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知の学びを創造する者
2024年5月1日 00:33
消えた。音も立てずに。そこにあったものは、すぐに消える。存在したのかさえ分からず。静かで、夢のように見えて、白い紙には10行ぐらいの文字が並ぶ。消えて、また新しいものが現れる。理由なんか分からないだろう。分からない時点で、終焉を迎える。油性ペンより水性に近い。一瞬にして、文字は消えた。そしてまた、ペンは動く。(完)