『粘着』 R18版 2人の日常エッチ

「……はぁ、んぁっ……くっ……んあっ」

 ギシギシと、ベッドが軋む。

 それに合わせて、私は声が漏れてしまう。

 疑似でも何でもなく、正真正銘のエッチをしている。

 セックスをしている。

 彼氏と……勇太と。

 今、私は後ろから突かれている。

 だから、彼がどんな表情をしているのか、分からない。

 けれども、彼はズルい。

 普段は、鬱陶しいくらいに、私のことをからかうくせに。

 エッチの最中は、あまり喋らない。

 黙ってただ、腰を振るだけ。

「くぅ……ふっ、あんっ、あっ」

 今でこそ、サイコパスさが際立つ彼だけど。

 最初の頃は、あくまでも平凡な男子だと思っていた。

 けど、付き合うにつれて、意外に何でもソツなくこなすことに気が付く。

 勉強も、教えたらちゃんと高得点を取るし。

 運動だって、今この通り……パァン、と。

「あうっ!」

 ……正直に言って、上手い。

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