋問していたが、英語は話せないフリを
していたため、お前の知り合いを連れてきたと
だけ伝えた。
廊下から近づいてくる口笛が部屋の前まで来ると、
静かになり、アレハンドロが中に入ってくると、
すぐにマットに顏を向けた。
「英語は話せないんじゃなかったのか?」と
マットは冗談交じりに言葉を吐いた。
明らかに怯え切った男は、拷問されたかどうかは
映像には無かったが、恐らくは拷問されずに兄である
ボスの居場所を吐いたのだと思われる。
マットはアメリカへ戻って、
更に尋問する事をケイトに伝えた。
その際、「制服警官に気をつけろ。買収されてる奴らが
多い」とアレハンドロに言われた。
上空からも援護機が、それらしい車両の位置を知らせて
きていたが、メキシコのデルタフォース部隊に守られて
国境を通過したまでは良かったが、車の故障とかで
前に進めない状態になっていた。
それまでケイトが感じる事の無い緊張感が、張り詰めている
のはマットとアレハンドロの様子から容易に理解できた。
アレハンドロが初めに後方車両にいる怪しい車の位置を
知らせると、それを共有するように同じ車に乗っていた
仲間が、他の車両の仲間に伝えた。
続けざまに、銃を所持している車両を目にしたアレハンドロは、
「銃だ!」と叫んだ。そして車両から銃を手にした仲間が、
その車を囲んで、「銃を捨てろ!」と言ったが、
なかなか応じようとはしなかった。
その男が銃を撃った瞬間に、当たりは一気に銃撃戦になり、
悲鳴や叫びが響き渡る中、ケイトは車両から降りずにいた。
しかし、鏡に背後が映り、ケイトを狙っていた事から、
彼女はすぐさま撃ち殺した。
彼女が車から降りなかったのは、FBIの規定に違反するもので
あったためであったが、自分が狙われ銃を撃ってしまった事を
後悔していた。一般市民が大勢いるところで銃を撃つなど、
有り得ない事であったからだった。
マットがレジ―をチームに加えなかったのは、法律家だったので
邪魔だったので入れなかったが、チームに加わったケイトにすら
情報は降りてこない事から、彼女はレジ―を呼び出して、
レジ―はどういうつもりなのか? を問いただそうとしたが、
嫌ならチームを抜けろと言われ、ケイトは自分も抜けると言った。
ケイトは必要であったため、仕方なく話す事になった。
それは麻薬カルテルの頭を潰しても、また他が台頭して来るだけで
あるので、混沌とした世界にしようとしていた。
裏切りが裏切りを呼び、内部から組織を弱体化させた後に、
殲滅する作戦だと伝えた。
ケイトは内心ではあの街の現実を見ただけに、何も言えずにいた。
アレハンドロは密入国者の中から、同じルートでアメリカ国内に
入ってきたメキシコ人たち以外は用はないと言って、同じルートで
きたメキシコ人たちに以前も来た事があるかどうか等の確認をして、
色々調べていた。
マットはケイトにスワットチームの要請をして、
資金洗浄をしている話をボスの弟から聞き出し、
銀行の監視カメラから洗浄役を特定し、領収書を飲み込む前に
捕まえるよう指示を出した。
ケイトとレジ―は国内での資金洗浄を全て把握し、凍結させる
ために銀行に向かって行った。
マットは行くなと言ったが、聴く耳さえも持たない程の状態で、
国内での活動ならFBIが優先される事を利用し、資金洗浄の
ルートや金額の全てを明らかにして、上司である長官に、
事の詳細を告げにFBI本部にレジ―と共に向かった。
ケイトとしては自分たちの領域での事件である事から、
全ての銀行への凍結や、差し押さえをしてFBIとしての
役目を果たそうと熱弁したが、答えは二人の予想外の言葉が
返ってきた。
「いいか。私には飛行機を手配する権限も無いし、
屈強な傭兵を集める権限もない。この作戦は一部の高官たち
によって決められた作戦なんだ。超権限以外の全てが許される
作戦なんだ。昨年の麻薬の押収量はその前の年の倍だった。
それを踏まえた上で、仮に銀行を凍結するだけで、この麻薬
戦争に勝てると思うのかね?」
レジ―は首を横に振って、「思いません」とだけ呟いた。
ケイトとレジ―は外に出て、お酒でも飲まないと
やってられないと言ってバーに向かった。
しかし、銀行での一件で既にケイトはマークされていた。
バーにはレジ―の旧友がいて、その知り合いであろう女性
と四人でお酒を飲みながら話をして、ダンスから久しぶり
のSEXになりかけた時、男がポケットに入った邪魔な
ものをテーブルに置いて再び抱き合い始めた。
ケイトはたまたまそのテーブルに置いたものに目が止まり、
目が覚めたようにSEXを拒否した。
男は「早過ぎたか。ごめん」と言ったが、ケイトは拒否反応
を示していた。男は思わずテーブルに置いた現金をまとめた
輪ゴムの色が、押収された資金洗浄の輪ゴムと同じだと気づき、
ケイトは拳銃を抜こうとしたが、押し倒され、首を絞められて
「抵抗するな」と言われながら意識が遠のいていく寸前で、
人影が見えた。
銃をその男の頭に突きつけていたのはアレハンドロだった。
彼の目には光が無く、明らかに異質な何かを背負っているか
のような目つきをしていて、相方であり怖いもの知らずの
マットさえも彼を恐れていた。
彼女はアレハンドロを雇っているのは数あるうちの1つである
カルテルだと知った事から、彼の事をマットに尋ねた。
メキシコの元検事で、今追っている麻薬カルテルのボスが
彼の家族に何をしたのか。
妻は首を斬られて、娘は硫酸の中に突き落とされたと
マットは静かに言った。
アレハンドロは一度として笑う事も無く復讐者でしか
ない事を伝え、仮に自分が標的にされれば躊躇いなく
自分でも殺すだろうと伝えた。
彼の闇はもう二度と光が差し込まない所に心がある
ことをケイトは知った。
ケイトはメキシコでのあまりの酷い状況を知り、
自分たちは何も知らないし、分かってないとレジ―に
伝えた。自分たちがしている事は根本的に無意味な
事だと悟った。
敵がどこのルートから来ているのかが分かり、
チームが招集され、その時になってようやく自分たち
が何故呼ばれたのかをケイトは知った。
国内と国外での共同作戦でなければならない為に、
ケイトは参加させられた事を知った時、レジ―は
奴らにドジらせてやろうと言ったが、自分の目で
確かめると言って作戦に参加した。
コカインはFBIにくれてやると言いながら、
秘密のトンネルにいる敵を次々と殺しながら進んで行く中、
アレハンドロは別行動をしていた。
制服警官がコカインを車のトランクから出していた時、
アレハンドロは警官以外を一瞬の間に殺した。
そして制服警官に近づいた時、ケイトが現れた。
アレハンドロは制服警官の頭に銃を突き付けていた。
ケイトは「銃を捨てなさい」と言った瞬間に、
無言でアレハンドロは二発の銃弾を撃ち込んだ。
そして、「俺に二度と銃を向けるな」とだけ言って、
制服警官にパトカーを運転させてその場から去って行った。
無線でカルテルの上役の車が前方にいる事を知り、
アレハンドロは警官に前方の車を止めさせるよう命じた。
罵声を浴びせ、車を止まらせると、警官の背後から死なない
場所に銃弾を撃ち込み、警官を殺してから、その男の車に
乗ってボスの屋敷まで運転させた。
門番には3人の男がいたが、アレハンドロは車を降りていて、
男に致命傷の傷を首に負わせて、暗闇から気づかれないうちに
全員を殺して、屋敷内部に入って行った。
庭の中に大きなテーブルがあり、そこで家族4人で食事を
している最中であったため、容易に近づく事ができた。
屋敷内部に入る前に何人いるかは確認済みであったため、
女性の使用人を含めて5名だけだと分かっていたので、
アレハンドロは、恨みのあるカルテルのボスの対面に
銃を持ち腰を下ろした。
妻は震え、子供は怯え、男は青ざめた顏をハッキリと
見せていた。
カルテルのボスであるマニュエル・ディアスをようやく
見つけ出しても、アレハンドロの顔つきはいつも通りだった。
彼が「食べろ」と言うと、ディアスは子供たちに、
「食べなさい」と声をかけたが、恐れからなかなか食べれない
ようであった。
元検事のアレハンドロは誰もが恐れる男に変貌していて、
ディアスが「子供たちだけでも」と言いかけた瞬間に、
子供と妻を殆ど同時に殺して見せた。
当たり前だ。全てを壊された男は、全てを壊すために
きたのだから。
拷問もせず、一発でアレハンドロは終わらせた。
復讐を遂げた男は更にその上のボスの存在も知っていた。
実行犯であったマニュエル・ディアスは殺したが、
まだ終わっていなかったが、一区切りはついた。
誰もが恐れる男はケイトの前に現れた。
全てを公開すると豪語していたケイトに、正当なもので
あった事を示す紙切れ一枚にサインさせるために、
アレハンドロは訪れた。
彼女もまた、アレハンドロの恐ろしさを
知っていたからだった。
怯える彼女を見て、
「まるで少女のようだ」と彼は言った。
そして、机に紙を出してサインを求めた。
彼女がサインは出来ないと言うと、
銃を顎の下に打ち上げるように押し付けた。
彼女はあの時の事を思い出していたかのように、
震えていた。
やると言えばやる人は、実際は少ない。
彼は一言も発する事無く、彼女が防弾金属をつけて
いると見越して撃っただけであって、絶対的なもの
では無かった。
つまりは殺すつもりで撃ったと言う事になる。
彼女は震えながらサインをした。
怯える彼女にアレハンドロは言葉をかけた。
「君にここは厳しい。もっと秩序のある田舎に行くといい」
そう言って出て行ったが、少しして彼女は銃を掴むと、
ベランダに走ると彼に銃を向けた。
彼はゆっくりと振り返っただけであったが、
もう捨てるものが何一つ無い彼は一切躊躇う事が
無い事も知っていた。
あの時と同じように、自分は銃を向けていたが、
先に撃たれた事を思い出していた。
あの時は防弾用の金具をつけていたから助かったが、
今、ここで撃つと心に決めたら、アレハンドロに必ず
バレて、躊躇いなく殺される事が彼女の心を満たして
いくのを感じるように銃を下ろした。
彼は再び振り返り歩いて行った。
何と言うか恐らく8割近く書いてしまいました。
言いたい事は太字にした部分です。
あの言葉を書きたいだけだったんですが、
分かりやすくと思っていたら、こうなってしまいました。
殆ど映画なのでこれは、エッセイでは無くて映画のマガジンが
あればそっちに入れておきます。
一発目から長くてすいませんでした_| ̄|○
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