アブラハム・ヨシュア・ヘッシェル
”宗教哲学の最大の目的は、
宗教が答えとなる問いを探すことである”
この人物はユダヤ系の思想家であった。
話を進めるに当たり、ユダヤ系の説明は
不可欠なので先にその説明をします。
ユダヤ系とは、ユダヤ教の信者、または
ユダヤ教信者を親に持つ者によって
構成される宗教信者のことを指します。
原義、つまりは元々の意味は、狭義の
イスラエル民族のみを指していました。
由来はイスラエル民族の一つであるユダ族が、
イスラエルの王の家系だったことから始まり、
ユダヤ教という名称は、ユダヤ教徒が多く
信仰していた宗教であることとされています。
狭義であるが故、世界的規模の宗教としては、
約1500万人程度とされています。
因みに2020年時点の世界三大宗教の人数は、
1位:キリスト教・約23億人
2位:イスラム教・約18億人
3位:ヒンズー教・約11億人
例外として、無宗教者の人数は約12億人と
されており、日本人の半数以上が無宗教だと
言われています。
ただ現在の日本に於いては、少子高齢化社会に
なり、年々無宗教が増えている傾向にあります。
そして、宗教哲学の説明を簡単にします。
宗教の本質と、神の存在に対する人間の信仰に
関する哲学的反省の事を言っており、
本来、神の本性や人間の宇宙における立場的位置、
人格の不死、絶対的義務などは宗教的な問題であり、
事実、西洋哲学史上に於いても、宗教哲学は
キリスト教神学と強く結びついて展開しています。
しかし、その全てに哲学的理論があり、
総合して宗教哲学と言っても、
数多の哲学が存在しています。
哲学の中でもトップクラスに難しい分野の
ひとつでもあるのが宗教哲学になります。
その理由は、信じる力は偉大であり、
国々にそれぞれ信じるべき神の存在がいます。
三大宗教以外でも、それに次ぐ人口の多い仏教や、
民族宗教と呼ばれる、あまり人口の多くない
部類に属する宗教の総称としてそう呼ばれています。
日本の神道は国際的な見解では、民族宗教に
属しています。
私も無宗教ではありますが、人生で一度だけ、
神に祈った事はありました。
その時に神の事を色々調べて、多少ではありますが
ある程度の知識は得る事ができました。
特に日本人の場合、理由も無く、宗教と聞くだけで
耳を塞ぐ人が多数を占めますが、では何故嫌いなのか?
という質問に対しては、ただの知らず嫌いである為、
この問いに明確に答えを出せる人は殆どいません。
本来、宗教は伝統的なものに近く、親が子へと
受け継がれる事のように、成されていますが、
神を知らずして、嫌うのはあまり良い事とは
言えません。
やはり知っておくべき事の一つだと、私は調べる事に
より、宗教に傾倒やいずれかの宗教に入るようなことは
しませんが、知る事は大事だと思いました。
やはり何事も知らずして語れないので、三大宗教の人数や
今回はユダヤ教を主点に於いて話しますが、
知って損は無いので、お付き合い願えたらと思います。
根本的に哲学は哲学の中に答えを見出すものでもあり、
それは宗教哲学に限らず知識さえあれば、
哲学論等した場合、1つの議題に対して
何時間でも話せてしまうものです。
世界では誰もが知っている事にはなりますが、
外国では宗教の話はご法度だと言われています。
宗教における対立は、我々日本人が考えてるような
あまいものでは無く、信心深い人たちにとっては、
他の何よりも代えがたいものであるので、
絶対に外国では宗教話は出さない事が、
昔からお決まりのようになっています。
大多数の人は哲学との関わりの無いまま
人生を過ごします。
ですが、人生において多くの人は、
晩年にある1つの哲学を、
哲学と知らずに思い浮かべると言われています。
2つのうちどちらかか、2つとも思う人もいる
哲学とは、まずは熟年離婚になります。
これは当然ですが、男性のほうが人生ってなんだろう
という哲学とは気づかず考えてしまうものです。
もう1つは”死”が近づく時です。
これも思いは違いますが、人生って何だったんだろう
と誰しもが考えてしまう哲学らしいです。
晩年まで哲学を殆ど知らない人の多くは
こういった思想を思いながら死んでいきます。
日本は世界に於いて、離婚率は意外ではありますが、
高いほうではありません。
しかし、少子高齢化社会となってしまった現在では、
未来は見えています。
これからどんどん日本人の人口は減り続けてゆく事は
もう止める事は出来ません。
地方にお住まいの方などは、この非常事態の意味を
理解されている事だと思います。
アブラハム・ヨシュア・ヘッシェルの言葉は、
日本に於いては、宗教では無く、先進国として
世界と肩を並べて歩かなかった事がそれに
当たります。
”宗教哲学の最大の目的は、
宗教が答えとなる問いを探すことである”
今更、どうやっても日本人は減り続けていきます。
しかし、日本国内に於いては、日本人を増やしたい
と思っていますが、世界では真逆の状況下にあります。
現在、世界的な問題として上がっている中の1つに、
人口の増加を減らしていく傾向に向けて走り出して
います。
問題となっているのは、世界的な食料問題になります。
現時点での見解では、世界の人口が100億人を越えたら
食糧難になるという意見が多くあがっています。
去年80億人を突破し、2023年半ばには約80億5千万人
近くまで急激に増えています。
日本のような輸入大国は、食料の値上がりだけで
済めばいいほど、このままでは価格高騰していく事に
ならざるを得ない状況になりつつあります。
とは言っても、日本としては働き手が今後、減っていく
中、賃金の値上げをしなければ海外から来る国はかなり
限られてきます。
それと併用しながら、少子高齢化問題にも
取り組まなければならないのが現実ではありますが、
かなりの矛盾を生み出す事になります。
コロナが世界で蔓延した頃、日本だけは世界から
何を考えているんだ? という不信を抱くような
行動を起こしていた日本ではありましたが、
今度の問題は日本人から見ても異常な行動に
見えるような事態になります。
”宗教哲学の最大の目的は、
宗教が答えとなる問いを探すことである”
それら全てを含めてヘッシェルのこの言葉を
再度、見て下さい。
我々日本人の最大の目的は、
今後、日本が日本人の国である為には
日本人を増やさなければなりません。
しかし、増やしたくても、それは世界的に
見て、餓死者を増やす行動でしかありません。
この言葉のように、我々はこの矛盾した問題に
対して、答えを得る事は不可能に近いものです。
この宗教哲学のこの問いは、世界が1つの宗教と
なれば、答えを探す事も可能になってきますが、
現実的には不可能な事です。
宗教が答えとなる問いを探すという事は、
神の存在を証明する、もしくは宗教によって
何かしら言葉では無い、恩恵のようなものが
ある事を証明しなければ、宗教が答えとなる
問いを探した事には結びつきません。
以前、書いた、『神の存在証明』の話をした
時と、現在も変わらず、4つの理論から、
神の存在証明をしようと試みています。
この問題はどちらも難しいものでありますが、
一番の問題点は、『神の存在証明』は今すぐ
答えが迫られてないという事に反して、
日本の問題の場合は、早急に動かないと
世界的会議から人口を増やす事を一時的に
制限される可能性は十分にあると言う事です。
この様になる事は、何度も書いて来ましたが、
既に約20年ほど前には決まっていた事でした。
世界的規模で一斉に少子化現象が起きた時、
アメリカを始めとした各国は、事を重大なもの
だと判断し、あらゆる手を打って何とか人口減少
を食い止めました。
それに対して日本だけは、子供手当程度の事しか
しませんでした。
各国では、産休手当として、8割~全額負担して、
子供を産む事に対しての不安要素を無くする事だけ
では無く、もっと根本的な問題であった、恋愛や、
結婚する事の良さなどをドラマなどで呼びかける
事により、結果、少子化問題を回避しました。
今の日本人、特に都内に住んでいる人の多くは、
恋愛に関しても興味が薄くなってきています。
一人のほうが自由だし、恋愛に対して面倒だと
いう意見も多く出ています。
一度、根付いた事を覆すのは容易ではありません。
私の見立てでは、日本人が再び増えるようになる
まで、すぐに対策を講じたとしても最低30年近く
かかります。
私的には50年はかかると思っています。
それは20年前に出した答えがそうでした。
人の気持ちを変えると言う事は、非常に難しい事です。
特にこういった問題に関しては、相当厄介な問題で、
絶対的な対処法は無いという点も大きな点であります。
ヘッシェルの言葉のように、
”宗教哲学の最大の目的は、
宗教が答えとなる問いを探すことである”
人口増加が答えとなる問いを探す事という事に
なります。
単純に考えれば、人口が減るからですが、
それでは問いであっても、誰もが納得する問い
では無い以上、本当の問いにはなりません。
誰もが納得する問いを見つけだせたら、
この問題は解決に向かっていけますが、
正にヘッシェルの言葉のように確かな問いが
無ければ、日本は島国では無くなり、
薬物や組織的な規模の悪の棲み処に成り得る
危険な事に繋がっていきます。
私も時々、答えを見つけようとしてはいますが、
答えは出ない日々になりました。
この勢いで人口が増えるとしたら、来年末になる
前に世界会議が行われるでしょう。
日本を憂う身としては、心配でなりません。
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