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日本人の本当の意味での賢さの衰退にはゲーム業界の影響は大きいものである

これまでも何度かゲーム雑誌業界から
スカウトを受けた私的な意見を例え話として
書いたが、10年間働いた頃、ネットの時代に
入り、雑誌業界そのものが衰退したのは、
誰もが知っていることであるはずだ。

先ほども書いたが、大和に関する知識も、
人に尋ねればほぼ間違いなく戦艦の事が頭には
浮かぶが、大和の理由は知らないというはずだ。

物事は全く関わりが無いようであっても、
実は大きく関わっている事は実際よくある事だ。

まずはゲームの歴史を軽く語る所から始めよう。

ゲームのルーツは、絶対的では無いが、世の中の
人の多くが知ったものは、アジアでは囲碁、
西洋ではチェスだと言える。

私の父は囲碁が強かった。中国地方での
アマチュア大会などでは何度も優勝していた程の
実力であったが、強すぎて相手は限定されていた。

ある時、東京から休養のため地元に戻ると、
漫画やゲームを馬鹿にしていた父が、囲碁のゲームを
していた。

それよりも更に驚いたのは、ハードだった。
なんとセガの「メガドライブ」はオンライン機能が
備わっていて、それでオンラインで人と対戦していた。

しかし、当然ながら誰もが知っている通り、ゲーム市場は
任天堂の方が圧倒的に強かった。
セガの弱点というか、歴史を振り返れば幾度もあった事だが、
時代を先取りし過ぎた為、あまり売れなかった。

私は父に「メガドライブ」では対戦相手等少ないから
パソコンでやるように勧めた。
大きな大会もあり、商品もあったりとかしたので、
それから父はPCで囲碁をするようになった。

たまにプロもやっていて、リーグ的にはトップクラスに
父はいたので、プロとも対戦した事が何度かあった。

セガは最初にゲーム業界から撤退し、今やゲームセンター
からも看板を下ろした。

この時期、実は裏ではセガが潰れるのは秒読み状態で
あったため、すぐに原稿が上げれるよう準備していた程、
間違いなく今日か明日に潰れると、関係者は言っていた。

しかし、現実は潰れなかった。

その理由は、サミーという会社が関係していた。
知らない人もいると思うので一応、説明しておくが、
パチスロ業界は、昔は今のような下火な業界では無かった。

人が溢れている時代で、多くのメーカーが争う中、
化け物が登場した。
サミーが出した「北斗の拳」というスロットで、
例えばスロットを300台設置している店では、
100~200台ほど設置するほどのもので、日本中で爆発的に
売れた。

実はセガの社長とサミーの社長は昔からの親友であった。
その時に、お互い困った時には助け合おうと二人は話していた。

セガが潰れなかった背景には、約束通りサミーの社長が
助け船を出したので潰れずに済んだ。

実に良い話だと私は思った。

しかし、今はもう衰退していく波を止める事は難しい状態に
なり、大手も潰れるほどのものになってしまった。

つまりはサミーも苦難の時期を迎えてはいるが、
潰れるほどでは無い。

セガはインターネットが日本に普及する前から
実はオンラインゲームを提供していた。

当然ながらインターネットの初期であるADSLも無い時代で
あったが、熱烈なファンはプレイしていたが、
回線は電話回線を使うため、給料の殆どを電話代として
払ってまで続けていた人たちはいた。

私はその当時はオンラインゲームはやっていなかったが、
当時、私が中学生の頃、コーエーテクモのコーエーの
ゲームにある信長の野望や三国志に、私や友人たちは
ハマって、最大8人まで対戦プレイが可能だったので、
よく集まって対戦していた。

シミュレーションゲームというジャンルで、囲碁やチェス
が基礎にはあるが、それを戦国時代に置き換えて、策略や
頭脳を使って領土を広げるゲームであった。

他の制作会社からもシミュレーションゲームは出ていたが、
全てのシミュレーションゲームに於いて私は不敗であった。

当然、信長の野望オンラインが出ると知り、プレイする事に
なるのだが、どっちから話すべきだろうか・・・・・・
どちらを書いても長くなるので、2回に分けて書く事にする。

まずは最初の公言通り、歴史を話すことにする。

信長の野望やFF11が出た頃、実はゲーム業界的には世界に
大きく後れを取っていた。しかし、その反面、日本では
それほど人気は無いが、海外では爆発的な人気を誇る
ゲームもあった。それは「鉄拳」である。

「鉄拳」が何故、日本で人気がイマイチなのかは、
あのゲームは対戦アクションゲームであるのに、
難易度の高さはエベレスト登頂な程の困難を極めた
ゲームであるため、私も相当やり込んだので分かるが、
まず、キャラクターを操作する段階から初心者か玄人か
分かる。

見たことがある人なら分かるかもしれないが、
今では三島平八、三島一八が主に使う動きであるが、
高速でカクカクした動きは、常にコントローラーに
→↓↘、確かこれだったと思うが、これを超高速で
コマンド入力させているのが、あの動きになる。

素人はこれを知らないので、まずこの動きをする相手には
まぐれで勝つ事はあっても、3戦中の二本取りであれば
99.99999%負ける。

このコマンドを入力しながら、更に技を入れてくるので、
素人では何が起きたかも分からないまま負ける。

鉄拳ではフレーム1の技もあり、60秒分の1の技等で、
タイミングを合わせて入れないと出ない技があったり
して、当時は鉄拳で心が折れた人は、
セガが出していた対戦アクションのバーチャファイター
に行っていた。

鉄拳では勝てないが、バーチャファイターの世界に行けば
圧倒的な強さで勝てるほどのものであったからだ。

バーチャファイターはそんな無茶苦茶なコマンドを
入れなくても、簡単な入力で華麗な動きが出せるので、
鉄拳は無理な人はバーチャファイターをしていた。

日本でも鉄拳シリーズの中でも特に人気があった、
「鉄拳タッグトーナメント」というものがあって、
タッグを組ませて、普通にキャラチェンジするだけ
では無く、キャラクターの鉄拳の世界でのコンビ等
を組ませれば、キャラチェンジした時にコラボ技を
出したり出来て非常に面白かった。

誰もが言うが、その次に出た時には鉄拳4になり、
それまでは無かった壁とかがあり、セガとのコラボ
作として出た為か、人気は低迷していった。

しかし、格闘対戦アクションゲームの中では、
やはり断トツに難しいけど、面白いので、海外では
大人気を常に誇っている。

この辺りの時期はまだ日本人のゲームプレイヤーたちは、
道なりのまま歩いていた。

問題の最初と言っていいだろうと思う事は、
オンラインゲームにあった。

世界から大きく出遅れていた時で、私から見れば、
世界から出遅れたというよりも、世界を知らなかったに
近い考えだったため、オンラインゲームを作り出したが、
その当時には、メガドライブでのオンラインゲームも
無くなってから数年経っていたので、オンラインゲーム
そのものに対する知識の浅さから衰退が始まったと言って
問題無いと言える。

知らない人がほとんどだったはずだが、実は当時、サカつく、
ダビスタ、バイオハザード等の人気ゲームが総出演したかの
ように、オンラインゲームの配信が始まった。

予備知識があったのは、スクウェアとコーエーだけだった。

他の会社が作ったオンラインゲームは出来も酷いが、課金制で
しかも無理なものであった。

例えば外国人選手を雇うのにも課金、試合をするのにも課金、
何かにつけて課金の嵐で、長年のファンを大勢失いました。

多くの会社が大損害を出した中でも、成功したのはコーエー、
スクウェアに関しては、当時、世界で流行っていたゲームを
FFバージョンに変えただけで発売したので、今なら確実に
訴えられるものであったので評価の対象にもなりません。

コーエーは日本人好みの戦闘スタイルを確立させて、
人気を誇りました。

それから約10年以上経ってからエニックスからドラゴンクエスト
オンラインが出ました。

何故、なかなか出さなかったかの予想としては、まず、日本人が
オンラインゲームに慣れていなかった点、そしてMMORPGに
属する大型オンラインゲームの開発期間も長い事、失敗を活かして
初心者を焦点に於いて、優しめのゲームにしたことにより、
成功しました。

この後にやってきたのが、日本人を結果的にダメにした黒船で
あるGREEに手を出す事になります。

当初、開発会社は懐疑的な意見を出してました。
それはゲームとは呼べる代物では無かったからでした。
最初の会議に私も出ましたが、誰もがこんなものが売れるのかと
思っていましたが、オンラインゲームでの赤字もあり、
新作ソフトを作るにもお金が無い状態だったので、
GREEに参入することになりました。

これにより、今では日本のゲームと言えば、スマホのゲームが
あげられますが、特にRPGに関しては、昔に流行っていたゲームを
スマホでも操作可能にした旧作である事を知らない人もいるほどで、
もう普通にプレイは出来ない人が増え続けているのが現状です。

日本と海外の差は何か?
それは新しいものを追い続ける精神に、大きな違いがあるからです。

世界のゲーム市場では、どんなに良作でも必ず終わらせてきました。
それがまだまだ売れるとしても、続編は出さずに、
更に進化したものを作り続けているので、ユーザーが飽きる事は
無いのです。

しかし、世界から見ても、日本人から見ても日本人はケチな上に、
リメイクやリバースや、名前を変えただけで基本的には同じ内容
のものを出し続けています。

その理由はGREEから始まったスマホゲームに全てがあります。

開発会社も世界に通じるようなゲームを制作できる人は、
もう引退していて、その間に育成もせずに利益ばかりを
求めて、基本と言えるゲームを作らず、安くて利益の高い
スマホゲームばかりを作り続けてきたツケが回ってきて
います。

少子高齢化と全く同じような事をしていて、失敗を活かせず
にいるため、このような事態になります。

私はスマホゲームも鉄拳も海外のゲームも全てしてきましたが、
世界は本当に本気でゲームを作っています。

日本のようにふざけたようなものは作らず、
利益よりも進化を求めてきました。

GREE等もその中の通過点にしか過ぎず、
スマホでも出しながら、良作品も出し続けています。

チャットやボイスチャットでよく耳にするのが、
何もしなくてもいいから楽しいという発言や、
自動だから楽しいとか言うようになっているのが、
今の日本人の気持ちになってしまっている以上、
攻略に関しても、もうクリアできない程までに
アベレージは低くなってます。

次は信長の野望オンラインでスカウトを受けて
働く事になった事と、その後も続いている
現代のゲームに対する大きな問題点を書きたいと
思います。


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