◯友崎くんはアニメよりドラマ向き?
2020年6月ごろ。
僕はガガガ文庫の『弱キャラ友崎くん』にハマり、一気に読みました。
内容をざっくり言うと、陰キャで冴えない主人公が、パーフェクトなヒロインの手ほどきで無理ゲーと称する『人生』を攻略して行く物語。
主人公たちは高校生ということで、舞台は学園。
陰キャの主人公、友崎 友哉(ともざき ともや)くんが、陽キャ(真の勝ち組)であるヒロインの日南 葵(ひなみ あおい)とひょんなことから接近し、その本性を知り、人生攻略の手ほどきを受けて行く。
まあ、非リアがリア充を目指して行くって感じですかね。
その具体的なステップがゲーム感覚でとても楽しかったです。
キャラクターが魅力的で、ヒロインは可愛い子が多いです。
特に七海 みなみ(ななみ みなみ)、通称『みみみ』が可愛く人気ヒロインです。
男キャラで言うと、水島というイケメンが良い感じです。
2巻あたりから友崎くんに絡んで、色々と助けてくれます。
1巻はプロローグ的な感じで、そこまで大きな盛り上がりはなく、アマゾンレビューでも☆3つくらいです。
2巻は1番人気ヒロイン、みみみとの絡みが楽しい。
3巻は夏休み編で、ここから物語が動き出す。
4巻は2学期、秋の球技大会。
ヒロインの1人が他の男と付き合い始めます(白目
5巻、これは胸糞注意です。
6巻はラストのみみみにやられます。
7巻はクソ長いです。
8巻は友崎くんが良いとこなしで、つまらんです。
とまあ、僕は8巻でひとまず、買うのをやめていますが(苦笑)
陰キャの主人公が、学校生活でモテてリア充になって行くため、ヒロインが課すミッションが具体的で楽しいです。
個人的に印象に残っているのが、『表情の大切さ』です。
ヒロインの葵は、パーフェクト美少女です。
けど、その実は、平均よりもちょい上くらいの顔レベル。
彼女は努力家なので、自分なりに色々と研究して、自分の見せ方を最大限魅力的にしているのだと。
表情の他には2つ、姿勢とあとは喋り方だったかな?
ごめんなさい、うろ覚えですが。
とりあえず、今回は『表情』が大切なので、そこをメインに触れて行きます。
友崎くんは人気作品で、本屋でも平積みされているし、『このラノ』でもランクインしていました。
そして、満を持してアニメ化。
しかし……コケました。
それによって、友崎くん信者があえなく脱落する、なんてこともありました。
僕は8巻がつまらなかった時点で、切っていたのでそんなダメージはありませんでしたが。
1度ハマって面白いと思った作品が失速するのは寂しかったです。
不評の原因は、1巻の序盤にあたるところ。
前述の、葵が友崎に『表情の大切さ』を説明するシーン。
葵がすっぴんで表情を作らない状態で現れた時、友崎が誰か分からなくなる、みたいなシーンだったかな?
これが、アニメだと違いが全く分からん、と。
僕はアニメを見ていませんが、何となく想像できます。
その部分は、友崎くんの重要で根幹にもあたる部分なので、不評なのは致命的だったことでしょう。
ただ、僕は最近、とみに思うのです。
やはり、表情ってのは、すごく大切。
どんなに可愛く美人な子でも、表情が硬いとあまり魅力的に見えない。
その点、アイドルは素晴らしいですよね。
激しいダンスを踊りながらも、表情をバッチリ作って、何倍もマシマシで可愛く見えて。
だから、友崎くんで葵が語っていることは、決して間違いではない。
ラノベはアニメ化がヒットラインというか、基本的なムーブですけど。
僕はふと、思いました。
友崎くんは、アニメよりもドラマの方が向いているんじゃないか、と。
アニメって、ぶっちゃけハンコ絵じゃないですか?
かと言って、リアルにし過ぎると、気持ち悪い。
けれども、実写なら……『友崎くん』の表情理論を上手く表現できるんじゃないかと。
僕はアニメやラノベ好きですけど。
最近は良い具合に、オタ成分が抜けて来て。
また、リアル方面というか、実写というか、ドラマも面白いなと思って来ていて。
だからこそ、この発想に至りました。
やはり、1度好きになった作品ですから、残念なままで終わって欲しくない。
だから友崎くんは、実写化して欲しいです。
その方がきっと、面白くなると思います。